※本ページ内の情報は2024年5月時点のものです。

株式会社MONSTER DIVE(モンスターダイブ)は、受託系のWEBプロダクション事業とLIVEプロダクション事業、自社プロダクト系のSERVICEプロダクション事業という3事業を展開している。

今回は代表取締役CEOの岡島将人氏に、事業内容や強み、採用活動、求める人物像、今後の展望などについてうかがった。

WEBと映像を用いたプロモーションで企業やイベントをサポート

ーー貴社の事業内容を教えてください。

岡島将人:
弊社はWEBと映像を融合することを目的として、事業ごとにプロダクションを持っている会社です。

WEBプロダクション事業では、WEBサイト制作や音楽・映画の宣伝プロモーション、企業のサイトやCMSの運用などを行い、企業の宣伝活動や運営をサポートしています。

LIVEプロダクション事業では主にインターネット配信を行い、企業のオンラインセミナーやイベントのライブ配信などのサポートをしています。最近ではオンラインイベントだけでなく、オンライン配信をきっかけで知り合ったクライアントのリアルイベントやハイブリットイベントもご依頼いただくことが増えてきています。

オンライン配信は新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに需要が高まりましたが、弊社はそれより前の2010年から取り組んでいるので、配信の実績が豊富です。このように、単なる配信技術や映像制作の会社ではなく番組制作や技術、イベント進行、イベント技術、さらにはそのイベントのウェブサイト制作も含めて、トータルプロモーションもできる会社として事業に取り組んでいます。

ーー具体的なコンテンツについて教えてください。

岡島将人:
たとえば、某自動車メーカーさんにご依頼いただいたプロジェクトなのですが、小学生が工場見学に行くときに事前に勉強するための、「バーチャル工場見学」のコンテンツがあります。これは私たちがサイトコンテンツの企画立案から入り、実際に工場の現場に行って映像を撮り、WEBやクリエイティブ制作も全て担当しました。小学生向けといいつつ、大人もしっかり楽しめるコンテンツとなっています。

このプロジェクトはWEBと映像の融合が得意な当社だからお声がけいただきましたし、僕らも楽しんで制作させていただくことができました。

物づくりに興味を持った学生時代

ーーWEBや映像にはもともと興味を持っていたのですか?

岡島将人:
幼少期の頃からヒトと違うことをするのが好きですね。ただ、無駄は好きなのですが非効率は嫌いなんです。

たとえば、僕の大学の専攻は建築なのですが、他の学生が図面を手書きする中、自分だけCADで作成していました。その結果、CADだけでなくCGにも興味が出て、ひたすら2Dや3DのCGを描いてましたね。

そのCGのレンダリングの待ち時間にヒマつぶしをしていたのが、まだ世の中的にはマイナーだったインターネットです。モノづくりは好きだったので、途中からCG制作よりも、勝手にいろんなウェブサイトやウェブシステムなどを作ってましたね。その中でWEBやCGに関わる仕事に就きたいと思うようになりました。


ーーさまざまなメディアや企業をご経験後、起業したとお聞きしましたが、起業後に苦労したエピソードはありますか?

岡島将人:
振り返ってみると、あまり大変ではなかったと感じています。

もちろん寝る時間もなく家に帰れない日も続く毎日でしたが、誰かに言われたわけでもなく、やりたいことをやり続けたくて、起業を選んだので、それらを苦労だとは思いませんでした。

良いモノづくりが良いご縁を結ぶ

ーー多くの大手企業と取引できているのはなぜですか?

岡島将人:
これも結果論ですね。最初から大手企業と取引したいと思っていたわけではないです。目の前にある仕事に真剣に向き合い続けていたら、結果としてお客様との信頼関係を築くことができ、自然と大きなプロジェクトに関わらせていただけるようになっていきました。

弊社はモノづくりに強いこだわりを持ち、高い技術力を持った「モノづくりのプロ集団」として、お客様のためにより良いものをつくろうという意識で業務に取り組んできました。ありがたいことに成果物のクオリティの高さとプロジェクトの進め方などを高く評価していただいています。

このようにお客様のための良いモノづくりを続けてきたので、また「仕事をお願いしたい」と思ってもらえる会社となれたのではないかと思います。実際、弊社のお客様のほとんどがリピーターか紹介していただいた企業ばかりです。

規模拡大のためにも採用活動を強化

ーー貴社が掲げている「MD100」について教えてください。

岡島将人:
「MD100」とは、「100億円・100人の規模にしていこう」という目標です。

私たちがこれまで続けてきた事業は、年商100億円の規模も実現できるマーケットが存在すると思っています。また従業員数も100人の規模になれば、今まで見たことのない新しい景色を見ることができると思っているので、これを3〜5年のうちに達成するという目標を掲げました。

ただし、売上ありきの目標になると、弊社の文化やモノづくりの本質を失ってしまいますので、どちらかというと、「売上100億円を達成しても今のモノづくりが続けられるチームをつくろう」の方が意味合いとしては近いと思います。

ーー現在の採用活動について教えてください。

岡島将人:
これまでは営業職の採用は行っていませんでしたが、ここ数年で初めて営業社員を採用しました。これまではリピーターと紹介で取引先を獲得してきましたが、これから会社を拡大して行く上で、今後は新規開拓にも積極的に取り組む必要があると思ったからです。

WEB業界・映像業界のそれぞれの営業経験者は転職市場にたくさんいます。しかし、双方に一気通貫で関わってきた営業経験者はほとんどいないので、採用活動には苦戦していますが、少しずつ人数を増やしている状況です。

もちろんプロジェクトが増えるとその分、現場のスタッフも必要となりますので、あらゆるポジションのスタッフを募集しています。

ーー貴社が求める人物像を教えてください。

岡島将人:
社名であるMONSTER DIVEの「モンスター」には「職人」と「オタク」という意味が込められているので、モノづくりが好きな「職人のこだわり」「オタクの探究心」の資質のある人に入社してほしいですね。

また、負けず嫌いな人、ポジティブな人、チームプレイが得意な人は弊社に合っていると思います。

社員が周りに誇れるような魅力的な会社にしたい

ーー今後の展望として、貴社をどのような会社にしていきたいですか?

岡島将人:
スタッフが周りの親族や友達から「良い会社だね」「楽しく働いているね」と言ってもらえるような会社、スタッフ自身が自慢できる会社にしたいと思っています。そのためにはまだまだ規模が小さいので、知名度を広げる意味でもさらに大きくしていく必要があると思っています。

また冒頭でも申し上げた通り、弊社はWEBと映像の融合を目的にビジネスを行っているので、両方の事業をさらに成長させていきたいですね。弊社には優秀なスペシャリストがたくさんいるので、皆で良いプロジェクトを進めれば、その目標を達成できると信じています。

編集後記

会社規模や事業を大きくさせること以上に、働く社員が周りに誇れる会社でありたいと願う岡島社長。社長自身がモノづくりが好きだからこそ、同じようにモノづくりを好む社員に満足して働いてほしいと思うのだろう。

WEBと映像の融合に向けて事業を加速させていくMONSTER DIVEの、今後の活躍も楽しみだ。

岡島将人/1979年生まれ、岐阜県出身。IT黎明期から、さまざまな企業やメディアのバックエンドとなるシステムの構築や大規模ストリーミング配信などを、プロジェクトマネージャーとして担当。その後、メディアプロダクション企業に入社。制作業務を統括する取締役として、映画・音楽などのエンタテインメント分野を中心にメディア/プロモーション/コンテンツを手掛ける。2009年、株式会社MONSTER DIVEを設立し、代表取締役に就任。