不二サッシ株式会社の概要と沿革
■ 不二サッシ株式会社の概要
社名 | 不二サッシ株式会社 |
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本社所在地 | 神奈川県川崎市幸区鹿島田1丁目1-2新川崎三井ビル |
設立年月日 | 創業 昭和5年7月7日 設立年月日 昭和44年5月1日 |
代表取締役社長 | 土屋英久 |
株式公開 | 東証2部(5940) |
資本金 | 17億960万円 |
売上高 | 990億2千万円(平成27年3月期 連結) |
営業利益 | 30億1千8百万円 |
従業員数 | 837名(連結 3,139名) |
事業内容 | カーテンウオール、ビル用サッシその他建築材料の製造販売、施工
各種アルミニウム製品の製造販売、その他 一般産業廃棄物処理プラントの製造販売、施工 他 |
■ 不二サッシ株式会社の沿革
1930年7月 | 鋼製建具の製造を目的とした株式会社不二サッシ製造所設立 |
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1957年3月 | 米国フェントロン社と技術提携を行い、アルミサッシの技術を導入 |
1958年5月 | 我が国に初めてビル用アルミサッシの製造販売を開始 |
1961年6月 | 我が国に初めて住宅用アルミサッシ「片引きFK」を販売 |
1964年7月 | 我が国に初めて超高層建築ホテルニューオータニが完成し、不二サッシのカーテンウオール工法が採用される |
1965年9月 | 千葉県市原市に不二サッシ千葉工場完成 |
1968年4月 | 大阪府高槻市に不二サッシ大阪工場完成 |
1969年10月 | 熊本県玉名郡に九州不二サッシ株式会社を設立 |
1975年9月 | 産業廃棄物の固化処理技術としてアルセット工法を開発 |
1981年11月 | 不二サッシ工業株式会社、不二サッシ販売株式会社、不二サッシ株式会社の3社合併により、不二サッシ株式会社として新発足 |
1990年7月 | 不二サッシマレーシア社設立 |
1992年8月 | 東京証券取引市場第二部に株式を上場 |
1994年12月 | 不二サッシフィリピン社設立 |
1995年4月 | 九州不二サッシ株式会社 福岡証券取引所に株式を上場 |
1996年10月 | 不二サッシ株式会社 大阪証券取引市場第二部に株式を上場 |
1999年4月 | 株式会社荏原製作所と提携し、ダイオキシン類低温加熱分解装置の製造販売開始 |
2000年7月 | 関西不二サッシ株式会社設立 |
2001年7月 | 全国22販売会社を全国6広域販売会社に再編、株式会社不二サッシ東北、株式会社不二サッシ関東、株式会社不二サッシ関西、株式会社不二サッシ九州を設置 |
2004年10月 | 九州不二サッシ株式会社を完全子会社化 |
2007年10月 | 資材事業部を会社分割し、九州不二サッシ株式会社に承継させ、資材統合新会社を発足する。これに伴い九州不二サッシ株式会社の社名を不二ライトメタル株式会社に改める。 |
2014年4月 | 住宅建材営業部関東営業部及び不二サッシサービス株式会社の損害保険代理店等を除く全ての事業を会社分割により株式会社不二サッシ関東に承継させるとともに、株式会社不二サッシ関東を存続会社として神奈川不二サッシ販売株式会社を吸収合併する
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不二サッシ株式会社の経営理念
不二サッシのスローガンは「窓から夢を広げていきます」です
80年あまりにわたるモノづくりの歴史の中で生まれた私たちの信念は「窓から夢を」という経営理念として社の内外に広く浸透しています。
これに
お客様との絆を大切にします。
心をこめた製品を世に出します。
活力あふれる気風づくりに努めます。
という不二サッシ社員の行動規範を内に誓い、外に約束する3ヶ条に加え、不二サッシは窓から夢を広げていきます、というスローガンの下、これに積み上げてきたサッシ事業及び関連事業を基盤に、未来に向かう新たな事業展開をめざすものです。
不二サッシグループ製品安全行動指針 概要
不二サッシグループのコンプライアンス経営の一環として、製品の安全を経営上の責務と位置づけて、お客様に安心、安全な製品を供給するため行動指針が制定されています。
3つの項目からなっています。
1、 安全確保の体制整備
製品の安全に関する法令や情報を遵守し、市場の製品事故情報に伴うリスクを抽出、評価。そして製品の安全確保が必要な規定の策定、整備を遵守する。
2、 製品安全情報等の収集、提供及び製品事故発生時の対応
製品安全に関する情報を収集し、分析、検討の上製品事故の防止を図。そして製品事故情報はグループ全体で共有し、製品事故情報はガイドラインに沿って対処する。重大製品事故の場合は、法令に基づき所轄官庁に報告し、事故の再発防止に努める。
3、 製品回収の取組
製品事故により製品回収が必要な場合は、各部門に伝達し、対処方法を決定する。そして重大製品事故は、消費者の安全を確保し、企業としての社会的な責任を果たす観点から、必要な時は速やかに製造、販売の中止、製品回収などの措置をとる。
不二サッシグループのコーポレートガバナンス 概要
不二サッシのコーポレートガバナンスの基本的な考え方は、不二サッシグループ全体の企業価値の向上と、強固な経営基盤の構築を通じてお客様に信頼され、社会貢献し続けるという経営基本方針を実現するために、責任ある経営体制の確立と、経営の透明性向上、並びに経営に対する監視、監督機能の強化に努めることで、不二サッシグループのガバナンスの強化を図ります。
不二サッシ株式会社の事業内容
〇建材事業 | ビル用サッシ、カーテンウオール |
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〇リニューアル事業 | マンション、オフィスビルのリノベーション工事 |
〇フロントサッシ事業 | オフィス、マンションのエントランス、店舗、ショールーム、などのフロント商品 |
〇住宅建材事業 | リフォーム市場を含めたエオアマド、エコ面格子、などのエコシリーズ商品 |
〇ユニットハウス、防災関連事業 | ユニットハウス、防災備蓄倉庫、シェルター |
〇LED事業 | 独自設計のLEDモジュールを使った商品 |
〇環境エンジニアリング事業 | 都市ゴミ焼却施設の飛灰処理設備、リサイクル粗大ゴミ処理施設のプラントエンジニアリングから薬剤の製造販売 |
〇アルミ形材、加工品事業 | 軽金属のサプライヤー |
〇マグネシウム合金事業 | 実用金属中、最軽量のマグネシウム合金の押出加工技術の研究開発 |
〇海外事業 | マレーシア、フィリピン、台湾など東南アジアを中心に不二サッシブランド商品の展開
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不二サッシ株式会社 まとめ
不二サッシは老舗企業であることから、古くからのお客が非常に多いことが特徴の1つです。しかし主力のアルミサッシやカーテンウオールは建築業界にあって、競争が激しく、当初の目論見通の利益確保が難しい事業です。利益管理にはどこの建材会社も苦労しています。不二サッシも例外ではないようです。そのために会社としてLED事業や環境エンジニアリング事業などを推進することにより収益のバランスを取っています。また、この事業は将来性のある成長事業と言われています。
不二サッシの社風はどちらかと言うと堅実型ですが、風通しがよく、何でも話ができる雰囲気があるようです。福利厚生面でも同業他社より充実しており、安心して業務に取り込む環境となっています。
不二サッシはやる気さえあればスキルアップを図ることのできる会社ですので、今後とも注目していくべき企業と思われます。