IDEC株式会社:概要と沿革

まずは、IDECの基本情報を確認しておきましょう。

IDEC株式会社の概要

社名IDEC株式会社
本社所在地本社/技術研究センター 大阪市淀川区西宮原2-6-64
設立年月日1945年11月(設立:1947年3月)
代表取締役社長舩木 俊之
株式公開東証一部
資本金10,056,605,173円
事業内容制御機器製品、制御装置及びFAシステム製品、制御用周辺機器製品、防爆・防災関連機器製品、その他の電気機械器具の製造、販売
(引用:IDEC株式会社公式ホームページ)

 IDECは日本全国に事業所や営業所があります。さらに北米や、中国アジアなどに海外の事業所や関連会社があります。IDEC全体で働く人は2000人以上になります。

IDEC株式会社の事業内容

IDECの制御機器製品

 HMI(人と機械がふれあう環境)の核となる盤面機器「制御用操作スイッチ」「表示灯」、産業現場の安全を実現する「安全関連製品」などの製品群です。売上高の半分をしめる主力事業です。

IDECの制御装置およびFAシステム製品

 機械・装置の頭脳の役割をする「プログラマブルコントローラ」や、快適な機械・装置の操作環境を実現する「プログラマブル表示器」「ペンダント」、バーコードリーダをはじめとする「自動認識機器」などの製品群です。

IDECの制御用周辺機器製品

 機械・装置などの制御部分の基礎として制御盤などに使用される機器「スイッチング電源」「端子台」「ソケット」「コントロールボックス」などの製品群です。

IDECの防爆・防災関連機器製品

 石油・化学プラントをはじめとした、爆発性ガスが存在する産業現場での事故を未然に防ぐ「本質安全防爆機器」「耐圧防爆機器」「内圧防爆機器」などの製品群です。

IDECのその他の製品

環境関連ビジネスである「太陽光発電用電力マネジメントシステム」「産業用太陽光発電システム」に加え、その他「微細気泡発生装置」「施設用LED照明」「HMIソリューション製品」などの製品群です。

IDECの研究開発

「技術戦略コンセプト IDEC BIG TREE」
 私たちIDECが創業してから「人と機械の最適環境を創造すること」を自らの存在価値として、技術に裏打ちされた製品やサービスを社会に提供してきました。新本社竣工を機に、さらに高い次元で社会に貢献していくため、「IDEC BIG TREE」というコンセプトのもと、長年培ってきたコアテクノロジーを集積し、産官学など外部技術を融合させ、多様な体系でのコミュニケーションをもって、技術と機能のイノベーション創出を目指しています。

・IDECの9つのコア技術
MT (Mechanical Technology)
AT (Automation Technology)
QT(Quality Technology)
ST (Safety Technology)
IT (Identification Technology)
CT (Control Technology)
PT (Photonics Technology)
ET (Engineering Technology)
GT (Green Technology for Environment protection and Saving energy)

IDEC株式会社の企業理念

IEDCの経営理念

「人と機械の最適環境を創造する。そこに、IDECのアイデンティティがある。」

 さまざまな産業の現場で、テクノロジーは休むことなく進化し続けて、いまやあらゆる機械が、高度なシステムによって制御されています。そのめざましい発展の中でも、決して忘れてはならないもの、独創的なアイデア、ものづくりの喜び、そしてなによりも安全。人と機械がふれあう環境を最適化すること、それが、IDECの出発点でした。いまも変わらない志、そしてその一歩先へ。新しいものづくりの環境を創造する、その一助になることを、私たちは自らの存在価値として心に定めています。

IDECのロゴマークについて

 このコーポレートシンボルには「グローバルベースでのIDEC グループのブランド確立、企業イメージの強化、事業領域の拡大と飛躍的成長を目指す」が表現されています。このコーポレートシンボルには、「社員同士や取引先・社会など、様々なステージ で の 人 と 人 と の つ な が り 、発 想 の 転 換」、「事業領域の拡大・未来への成長、全てにおいて一 歩 先 を 進 む」のメッセージが込められています。

IDECのコーポレートカラー

 コーポレートシンボルの「IDEC」部分に採用したアイデックレッドの『赤』は、「情熱」「飛躍」「躍

(引用:IDEC株式会社公式ホームページ)

IDEC株式会社の事業ビジョン

 IDECのビジネスを取り巻く環境は、中国経済減速の影響もあり予断を許さない状況にあるものの、ものづくりの自動化、ネットワーク化、環境への配慮といった世界的メガトレンドは続くものと考得ています。IoTの普及やロボット活用現場の広がりなど産業構造が変化するなか、IDECが強みをもつ「人と機械とのインターフェイス」や「安全機器」などの技術・ノウハウを活かしながら、市場ニーズに合った製品・サービスを展開しています。IDECは持続的な成長を実現するため、オーナーシップの感性を備え、自らの意思で現在と未来を切り拓ける人財の育成に力を入れています。

IDEC株式会社の事業ポートフォリオ

1945和泉商会創業 電気機器の小売、卸売業開始
1947和泉電気㈱(大阪市中央区)設立 開閉器の生産、販売開始
1956本社(大阪市北区)移転、大阪事業所(大阪市淀川区)完成 操業開始
1958工業用操作スイッチ、表示灯、端子台などの生産、販売開始
1969京都事業所(京都府長岡京市)完成、本社(大阪市淀川区)移転
1973台湾和泉精機股.有限公司(台湾)(現台湾愛徳克股.有限公司)設立
1975IDEC CORPORATION(米国カリフォルニア州)設立
1976IDEC Elektrotechnik GmbH(ドイツ ハンブルグ)設立
1982CI導入「IDEC」商標決定 英文社名変更、大阪証券取引市場第2部に株式を上場
19841984 福崎事業所(兵庫県神崎郡)完成 操業開始
本社事務所(大阪市淀川区)設置 本社機構を移転
1987IDEC ELECTRONICS LIMITED(英国)設立
1989東京証券取引所市場第2部に株式を上場
滝野事業所(兵庫県加東市)第一期工事完成
1990東京証券取引所、大阪証券取引所市場第1部に指定替え
1991筑波事業所(茨城県龍ヶ崎市)第一期工事完成
1992台湾和泉電気股.有限公司(台湾)設立
アイデック技術研究センター(大阪市淀川区)開設
1995香港和泉電気有限公司(中国・香港)設立
1998竜野物流センター(兵庫県たつの市)完成 操業開始
東京本社(東京都港区)開設および東京支店移転
2000IDEC IZUMI ASIA PTE LTD.(シンガポール)設立
2002蘇州和泉電気有限公司設立、愛徳克電気貿易(上海)有限公司設立
2004旧香港和泉電気有限公司を持株会社化、IDEC HONG KONG CO.,LTD.設立
新たに事業会社としてIDEC IZUMI (H.K.) CO.,LTD.を設立
2005和泉電気自動化控制(深圳)有限公司設立
和泉電気株式会社からIDEC株式会社に社名変更
コーポレートシンボルマーク変更
2006和泉電気(北京)有限公司(中国・北京)設立
2012IDEC ASIA(THAILAND)CO.,LTD(タイ)設立
2013新本社(大阪市淀川区)完成 本社機構を移転
尼崎事業所(兵庫県尼崎市)完成、京都事業所の生産機能を移転
IDEC DATALOGIC(株)を完全子会社化
商号をIDEC AUTO-ID SOLUTIONS(株)に変更
2014愛徳克電子科技(上海)有限公司設立
株式会社コーネットを完全子会社化
(引用:IDEC株式会社公式ホームページ)

よし安全に、より快適に、機会を人をつなげるIDEC株式会社

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