
インタビュー内容
【ナレーター】
賃貸業界における社会課題の解決に向け、さまざまなビジネスを手掛けるプライム上場企業「ジェイリース株式会社」。
住居用家賃の債務保証サービスを中心に、事業用賃料保証や医療費保証、ひとり親家庭向けの養育費保証など、その領域は多岐に渡る。
現在、37都道府県40拠点を展開し、今後は全47都道府県での出店を目指す。また、海外進出も視野に入れるなど、その歩みを加速させている。
「信用を保証して安心を生み出し、誰もが『自分の人生をまっとうできる社会』をつくる。」をビジョンに掲げ、躍動する経営者の思いに迫る。
【ナレーター】
自社の強みについて、中島は次のように語る。
【中島】
我が社は、承認と称賛の文化が根付いていることが強みです。例えば、成果を出した方にはみんなで拍手を送り、徹底的に承認・称賛のメッセージを全方向から送っています。
そして、残念ながら目標達成が叶わなかった方には、「今後どうすれば一緒に目標を達成できるか」という建設的な議論を行います。
そんな環境を活かし、一人ひとりがこの会社を“自己実現の舞台”としていることが我が社ならではの特徴であり、言うなれば、社員の皆さんの力が我が社の強みです。
【ナレーター】
中島の経営者としての原点は、2012年にある。大学を卒業後、大手金融会社を経て、父が創業したジェイリースへ入社。そこでのある経験は、今でも鮮明に覚えているという。
【中島】
2012年、大分の日田というところで、大規模な水害が起きました。豪雨によって家が流され、残念ながら多くの方がお亡くなりになるという大きな災害になってしまったんです。
私はテレビで悲惨な状況を知ったのですが、正直どこか遠い世界のことのように感じていました。
そんなとき私の携帯がなり、以前所属していたJC (青年会議所)の先輩から「明日、復旧復興活動に行くぞ」と言われたんです。
正直に申し上げると、怪我をしたくなかったし、怖い思いもあり、当時は行きたくなかったんです。しかし、そういった気持ちを何とか抑えて現場に行ったんです。
現地ではがむしゃらに復旧復興活動を行ったのですが、そのとき被災された方からいただいた「君たちのような青年がいれば、この日本は大丈夫だ」というメッセージは今でも忘れられません。
自分が被災して“もうここには住めない”と分かっているときに、同じ故郷(大分)に住まう青年に向かって感謝を伝え勇気づける。そんなメッセージを送る方がいらっしゃるんだということに、私は深く感銘を受けたました。
言葉の力の偉大さ、相手に対する愛や感謝、そういったものを経験し学んだことが、今の自分の大きな財産になっています。
【ナレーター】
そして、2023年に代表取締役社長に就任。父と仲間達がつくりあげた会社を継承した理由について、次のように言い切った。
【中島】
会社を継承した理由は、親孝行をしたいと考えたからです。私は、親孝行ほど価値のあるものはないと思っています。
父から「お前に社長をやってほしい」と言われることはありませんでしたが、私は、今の自分がここにあるのは、先祖と両親のおかげだと心から思っています。その大切な家族の役に立てるのであれば、私もそこに身を投じて頑張っていきたいという思いで挑戦したのです。
父であり社長である中島拓は、素晴らしいリーダーシップを持ち、本当に偉大な人物です。だからこそ、就任当時は「父のように、社員の皆を常に幸せにし続けることができるのか」という大きな壁にぶち当たり、正直不安で悩み続けました。
しかし、そんな私に父はこう言いました。「お前ならできる」と。私はその言葉を信じて挑戦することを決意したのです。

経営者プロフィール

氏名 | 中島 土 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1982年1月7日 |
出身地 | 大分県大分市出身 |
座右の銘 | 凡事徹底 |
愛読書 | デール・カーネギーの著書『人を動かす』 |
尊敬する人物 | 中島拓(代表取締役会長であり父) |
2011年ジェイリース株式会社顧問就任
2012年同社取締役常務就任
2014年同社取締役専務就任
2018年同社取締役副社長就任
2023年同社代表取締役社長(現任)
あすみらい株式会社取締役会長(現任)
株式会社WellonSolutions監査役(現任)
会社概要
社名 | ジェイリース株式会社 |
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本社所在地 | 大分県大分市都町1丁目3番19号 大分中央ビル7階 |
設立 | 2004 |
業種分類 | その他金融業 |
代表者名 |
中島 土
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従業員数 | 508名(連結:2025年3月31日現在) |
WEBサイト | https://www.j-lease.jp/ |
事業概要 | 保証関連事業 (家賃債務保証、医療費保証、養育費保証〕 |