株式会社みすずコーポレーション ~排水を電気に、廃油を燃料に。地方発食品会社の差別化戦略の全貌~

Vol.1 人格形成に影響を与えた食品メーカーでの経験

株式会社みすずコーポレーション 代表取締役 塚田 裕一 (2018年5月取材)

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【ナレーター】

人口減少により国内需要が伸び悩む中、食品企業は食の安全はもとより、いかに同業他社と差別化し、消費者のニーズに応える商品を世に送り出せるかが成長の鍵となっている。
そんな中、大豆加工食品領域において、1902年の創業以来、新たな加工法の発明や生産設備の開発など、独自の技術によって発展をし続けてきた企業がある。株式会社みすずコーポレーションだ。

排水処理の際に生じるメタンガスは発電に、廃油はボイラーの燃料に利用。更には豆腐製造の副産物であるおからも再利用するなど、資源を余すことなく使うことで、二次的な利益を創出。100年以上続く高野豆腐の生産ノウハウを油揚げやおから製品などにも応用し、大豆加工食品におけるリーディングブランドの地位を確立した。

ニッチな分野を掘り下げることで企業としての存在感を際立たせることに成功したみすずコーポレーション。生き残りを賭けた企業戦略の舞台裏に迫る。

―人格形成に影響を与えた食品メーカーでの経験―

【ナレーター】

高校3年間は寮生活を送り、その後、大学へ進学。就職活動中にある食品メーカーと出会い、その会社に就職して得た経験が、現在にも活きていると塚田は語る。

【塚田】

この会社が素晴らしかったのです。当時、冷凍食品の会社というのはいくつもありましたが、最後発で(領域も)四国を中心(とした企業でした)。我々が大学の新卒の一回生ですした。だから若い会社だったのです。毎日朝から市場で朝売りをやって、夜は10時に帰るような(生活でした)。それでも、皆、若いから仕事が楽しいんですよ。1年目から本当に仕事を任せてくれる会社で、しかも若い会社だったので、色々な人と会うことができました。その人脈が後々、自分が思っている以上に、自分の会社に入ってから(繋がって)その人たちに助けられたということはあります。その人たちがいなかったら、今のような会社にはできなかったというふうに思っています。

世の中から求められているものをやれば、いくらでも成長できるということを目の当たりにしたというか、ポイントさえ押さえておけばできるんだということを知りました。もう1つはやはり“人”ですよね。社員でいた時も皆から聞かれました。「なんでお前の会社だけ伸びているんだ」と。考えてみると、やはりそれだけ若い力というか、人間の力がすごかったんじゃないかなと(思います)。とにかく若い、パワーのある人が多かったんです。そういう人たちは営業でも、1人が持っている件数でいえば、僕なんかどうだったかな、500人くらいは頭の中に名前を入れて覚えておかなければならないくらい(たくさんの)人と付き合いました。それがもう20人くらいが皆そうだったんです。だからあのように(成長できた)のは“人”なのかなと。この2つですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 塚田 裕一
役職 代表取締役
生年月日 1958/8/27
座右の銘 THE GREATEST RISK IS STANDING STILL(何もしないことが最大のリスクだ)
愛読書 浅田次郎の著作全て

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