株式会社タカラレーベン 不動産の新しい価値を生み出し続ける「タカラレーベン」の成長戦略 株式会社タカラレーベン 代表取締役 島田 和一  (2020年7月取材)

インタビュー内容

【ナレーター】
リーマン・ショックを乗り越え、コア事業であるマンション事業を中心に、ホテル事業や発電事業など、事業領域を拡大させ、再成長を果たすことができたタカラレーベン。その成長の裏側に迫った。

【島田】
東京の中心地というよりは、東京近郊あるいはやや遠隔の首都圏郊外に一貫して供給してきました。

一次取得者のファミリータイプのマンションですから、若年ファミリー、プレファミリー、お子様が生まれたばかりのファミリー世帯をターゲットに一貫して成長してきたので、ここは今後もぶれずに一次所得者に向けて供給しています。

他社にもそういったお客様をターゲットにしたところはありますが、弊社は一貫して、よりライフスタイルにマッチした商品企画を、手を抜かずにしっかりとつくっているということですね。

【ナレーター】
他社との差別化を図るべく、「ルイックプロジェクト」と題した、家中丸ごと浄活水システム「たからの水」を始めとした設備を標準実装するなど、今までにない「水環境」を取り入れた住まいづくりを行なっているのも、特徴のひとつだ。

【島田】
一般的に家庭の台所キッチンにつける浄活水器だけですと、台所の蛇口からしか出てきませんよね。

「たからの水」というのは、玄関の脇のメーターボックスの元の所に浄活水器をつけることによって、マンションの中にある全ての蛇口から普段買って飲んでいるようなミネラルウォーターと同等の水が出てくるというシステムなのです。

当社の全てのマンションに標準で付いてますから、経済的効果も高くなります。マンションの販売現場ではそれを他社との差別化として、一生懸命お客様にお伝えしているところです。

【ナレーター】
求める人材像と若い社員の可能性について、島田は次のように語る。

【島田】
感動する気持ちを素直に持てる、誠実な姿勢で向き合える、そして実行する力強さですね。

若い人に限らず中堅幹部など全てにおいて、「感動」「誠実」「実行」、その3つを素直に持てる社員、そんな人物がいいですね。

近年の事業領域の拡大に伴い、やはり知見も含め経験者のニーズが高まってきています。

基本的に営業職への配属のウエイトが高いですが、営業以外の職種も、人事の中で適材適所を把握しながら、新たなチャレンジができるような部署に配属するケースももちろんあります。血気盛んな社員はウェルカムですしね。

【ナレーター】
2022年に創業50周年を迎えるタカラレーベン。そこに向けたテーマとして島田が掲げた言葉と、タカラレーベンのグループ力とは。

【島田】
不動産総合デベロッパーとして、どう進化すべきかがテーマになります。

リーマン・ショックのような辛い目に合わないためには、どう会社が変革しなくてはいかないか、どう進化していかなくてはいけないか。

やはり事業ポートフォリオを多角化していくことになりますが、全くの異業種ではなく不動産の色々なセグメントをしっかり成長させていくということになります。

コア事業としてのマンションという軸はぶれることなく、お客様にしっかりと選んでいただける企業としてマンション事業を進化させていきます。

一方で、マンション事業から派生される様々なストック・フィービジネス、また、数年前からの新規事業である発電事業を進めます。

事業ポートフォリオの拡大にあたって、タカラレーベンだけでなく、事業セグメントごとのスペシャリストとなるよう別会社やグループ会社を育てます。

会社としての成長、ひいてはグループ全体の成長により、タカラレーベングループで総括して一気通貫で全てができる会社となるよう、タカラレーベングループとして今後は成長していこうということです。

発電事業は、日本の制度として再生可能エネルギーを推進して政策的に買い取る制度があったこともあり、2012年にはいち早く新規事業として行う方針を会社として出しました。

想定していませんでしたが、その数年後に東京証券取引所にインフラマーケット市場という新たな市場が発足しました。

そこに第一号案件として上場ができたことが一つの大きな通過点、事象としてそれ以降もさらに発電所を積み上げることができました。

太陽光発電以外の再生可能エネルギーも今後チャレンジして開発に向けていけば、このインフラファンドの成長はまだまだ見込めますし、成長させていきたいと考えています。

【ナレーター】
海外展開についても積極的にチャレンジをしていく方針だ。

【島田】
第一弾としてはベトナムでのマンション事業がスタートを切り、継続して建設し販売活動も進めています。

国内に軸足を置きながら、どこまでのリスクを許容していいかは考えつつも、アジアを中心にアジア以外のエリアも含めて海外にも今後チャレンジしたいと思います。

【ナレーター】
『ライフスタイルに、新常識を。』

2022年の創業50周年へ向けたグループスローガンのもと、人々の生活をより豊かにするべく、タカラレーベンの挑戦は続く。

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経営者プロフィール

氏名 島田 和一
役職 代表取締役
生年月日 1965年12月4日
出身地 東京都
座右の銘 現状維持は後退だ。
略歴
1987年、21歳で「宝工務店」(現:タカラレーベン)に入社。新規土地開発をメインに手腕を発揮。弱冠32歳にして取締役開発部長に就任。その後常務取締役開発本部長に就任する。

2006年に代表取締役副社長に就任。全国初の「ライツイシュー」の実施や、「タカラレーベン・インフラ投資法人」を立ち上げ、インフラファンド市場で第一号の上場を果たす。

2014年代表取締役社長に就任、現在に至る。

会社概要

社名 株式会社タカラレーベン
本社所在地 東京都千代田区丸の内1-8-2 鉃鋼ビルディング16階
設立 1972
業種分類 不動産業
代表者名 島田 和一
従業員数 504名(2022.10時点)
WEBサイト https://www.leben.co.jp/
事業概要 自社ブランドマンション「レーベン」・「ネベル」シリーズ及び、一戸建新築分譲住宅の企画・開発・並びに販売、発電事業、ホテル事業、建替・再開発事業、海外での不動産販売事業 他
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