【ナレーター】
「金融+で、未来をプラスに。」2023年に新たに制定された、りそなグループのパーパスだ。その真意に迫った。
【岩永】
金融の枠を越えてさまざまな、専門的なものも含めたサービスをお客さまに提供していかないと、金融機関としては選んでいただけない。
信託や金融、銀行という枠組みを越えて、他の産業や企業と連携して、全く新しい分野へビジネスのフィールドを広げていく必要があると思います。
現在は昔と比べて銀行法が変わったので、我々が直接企業の株式を取得するというケースもあります。今までは銀行の中だけで考えていましたが、これから先は世の中にある全てのものを金融と結びつけて、お客さまの課題解決につなげていくつもりです。
「金融+で、未来をプラスに。」とは、我々が提供する「金融+」で未来が明るくなっていくということ。「未来」とは、会社であったり、個人であったり、地域経済であったり、ひいては日本経済全体であったり。
それらが豊かになるために、我々が金融+を集めてコーディネートしていこうというコンセプトです。
ひとつ事例を挙げると、現在りそなグループでは、イチゴ農家を経営しているんです。そこでは幼児食育教育のコンテンツを提供しています。
子供たちに食の素晴らしさと、農業の素晴らしさを教えるために、りそなグループの中で地方創生を支援する会社を設立して取り組んでいます。
つまり、「これって銀行ができるの?」と驚かれるようなことも、我々はいろいろチャレンジしていくということです。
顧客の中に入り込んで、顧客が何を求めているか分からないと、自分たちに何ができるかということは想像できません。
“顧客起点”、“顧客本位”から発想していき、そこから事業を循環させないといけないと考えています。
銀行だから融資しかできないとか、思考を停止させてはいけない。今その作業をしているところです。
【ナレーター】
今後は銀行業以外へ事業領域を広げ、銀行という枠組みに限定されない形が理想だと語る岩永。思い描く、りそな銀行の未来の姿とは。
【岩永】
まず、信頼される存在になっていくことが第一の目的です。
それは金融に関することだけではなくて、個人も企業も、いろいろな単位で我々が信頼される存在になり、人が集まってきて、また新しいものが生み出されていく、という循環を作っていくことがりそな銀行の目指す未来の姿です。
銀行ですけれど、銀行以外のことも当然できる。やれることがどんどん広がっているというのがりそなグループの良さになるはずです。
10年後、20年後にりそなグループに対して「りそなって銀行だけどこんなこともできるんだよね」とイメージされるようになりたい。そのときには、もう銀行業じゃなくなっている可能性もありますね。
当然コアには銀行という業種がありますけれども、一言では定義できない。そういう姿がベストではないでしょうかね。業種はメガバンクとか地銀とかじゃなくて、「りそな」という業種だと。
そんな姿を目指し、いずれそうなりたいと考えています。
【ナレーター】
求める人財像について、岩永は次のように語る。
【岩永】
自分が「これが必要だ」と思ったときに、熱意を持って誠実に行動できる人財は絶対に大事だと考えています。
そのためには、りそな改革、りそなショックのときに学んだ「私たちは何のために存在しているのか」ということをまず起点にしなければいけない。
顧客が何を求めているかをベースに、その未来をプラスにしていくために必要なものを考える。つまり、りそなの「金融+」を考えていく人財が必要です。
ゆくゆくはそういう人財がそろっているからこそ、りそなグループだねと言われなければいけないので。それは非常に大事だと思います。
ー視聴者へのメッセージー
【岩永】
りそな銀行が銀行であるだけではなくて、いろいろなことをやっているんだと、ぜひ皆さんにも知っていただきたいと思います。これからのグループ全体の発信をぜひご期待ください。
皆様の期待に応えられるような企業、グループになるように、全力を尽くしますので、これからもよろしくお願いします。