ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社 未曾有の金融危機を乗り越えて。信念を貫いた創業者の軌跡と想い ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社 代表取締役 山口 聰  (2022年8月取材)

インタビュー内容

【ナレーター】
ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社は、独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる金融商品仲介業を中心に、資産全般に関わるサービスを手掛けている。

資産運用大国のアメリカで支持される、各種金融資産への投資をサポートする「レップ・アズ・アドバイザーサービス」をベースとした、顧客に最適なオーダーメイドのポートフォリオを提案。

業界トップを目指し、その歩みを着実に進めている。

同社をけん引する山口聰氏は、学生時代の経験を機にホスピタリティを追求する仕事を志し、大手証券会社などを経て、2017年に起業。

一方でトライフォース柔術アカデミーの選手兼インストラクターとしても活躍する、まさに文武両道の経営者だ。

波瀾万丈の創業者の軌跡と「金融機関はサービス業であるべき」という信念に込められた想いに迫る。

【ナレーター】
自社の強みについて、代表の山口はオーナーシェフのレストランに例えて次のように語る。

【山口】
お客様がどのような料理を召し上がりたいかご要望を聞いて、オーダーメイドでご提案できる、メニューがあってないようなものというところが、私たちのサービスの強みだと思っています。

具体的には日本の金融商品、投資信託をラップのように包むことを“ファンドラップ”というんですけれども、それだとメニューが決まっていますので、たとえばお客様が「もう少しこの運用をマイルドにしてほしい」といった、様々な要望があったとしても、それに対して一切応えることができないんですね。

お客様のご要望や目的がひとりとして同じ方はいらっしゃらないわけなので、それぞれの方にフィットした資産運用を計画して、ご提案しないと、本当の意味でお客様へのサービスと言えないのではないかなと思っています。

ですので、当社はそういったお客様のご要望に応じたオーダーメイドなポートフォリオを提案していくということをやっています。

【ナレーター】
山口の原点は大学時代。ある高級ホテルのレストランにアルバイトとして入り、そこでの経験が今にも生きていると振り返る。

【山口】
学生ながら仕事に対する概念が覆ったんですよ。

そのホテルでは部門にかかわらず、全員がコンシェルジュの立場に立った接客を徹底的に追求しようという勢いのあるホテルでして。

お客様はいろいろな目的や想いがあって来られていますので、その日の目的などを汲み取って、その時間を私たちがどう演出して差し上げられるか、という仕事だったんですね。

お客様が喜んでいらっしゃって、学生ながらに「ありがとう」「あなたの笑顔にまた会いに来るね」と言われて。「ああ、人に喜んでいただく仕事ってこんな素晴らしいんだな」と、その時に経験して。

「社会に出たらお客様に喜んでいただけるような、おもてなしができるような仕事をしていきたいな」と、そのとき思いましたね。

【ナレーター】
アルバイトを通じておもてなしの精神を学んだ山口が選んだ就職先は大手証券会社だった。

そのきっかけとなった2つの言葉とは。

【山口】
1つ目は大学に学費免除の申請をしに行ったんですね。

提出された家計の収支表を見て、担当者が「あなたの家族はこれで一体どうやって暮らしているの?」と言ったんですよ。

そのときに“何くそ”ですよね。社会に出たときは大きく成功してやろうというハングリー精神が非常に芽生えました。忘れられない一言でしたね。

2つ目は、あるコーチャーとの出会いでした。その方が社会に出ていく私に向かってある言葉を授けてくれたんですね。

「自分自身のその意思と行動の結果がキャリアになって自分の仕事が作られていくので、自分の市場価値というのを常に意識して仕事をしていきなさい」と言われたんですね。

それを聞いて、公務員や、安定をしていて生涯賃金がある程度もう決まっているというところではなくて、どこまでも大きくなっていけるような、「営業成績次第で自分の可能性がどんどん切り開いていける仕事をしたい」と思って、証券業界に進みました。

【ナレーター】
入社後は新入社員の教育担当に抜擢されるなど、順風満帆の日々を過ごす。

しかし人事との面談を経て、今の会社では自身が目指すビジネススタイルを追求できないと感じた山口は転職を決意。

その最中、リーマン・ショックが発生し、山口に人生最大の試練が訪れる。

【山口】
転職先はもう全部クローズしていますから、どこにも就職先がないんですね。

次の支店に行ってもお客様を与えてもらえず、そのような厳しい中で、たとえば上司が「今から電話を50本かけろ」と号令したときに、私にはお客様が20もいないんですよね。どうやって50本、電話をかけるんだと。

そういう状況で、最初は上司も同情してくれていましたけれども、だんだん「お前の数字の尻拭いを何で俺がやらないといけないんだ」と、もう朝昼晩と問い詰められるようになりまして。

自分の理想とする仕事のスタイルどころじゃないですよね。それでいて、転職先もない。まさに地獄の日々でした。

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経営者プロフィール

氏名 山口 聰
役職 代表取締役
生年月日 1978年6月18日
出身地 大阪府
座右の銘 至誠天に通ず
愛読書 巨大投資銀行(黒木亮著)・七帝柔道記(増田俊也著)
著書 かんたんポートフォリオの作り方(仮称・2022年12月出版予定)
略歴
2003年同志社大学法学部卒業後、大和証券時代へ入社。梅田支店にてリテール営業に従事した後人事部付きインストラクターを経て渋谷支店に配属。

2009年3月アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー入社。営業教育本部コンサルティングセールス研修部配属。富裕層向けアプローチ手法の研修と営業サポートに従事した後、2011年7月バークレイズ銀行に入行。三井住友銀行とSMBC日興証券と共同で立ち上げたウェルスマネジメント部門にて事業オーナー等の超富裕層の資産管理業務に従事。

2016年10月クレディスイス証券入社。プライベートバンキング本部にて同じく超富裕層の資産管理業務に従事。海外の富裕層向けサービスノウハウを習得。

2017年9月ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社創業。代表取締役就任。2018年12月東京支社開設。現在に至る

会社概要

社名 ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社
本社所在地 大阪府大阪市西区西本町1-7-21
設立 2017
業種分類 その他
代表者名 山口 聰
従業員数 37名
WEBサイト https://peregrine.co.jp/
事業概要 金融商品仲介業・生命保険代理店
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