株式会社ネクシィーズ 1万6千店舗以上が導入するLED証明レンタルサービス等。電子雑誌出版は国内トップ 株式会社ネクシィーズ 代表取締役社長 近藤 太香巳  (2013年5月取材)

Vol.4 キャリア

インタビュー内容

-キャリア-

【近藤】

リーダーにとって一番必要なことは覚悟かな。社長をするとして人の上に立つということは、という言い方をしたほうがいいかな。人の上に立つということは、職業ではなく自分の生き方になっていかないといけないし、全てをそこにつぎ込んでもやってやるぞという覚悟がないと駄目だと思うんです。その覚悟に人々や部下は安心する。覚悟がないリーダーは駄目ですよね。

それから、幸せの定義が分からないと駄目ですね。お金を持っても心が貧乏な人って結構います。例えば、時計を10個持つ、車を10台持つ。「僕はコレクターだ」と言われればそれまでかもしれませんが、僕自身はそれを幸せだと思わない。幸せってなるものじゃなくて、感じるものだから。この時計はいいな、この時計もいいな、でもこの時計のほうがいいなと。これが幸せなので、お金があるからやっている、こういう人はだいたい消えていく。そういうリーダーにはついていかない方がいいですよね。

リーダーというのは生き方として、その着いてきてくれる仲間に対して、夢やロマンが共有できる、要するに自分の私利私欲ではなくて、みんなで大きくなっていくぞという気持ちを本当の心のど真ん中に置いているかということだと思います。

それともうひとつあります。それは「有言実行」。リーダーというのはヒーローでなくては駄目だということ。ヒーローって何かというと、今から俺はそこにボールを打つぞと言って、ヒーローのバッターはそこで打つという、漫画やドラマでよくありますよね。あれがヒーローの最大の条件なので、人が難しいということを有言実行してやり遂げると、それが神話になる。この人はやると言えばやるんだという安心にもなるし、神話になる。自分たちは何でもできるんだという希望になる。大いなる夢に広がっていく。リーダーというのはそういうスケール感がないと僕は駄目だと思います。

僕は新卒採用説明会を全部自分でやっているんですよ。全部。明日も仙台、札幌へ行くし、その後高松もあるし、先日は名古屋や大阪にも行ったし、全部行っているんですね。最初のファーストインプレッションというのは自分でないといけない。僕が(学生に)面接してもらおうと。逆に「近藤太香巳ってどんな男か」ということをみんなに分かってもらうために行くんです。

トータル5000人ぐらい来てくれるのですが、選考希望率は95%ぐらいあります。自分から心に汗をかきながら、本気で自分の夢や思いを語りにいく、ネクシィーズというのはこういう会社なんだと伝えにいくということがすごく大事だと僕は思っています。そのときに僕は話すことがあって、1時間以上話すのですが、(そうすると)授業みたいになるわけですよ。僕からしたら大半の人たちが落ちるわけだから、今日説明会に出て良かったなと思わせたい。勉強になった、生き方や考え方が変わったみたいな、そういうふうな説明会をやるので、講演会みたいになるんです。拍手が起こったり、泣いたり、笑ったり、そんなイベントになっている。そのときに、僕が言うひと言は、「社会人というのはプロだということ」。

私は新人ですという気持ちで入るな、新人ですと言うなと。高校生だったピッチャーがある日突然プロのマウンドへ立った時に、スーパースターがバッターボックスに立っていて「僕は新人です」と言って投げないだろうと。三振取ってやるぞと思って投げるでしょう。その理由は、プロだから。プロだという覚悟を持つと全く伸び率が変わるぞという話をするんです。それと、社会ってとても楽しいぞと。学校は足し算で、1年生、2年生、3年生、4年生と1年ごとに上にあがっていくし、よっぽどのことがない限り進級できるし、でも卒業式では同じ日に、成績が一位も最下位同じ扱いで卒業するんですよね。1位だからといって、「就職どこでもできる券」はもらえないし、賞金がもらえる訳ではない。

だから勉強しなくていいとは言わないけども、社会というのはそれと比べて掛け算だと。5年10年たったら友達とは比べものにならないくらいのスケールでそのステージで仕事とができているかもしれない。そう考えると社会ってめちゃくちゃ面白いぞ、という話をするんですね。

社会人というのは2つあって、ひとつ自立すること。お父さん、お母さんから自立すること。もうひとつは、自分の人間力を磨く場だと思うのです。自分の人間力。松下幸之助さんが頑張ったんだから君も頑張りなさいと僕が言ったって頑張らないけれど、私はこうだった、俺はこんなときこうだったけどこういうふうにしたよと、お前も勇気を持って頑張れと、自分の言霊というか経験談、体験談を語るから人の心って揺さぶれると思うので、そういう意味では器というか人間力を磨く、それが大人になっていくことだと思うんですよね。そういう僕は話をしますね。

だからネクシィーズには本当に情熱家がきてほしいし、挑戦は青春だというような人に入社してもらいたいと思って、一生懸命話しています。情熱家の塊ですね、うちの会社は。


経営者プロフィール

氏名 近藤 太香巳
役職 代表取締役社長
生年月日 1967年11月1日
出身地 大阪府
座右の銘 『挑戦は青春』 常に挑戦者であり続けたい
愛読書 『編集者という病い』 ( 幻冬舎代表取締役社長 見城徹 著)

会社概要

社名 株式会社ネクシィーズ
本社所在地 東京都渋谷区桜丘町20-4      ネクシィーズスクエアビル
設立 1990
業種分類 サービス業
代表者名 近藤 太香巳
WEBサイト http://www.nexyz.co.jp/
事業概要 ネット接続事業を中心に宿泊施設や飲食店向け販促支援行う「旅色」など7誌の電子雑誌を展開。着物着付け教室「ハクビ」を運営。
社長動画一覧に戻る
この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案
会員限定
あなたのビジネスに活かせる特典を無料でご利用いただけます
社長名鑑では、会員登録していただいた方のみにご利用いただける特典を多数ご用意しています。
会員特典の詳細を見る