サイバーコム株式会社 自社プロダクトも提供する、通信・制御系などのソフト開発会社 サイバーコム株式会社 元取締役会長 船津 浩三　

歴史

【船津】

学生時代は電気について勉強しておりまして、その関係で電気の技術的な所に興味をもっておりました。日立製作所の横浜工場に入社して、当初からカラーテレビの製造の仕事に携わっていました。

入社当時はテレビの売れ行きが良かったのですが、景気が悪くなってきたら国産のコンピューターを開発しようということで、国の助成などもあって、かなりコンピューターが注目された時期になります。

どうせなら私自身、技術を身に付けたいという気持ちを持っておりましたので、当時の富士ソフト研究所に入社して、ソフトの経験がありませんので、まずはソフトを理解するために、国産コンピューターの説明書の編集の仕事から始めました。

それでソフトを勉強しながら次第に技術を身に付けて、ソフト開発の方に移っていったという状況です。

【船津】

この会社そのものは１９７８年に、ソフトウェアの開発を目的に宮城県の仙台市に設立されました。それから２００２年になりますが、この時点で、この会社は富士ソフトの子会社でしたので、子会社の４社を合併させました。

合併の目的は株式を上場させるために会社規模を大きくしました。上場する前は、親会社との取引が７０％だったのです。取引がそれだけ１社に偏っていると、つまり５０％以上になると上場ができないと言われておりました。

当然親会社との取引が少なくなって経営が厳しくなりましたが、上場を果たしてからは信用がありますので、新しい取引先の開拓がやりやすくなりました。