※本ページ内の情報は2026年3月時点のものです。

ROLAND氏がプロデュースするメンズ脱毛サロン「RBL」をはじめ、レディース脱毛サロン「LACOCO」、メディカルエステ 銀座「Gratia」を展開する株式会社LadyBird。業界の常識にとらわれない独自の戦略と、徹底した人材育成を強みに成長を続けてきた。同社の強みは、確かな技術力と心からのおもてなしを追求する姿勢に集約される。その根底にあるのは、お客様と業界全体の未来を見据える確固たる信念だ。人材派遣の営業職、ネイリストという経歴を経て、同社の代表取締役に就任した本間智之氏。常に「人とのつながり」を原点に道を切り拓いてきた同氏に、これまでの歩みと事業への思い、そしてグローバルな未来への展望について話を聞いた。

ネイリスト経験が育んだ仕事観 現場との対話で築く組織の絆

ーー社会人としてのキャリアはどのようにスタートされたのでしょうか。

本間智之:
高校卒業後、友人が立ち上げた人材派遣会社に入社しました。私は別の仕事をしていましたが、友人が楽しそうに事業に取り組む姿を見て「面白そうだ」と感じ、参画を決めたのです。そこで数年間、営業職として勤務しました。

その後は、ネイルサロンでネイリストの仕事も経験しました。当初、美容業界には全く興味がありませんでした。しかし、知人から「一緒に働かないか」と声をかけていただいたことが転機となります。「お金になることだったら、まずは挑戦してみよう」という思いが強く、気づけば未経験のネイルの世界に飛び込んでいました。

当時は男性のネイリストが珍しい時代です。しかし、実際に働いてみると、お客様から「きれいになった」と直接感謝の言葉をいただくことがありました。さらに指名をいただくなど、徐々に大きなやりがいを感じるようになったのです。お客様にサービスを提供し、喜んでいただくという経験こそが、現在の仕事観の基礎となっています。

ーー入社から代表取締役に就任されるまで、どのような歩みがあったのでしょうか。

本間智之:
弊社の会長とはもともと20代の頃から面識がありました。転職を決めたのは、会長が語る事業の展望に惹かれたからです。「美容業界の社会的地位をさらに高めたい」「誰もが安心して通える環境をつくりたい」といった、具体的な未来を語り合いました。その熱い思いに強く共感し、「この人と一緒に働きたい」と決意しました。待遇などの条件ではなく、経営者が描く未来を共有できるかどうかを重視しました。

入社後、現場などで経験を積み、約2年前に複数のサロンの経営統合を機に代表取締役に就任しました。当時はまだ規模も小さく、正直なところ、現在のように1500名を超えるグループへと成長することは想像もしていませんでした。

就任してまず取り組んだのは、全店舗を回り、スタッフ一人ひとりと顔を合わせることです。現場のスタッフに私という人間を知ってもらうことが大切だと考えました。同時に、現場の声を聞き、彼らの思いを理解することが、強い組織をつくるための第一歩だと確信していたからです。

業界の信頼を守る「誠実さ」一流のサービスを生む人材育成術

ーー貴社の強みはどのような点にありますか。

本間智之:
大きく分けて3つの強みがあります。1つ目は、徹底した「人材育成」です。私たちは東京と大阪に研修センターを構え、新入社員には2週間の研修を実施しています。技術の習得はもちろん、お客様への「おもてなしの心」を学ぶ非常に重要な期間です。研修を経て、プロとしての覚悟ができた人材だけが店舗に立つ。この基準は決して譲れません。技術レベルが高いのは当たり前であり、その上でお客様にどれだけ居心地の良い空間を提供できるかが、私たちの価値だと考えています。

2つ目は、圧倒的な「ブランド力」です。業界でナンバーワンを目指すには知名度が必要不可欠でした。そこで、私たちが目指す一流のサービス品質とイメージを体現する存在として、ROLAND氏と一緒に事業を立ち上げることになったのです。彼が広告塔として自ら積極的に発信する点は、他社には決して真似できない最大の優位性だと自負しています。

3つ目は、業界全体の信頼を守る「誠実な姿勢」です。過去に他社の大手脱毛サロンが倒産した際、私たちは行き場を失ったお客様を救済するプランを実行しました。これは目先の利益ではなく、「脱毛業界の正しい在り方を証明したい」という一心での決断です。その結果、目先の損得ではなく、業界全体の信頼を第一に考える企業であると広く認知していただけたのです。このときに得られた信頼こそが、私たちにとって大きな財産となりました。

ーー組織づくりにおいて大切にされている考え方はありますか。

本間智之:
従業員一人ひとりが、自分の仕事に意味や誇りを持てる環境をつくることです。私はよく、社内で「3人のレンガ職人」という寓話を例に挙げます。

何をしているのかと問われた際、「レンガを積んでいる」と答えるのか、「家族を養うために壁を作っている」と答えるのか。それとも「歴史に残る大聖堂を造っている」と答えるのか。この目的意識の違いで、仕事の質は大きく変わります。

私たちの仕事も同じです。単に施術という作業をこなすのではなく、「お客様の人生を輝かせている」「業界の新しいスタンダードを築いている」という意識を持ってほしいと考えています。そうした高い視座を持つことが、結果としてお客様へのサービスの質を高め、組織全体の強さにつながると信じています。

「毎日が誕生日」の接客を 唯一無二の存在へ挑む

ーーそうした高い意識は、日々の業務にどのように反映されているのでしょうか。

本間智之:
入社後の研修で、徹底的に「おもてなしの心」について伝えていますが、日々、お客様への向き合い方に、その姿勢が表れているのです。たとえば、「毎日が誰かの誕生日のような気持ちで接してほしい」と伝えています。お客様にとっては、サロンへお越しいただくこと自体が特別なイベントかもしれません。その期待を超えるために、お声がけ一つにも徹底してこだわり、居心地の良さを追求しています。お客様に「感動」を提供し続けることこそが、私たちの使命であり、働く面白さでもあるのです。

ーー今後の展望と、それを実現するために求める人材について教えてください。

本間智之:
今後注力していきたいのは海外市場への展開です。すでに台湾では現地の有力企業と共同で事業を開始しており、非常に良い手応えを感じています。先日、事業説明会を行ったところ、40名以上の方から出店を希望する声をいただきました。日本の質の高い美容サービスやおもてなしの文化を世界に広げていきたいと考えています。

3年から5年後には、お客様からも働くスタッフからも「唯一無二」と認められる存在になることが目標です。店舗数や事業規模だけでなく、サービスの質や業界への貢献度において、圧倒的な信頼を獲得できる企業を目指します。

こうした未来を共につくるため、仕事に楽しさややりがいを見いだし、自ら行動できる方をお迎えしたいです。弊社には、年齢や性別、経歴を問わず、成果を正当に評価する文化があります。実際に、グループに参画してわずか1年で、350人規模の組織を任された責任者もいます。意欲さえあれば、誰にでもチャンスがある環境です。

私たちは、この事業を通じて「業界の正しい在り方」を証明し、次世代が憧れるような魅力的な業界をつくっていきたいと考えています。自身の成長が、そのまま業界の未来を変える力になる。そんなワクワクする挑戦を、ぜひ私たちと共に楽しみましょう。

編集後記

人材派遣の営業職からネイリスト、そして経営者へ。本間氏の歩みは、常に「人とのつながり」と「お客様からの感謝」を軸としてきた。現場で得た「喜ばれる手応え」は、現在、グループ全体で1500名を超える組織を動かす大きな力となっている。既存の枠組みに捉われず、新たなスタンダードを築こうとする同社の挑戦は、美容業界の景色を大きく変えていくことだろう。リーダーとしての不退転の決意を胸に進み続ける、その未来に注目していきたい。

本間智之/山形県生まれ。高校卒業後、友人が立ち上げた人材派遣の会社で働き、その後、ネイルサロンにてネイリストとして勤務。縁がありROLANDがプロデュースする脱毛サロンに入社。仕事での頑張りが認められ幹部候補になり、株式会社LadyBirdの代表取締役に就任。脱毛サロン数社の経営統合に伴い、「LACOCO」「RBL」「銀座Gratia」の3ブランドを運営。