【ナレーター】
『ピックゴー』と『スマリュー』、それぞれどのようにサービスが提供されるのか、実際の操作を交えながら解説してもらった。
【松本】
まずは、タクシーのように出発地と目的地を決めます。(車の)温度帯も選ぶことが可能です。タクシーと同じように車を呼ぶサービスですから、何台呼ぶかを決めていきます。
航空機との連携もしていますので、たとえば、空港までの道のりを私たちが運び、空港からは飛行機が運んでくれるような形でも構いません。5時間あれば当日中に荷物が届くサービスになっており、(依頼時に)料金も出てきます。
今までは航空機や陸送は、それぞれ個別に組み合わせていたのですが、これが一気通貫でできる。『スマリュー』は主に、宅配現場で使うシステムになっています。
ドライバーさんが実際の配送時に持つ端末に、荷物のラベルをひとつずつ読み込んでいく。読み込むと裏側でルートの計算をしていきます。
また、積み込み時の順番も教えてくれるオプションもあり、荷物の大きさも登録していくので、「前に積み込む」「真ん中に積み込む」といったように、積み込み時の順番を教えてくれることも可能です。そして、荷積みをして出発します。
ルートも計算しているので、この配送先には最初に行って5番で終わったほうが早いというような時間指定も考慮した計算もできる。
これまで、こういう仕組みがなかった時は、皆さんが伝票やルートを覚えつつ、半分くらいは感覚や経験で宅配されていた。それを、この仕組みがサポートしてあげる形です。
ある意味、新人の方でも生産性が高く配送できます。働く環境をより良くすることによって、いろいろな方々が宅配できることを目的としてつくられたアプリケーションです。
【ナレーター】
CBcloudは、2024年4月に、このエコ配と資本業務提携を締結した。その真意に迫った。
【松本】
CBcloudは、主に軽貨物のチャーター事業を展開してきました。
その中で、スポットのチャーターだけですと「ドライバーさんの生活を守ってあげる」、「ドライバーさんの価値を上げる」という私たちのミッションに照らし合わせると、安定的な物量や町に根ざした配送インフラをつくっていかなければなりません。
その中で、エコ配さんとタッグを組むことで、ラストワンマイルのチャーター以外の宅配インフラも融合できる。そうしてドライバーさんの価値を上げていきたいなと思っています。
【エコ配 塚田社長】
我々としては、どうしても配送面でITに弱い部分がありました。新しい商材や既存のインフラだけでなく、生活にどう昇華させていくか。それを悩んでいたところでお話をいただきました。
「CBcloudさんと一緒だったら面白いネットワークがつくれるのでは」と期待して、資本提携に至ったのです。
【ナレーター】
宅配インフラとの融合。その先に見据える、CBcloudの未来像とは。
【松本】
私たちは、ドライバーさんの価値を上げていきたい会社です。環境のせいで成長が閉ざされている部分を解放していきたいですし、長期的には物流に限らずやっていきたいという思いもある。会社内の人材の価値を大きく上げられなければ、外の方々の価値も上げられないと思いますから、本当の意味で「価値が上がる」組織づくり。社内風土を強く意識したいです。
成長するからには、難しい仕事。簡単に成果を出してしまうと、本当の意味で成長したとは言えないと思います。ですから難しい仕事にトライする。そうした意気込みを持っている方々と、一緒に会社づくりしていけたらなと思っています。
【ナレーター】
ドライバーの付加価値を向上させる。その思いのもと、CBcloudはこれからも挑戦を続ける。