トラスコ中山株式会社 ~最後発の参入から2,000億企業へ。業界の雄が語る成長の秘訣~

Vol.4 ユニークな制度と派遣社員不採用の真意

トラスコ中山株式会社 代表取締役社長 中山 哲也 (2019年4月取材)

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―ユニークな制度と派遣社員不採用の真意―

【ナレーター】

2017年から3年連続でホワイト企業として認定されているトラスコ中山。その所以の一つが、従業員の家庭環境に合わせたユニークな制度があることだ。

【中山】

「おしどり転勤制度」ということで、例えば働いている女性社員のご主人が他の会社にお勤めの場合、例えば仙台に転勤になったとしたら、当社の女性社員も仙台に転勤をさせてあげる、“おしどり”での転勤を後押しする制度があります。

必ず半年か1年以内にはきちんと赴任をさせてあげるという制度です。

また、「ハッピーサンデー」という制度がありまして、今約100名前後の単身赴任者が私どもの会社にもいるのですが、彼らに日曜日の夜、家族団らんの時間をきちんと過ごしてもらえるよう、「月曜日の朝一番に家を出て会社についたらそれでOKですよ」という制度です。

【ナレーター】

先輩や上司に教えを請うという風潮についても、その行動が後の成長につながるような形に変えていきたいと、中山は語る。

【中山】

新入社員というのは何も知らないわけですから、必ず「質問をしたい」、「聞きたい」ということで来るものです。

今までの我々も含めてですが、新入社員が聞いてきたら、懇切丁寧に教えるというのが社会では一般的だと思います。

しかし、答えも持たずに質問に来て「答えを教えてください」と言われ、答えを書いてあげるような甘やかしは、新入社員の成長をかえって妨げることになるので、今年から、聞きにきたときには「ところで君はどう思う?」と聞き返すようにしています。

「君はどう思う?運動」ではないですが、「白紙で聞きにいったらだめだ」という意識を新入社員にも持っていただきたいというのか意図としてあります。

新入社員は新入社員、3年目の社員は3年目の社員なりに、何か答えを考えてきてから聞く。それに対して上司がアドバイスをする。そんな地道な活動の中で人づくりをしていきたいなと思っています。

【ナレーター】

トラスコ中山では派遣社員を採用していないという。その理由に迫った。

【中山】

誰でも、できれば「いい人生だった」と思える人生を歩みたいですよね。できるだけわだかまりが少なく仕事ができる環境というのを、やはり会社としては制度として行うべきです。

ですから当社に派遣社員がいないというのは、「人生のいいとこ取りをするな」という発想からです。

「人生のいいとこ取り」というのは、「何日の何時から何時まで人手がいるから来てください」ということが当たり前のように言われていますが、それはその人のその部分だけをすぽっと抜いているだけで、「後は知らない」という世界でしょう?しかし人生はそんなものではありませんよね。

ご飯が食べられる、生活ができる、所帯が持てる、そういう給料を払う義務や責任が、会社にはあると思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 中山 哲也
役職 代表取締役社長
生年月日 1958/12/24
略歴 1981年3月 中山機工株式会社(現トラスコ中山株式会社)入社
1984年10月 取締役
1987年12月 常務取締役
1991年12月 代表取締役 専務取締役
1994年12月 代表取締役社長(現任)

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