フリュー株式会社 プリントシールという文化を醸成した「フリュー」進化の秘密と挑戦 フリュー株式会社 代表取締役社長 三嶋 隆  (2021年5月取材)

インタビュー内容

【ナレーター】
プリントシール機を始めとした「ガールズトレンドビジネス」と、プライズ、高品質フィギュア、ゲーム、アニメなどの「世界観ビジネス」を軸として成長を続けているフリュー株式会社。

「人々のこころを豊かで幸せにする、良質なエンタテインメントを創出する!」を企業理念にかかげ、社員のありたい姿と会社の成長を実現している。

プリントシールという文化を醸成し、その進化を支え続けるフリューの強さの秘密と、経営者が描く未来像とは。

【ナレーター】
目を大きく見せる機能や、全身撮影、自由自在に動くカメラなど、利用するユーザーからの意見を積極的に取り入れ、未来のトレンドを見据えたプリントシール機の開発を続けてきたフリュー。

近年ではフィギュア、ゲーム、アニメなどのキャラクターマーチャンダイジングにも注力している。自社の強みについて、三嶋は次のように語る。

【三嶋】
プリントシール機という文化を、我々が担っていることです。

現在、フリューのプリントシール機の有料会員数は150万人程度います(※)。そのうち高校1年生の女子生徒の有料会員は約50万人。高校2年生と3年生、全部集めても150万人。さらに無料会員を入れると、約1900万人います(※)。
※いずれも2021年3月時点。

この接点があるからこそ、今の女子高生のトレンドがわかります。そういった今のガールズトレンドを、マーケティングを実施しながら手に入れることができる。これが我々の大きな強みのひとつです。

もうひとつは、キャラクターマーチャンダイジングの強みです。キャラクターマーチャンダイジング事業の参入障壁は非常に高いです。版元様の考えとしては、信用できるところに版権の許諾をする。つまり、新参者が入っていっても、なかなかできないビジネスです。

我々はこの事業を、10年、20年と続けてきたことによって、優良な版権を取得する能力があります。版元様は、2次元の絵で提供されるものを、我々は3次元のぬいぐるみに仕上げる。この技術を持っています。

そういったものを利用しながら、いろいろな商品にキャラクターを展開して、版元様が喜ぶようなプロモーションをしていく。そうしてWin=Winの関係を培って版権取得能力が上がる。そこが、もうひとつの強みです。

【ナレーター】
この2つの強みを長期に渡って維持し、成長を続けている要因のひとつが、社員全員が持っている「動的ビジョン」という価値観だ。

【三嶋】
動的ビジョンという言葉は、我々がつくった造語です。会社のやらねばならないこと(must)と、個人のやりたいこと(will)と、個人がやれること(can)。この3つを重ね合わせたところをやることで、個人も会社も成長できると考えています。

自分の能力を磨いてできることを増やし、いろんな興味を増やして広げて、会社がやらねばならないことも重なったところに手を挙げる。自分から進んでやると成果も出るし、自分も成長できるし、会社も成長できる。

これを動的ビジョンと命名し、この価値観をみんなで共有しています。だから、上司は部下に対して、頭ごなしに命令するのではない。やはり「何がやりたいか」「こういうことをやってみないか」「こういうことに興味がないか」と繰り返しやって、きちんと動機づくりした上で、モチベーションが高い状況で取り組んでいく。そういったことを大事にしています。

【ナレーター】
フリューをけん引する三嶋は、熊本県で生まれ育ち、勉強と剣道に邁進する文武両道の少年時代を過ごす。

中学生になるとあるものに熱中し、それが後の人生にも大きな影響を与えたと三嶋は振り返る。

【三嶋】
当時はパソコンに夢中になっていました。塾の先生のちょっとした計らいで「これ、余っているから使ってごらん」というほんの一言で、ちょっと触ってみたらすごく興味を持ちました。

興味があるものは夢中になりますよね。それまで知識ゼロの中で、夢中になれるものが目の前にあると、モチベーションがものすごく上がります。

モチベーションが上がってどんどんどんどん吸収していくのです。ちょっとやそっとのプログラミングが、できるようになりましたね。

当時、夢中になれるものや興味があるものに接することができたのは、人生の中でも非常に大きかったと思います。

【ナレーター】
パソコンへの興味関心は徐々に高まり、将来はエンジニアの道へ進もうと志した三嶋は、高校卒業後、東京の大学へ進学。後のオムロン入社へとつながった、ある先生からの学びとは。

【三嶋】
先生から教わったのは、コンピューターを使ったシミュレーションでした。

いろいろなモーターの動きをコンピューターの中で計算させるシミュレーションと、実際にハンダゴテを握って回路をつくった実験と、数学を問いて求めた論理式。この3つを比べながらエンジニアリングしていこう、モノを開発していくことを教わりました。

モノづくりにおいては、オムロンという会社が非常に技術寄りで、最先端のことをしているということで入ろうと決めました。

【ナレーター】
オムロンへエンジニアとして入社後、一緒に仕事をしていた営業職の仕事ぶりを見て関心を持った三嶋は、営業職への異動を志願。

しかし、当時は口下手だったこともあって思うように成果が出ない日々が続く。その時に言われた当時の営業部長から言われた言葉が、三嶋の運命を変える転機となった。

【三嶋】
「何が目標なのか、課題なのか。それはお客様の課題を聞くことだよ。そのために三島くんは喋れなくてもいい、喋れない分、事前に資料をつくってお客様にわかりやすく説明するだけでもいい。いろいろなやり方があるから。一生懸命に商品のいいところだけを喋って、買ってくれると本気で思っていたら大バカ者だよ」と言ってくれたんですよ。

そういう素敵な上司が、私に「営業とは」みたいなことをずっと教えてくれた。私なりのやり方で業界を絞って、業界の人たちが課題に思っていそうなことを資料にきちんとまとめて、それを見せながら提案しようと思いました。

最初の企業へ営業しに行ったときに、足りないところをたくさん言ってもらえるんです。それを資料の中に埋め込んでいくと、資料がだんだんレベルアップしていく。10社ほど行くとすごくよい資料になっていくんです。そうやって営業を積み重ねていました。

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社長プロフィール

氏名 三嶋 隆
役職 代表取締役社長
生年月日 1965年10月26日
出身地 熊本県
座右の銘 敬天愛人
愛読書 自分の小さな「箱」から脱出する方法
尊敬する人物 西郷隆盛
略歴
1988年4月 立石電機株式会社(現オムロン株式会社)入社
2003年7月 オムロンエンタテインメント株式会社 経営戦略部長
2004年3月 オムロンエンタテインメント株式会社 経営管理部長
2007年3月 フリュー株式会社 取締役・経営管理部長
2018年6月 フリュー株式会社 代表取締役社長

会社概要

社名 フリュー株式会社
本社所在地 東京都渋谷区鶯谷町2-3 COMSビル2F
設立年月日 2007
業種分類 機械
代表者名 三嶋 隆
従業員数 453 名(2021年3月31日現在)
WEBサイト https://www.furyu.jp/
事業概要 「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」の企業理念のもと、プリントシール、キャラクター・マーチャンダイジング、コンテンツ・メディア、ゲーム/アニメと、様々なエンタテインメント事業を展開。2015年12月に東証一部へ株式を上場。
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