プラネット・テーブル株式会社 代表取締役 社長 森 雅俊 (2019年10月取材)
Chapter
―配送先として飲食店に注目した理由―
【ナレーター】
森の事業推進力により、徐々に軌道に乗り始めた『SEND』。生産者がつくった農畜水産物を、利用したい飲食店に配送するサービスであるが、配送先として飲食店に注目した理由について、森は次のように語る。
【森】
生産者にとって出荷できる先は市場出荷がメインだったんですね。そこで何が起きているかというと、せっかくつくったのにお金にならなかったとか、言い方は悪いのですが隣でいい加減につくっている人と同じ箱に入れられてしまうので、やはりつくり手としてはモチベーションが保てないという問題があって、そこをなんとかしたいなと思いました。
生産者への支援とは何だろうと考えると、やはりまずは安定した収入ですよね。ではつくったものを売らなくてはいけない、その時にどういう売り先が一番いいのだろうと考えた時に、やはりメニューに入れていただければ反復で使ってくださる飲食店さんがパートナーとして相性がすごくいいのではと考えて、始めました。
―『SEND』で実現できる世界―
【ナレーター】
今までの方法では、飲食店側は生産者に発注しても何日後に届くかが分からない、生産者側も出荷の手間や配送料で赤字になってしまうなどの課題があったが、『SEND』はそれを解決する一手になり得ると森は語る。
【森】
「そこの面倒くさいことをやってくれるんだね」というのは結構ご理解いただけています。結局何が売れるのかとか、何が欲しがられているのか、というのが全然わからないので、生産者は何をつくっていいのかわからない状態なんですよね。
そこを弊社は「この前の食材どうでしたか」とか、「次どういう食材が欲しいですか」ということを配送先から聞いてきたりとか、用途を聞いてきたりだとかして、それを生産者の次の作付けに生かしてもらうようなフィードバックをしています。そこが『SEND』の特長ですね。
社長プロフィール

氏名 | 森 雅俊 |
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役職 | 代表取締役 社長 |
生年月日 | 1983年6月16日 |
略歴 | 1983年 愛知県生まれ 千葉大学理学部卒(2007年) 2007年4月~2010年10月 インフラ系企業で現場マネジメント業務に携わる。 2011~2012年 社会起業家養成学校入校。 2012年1月~2014年3月 広告会社で企業や地域のイベントプロデュース業や直売所とカフェの併設施設運営に従事。 2014年3月~2015年11月 食のプロデュース集団honshokuに参画。食をテーマにしたイベントのプランニングに従事。「SEND」を命名。 2015年11月 「SEND」の立ち上げメンバーとして、プラネット・テーブル株式会社入社。立ち上げ当初、食材センターや配送、産地物流などの物流周りのオペレーションやシステム改善を主導。また、2度のセンター移転に伴う、新規システムやオペレーションの構築を行う。 2018年12月 取締役就任 2019年5月 代表取締役就任 |
座右の銘 | すべて自分事 |
愛読書 | 本田直之氏のレバレッジシリーズ |