【ナレーター】
2023年4月、東京都のWeWorkから栃木県の鹿沼事業所へと移転したMipox。その真意に迫った。
【渡邉】
「東京だから」「田舎だから」「製造業だから」という考えではなく、そもそも働く場はどうあるべきかという理想をもっていて、それに向かって取り組んでいます。
究極のところ、みんな和気あいあいと、仲良く働いて欲しいです。今までは、労働という苦行を我慢した見返りで給料をもらう、そんな働き方が多かったですよね。しかし、もうそういう時代ではありません。
ただ「みんなで仲良くしなさい」と言うだけではなく、その環境をつくり出す。工場や雇用オフィスなどで、みんなで和気あいあいと働ける場を提供することが、私の役目だと思っています。
【ナレーター】
2022年10月にオウンドメディアを立ち上げるなど、今後はモノだけではなくコトづくりにも注力していくと語る渡邉。見据えている展望とは。
【渡邉】
製品をつくるモノづくりから、サービス提供のビジネスも広げていっています。
今は塗る・切る・磨くというコア技術に関わっていますが、新しい当社の強みがこれから先、どんどん出ていくと考えています。
製造業のデジタル化が遅れているなか、当社はリソースを相当かけて頑張っています。ここで得たノウハウを、たとえばコンサルティングや、当社のノウハウが入ったシステムサービスとして提供する可能性もあるでしょう。
今のままであり続けるのではなく、将来を描いていきたいと思っています。「変わり続けることを変えない」と決めているので。
製造業であり続ける、研磨をやり続けるということすら変わっていく可能性もあります。今までのあり方にこだわらず、進んでいければと思いますね。
【ナレーター】
求める人材像について、渡邉は次のように語る。
【渡邉】
自分の「やりたい」を見つけて、それをやる人です。
たとえば「ものづくりをしたい」「営業したい」「企画したい」「広報・宣伝したい」など、やりたいことは必ず見つかるはずなんですよね。
「僕、これやりたいです」と社員が言ったら大歓迎です。どうにかしてやらせてあげたいなと思っています。
「何をすればいいんですかね」とか「指示してください」ではなく、「私はこうやりたいんです」と言える人に、やはりスポットが自然と当たっていきますし。
何か言われたままのことをやるのではなく、「自分はこうしたい」「これやりたい」というのをもっている人がいいなと思いますね。
-大事にしている価値観-
【渡邉】
「偶然を必然に、強くつながる企業へ変革させる」という言葉です。
この言葉は私、渡邉淳がこの会社のトップとしてやっておくべきことだとも考えています。
当社は2025年に100周年を迎えます。
「100年経っても挑戦することを忘れない」「変わり続けることを忘れない、100年ベンチャー」という当社の理念が、今後の方向性を示す大きなキーワードになると思っています。
経営者プロフィール
氏名 | 渡邉 淳 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1971年1月17日 |
出身地 | 東京都 |
愛読書 | ストーリーとしての競争戦略、失敗の本質 |
社長就任後は赤字からの脱却、クラウド型 顧客管理ツールを導入し、ITインフラ整備を通じて企業変革を行う。製造業としてのDXの取り組み強化でで更なる生産効率向上、課題の可視化・解決に取り組む。
会社概要
社名 | Mipox株式会社 |
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本社所在地 | 栃木県鹿沼市さつき町18 |
設立 | 1925 |
業種分類 | その他 |
代表者名 |
渡邉 淳
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従業員数 | 448名 |
WEBサイト | https://www.mipox.co.jp/company/outline/ |
事業概要 | 研磨フィルムの製造販売事業、液体研磨剤お製造販売事業、研磨装置の開発販売事業、研磨関連製品の製造販売事業、受託製造事業(コーティング加工・研磨加工業務の受託)、機能性薄膜塗布事業 |