株式会社アエリア オンラインゲーム分野を中心とするエンターテイメント事業を中心に展開 株式会社アエリア 元代表取締役会長 長嶋 貴之　

歴史

【長嶋】

始めた時は、今の社長と2人で始めているんですけれども、最初は六畳一間のワンルームのところから始めて、その当時は六畳なのでお客さんが来ると誰か1人出て行かなきゃいけない状態。

「俺、そこのコーヒー屋行ってくるから」とかそんな感じでやっていて、最初は全くお金が入ってこない状態。ウェブサイトの規模が大きくないと広告にしろ何にしろ入ってこないので、ほぼ収入はゼロの状態が数ヶ月なんですけれども、よくありがちだとは思うんですけど、お金がなくなる時期が来るんですよね。ウェブサイトの方からは、収入は入らないんですけれども、アルバイトみたいな形で、色々な会社に行って働いたり、社員ではないが当時から技術的なところがわかっていたので、ヘルプをしてくれというところから、ヘルプしに行ったりとかですね。

最初ユーザーから直接お金を課金するサービスを始めたんですよね。最初は、そんなの誰が払うんだとか思いつつサービスを作ったんですけれども、実際始めてみると、当時は銀行振り込みしか決済手段がなくて、わざわざ銀行に振り込みに行く人がいないと、お金が入ってこない状態でした。こちらも銀行の通帳を持ってATMに行くんですよね。最初の1週間ぐらいは全然入ってない。いっても書き込みの音が鳴らないのが非常に寂しくて、1週間ぐらいして初めて書き込みの音が鳴ったんですね。それが一番今までで感動したことですね。

自分の手と頭で作ったものに対して、お金を払ってくれることが非常に嬉しくて、それは仕組みのうえで働いてるとなかなか味わえない喜びなんです。そのうちに「ピピピピッ」と、どんどん書き込まれるようになるんですけれども、ちゃんと積み重ねてやればそういうふうになるんだなってことが、事業の面白さかなと思いました。その通帳が一回でなくなるくらい振り込まれるんですけれど、そういうのも自分でやらないと実感できないので面白かったです。