株式会社キングジム 累計販売数5億冊超の『キングファイル』や『テプラ』、『ポメラ』など独自商品を開発 株式会社キングジム 代表取締役社長 宮本 彰  (2013年9月取材)

Vol.5 プライベート

インタビュー内容

プライベート

【宮本】

私が最近よく使う言葉は、「ファーストペンギン」という言葉があって、まだあまり日本では言われていない言葉ですけど、ペンギンってたくさん群れをなして、氷の上に楽しそうにのんびりわいわいがやがややっている雰囲気なんだけれど、お腹がすくと魚を食べにいかないといけないので、海に入らないといけないんですね。

海に入るというのは危険が多く、海の中にはトドやアザラシやシャチなどのペンギンを狙っている動物たちも多い。その危険を冒して入っていかなくてはいけない。その中で色々な映像を見ていると最初に入るのは誰かとかなり逡巡する様子があるんですね。

先頭に誰かが入ると一斉にあとをワーとついて行く。最初に入るペンギンというのはすごく勇気がいるなと思うのだけれども、キングジムは常にファーストペンギンでありたいなと。最初に入るのはリスクも大きいけれど、多分これは私の解釈ですが、二番目以降のペンギンには得られない大きな魚やおいしい魚が獲られるのではないかと思い、常にファーストペンギンであれということを最近はよく言っています。

【宮本】

動物が好きなので魚とか色々な動物に触れ合うのが大好きですけどね。特に魚釣りは毎週のように行っています。(

東京近辺の)この辺りだと釣れないので、遠くまで行かないといけないのですが、ずっと色々な海に、それこそ世界中の海へ行ってきたのですけど、少し年もとってきたので、最近はのんびりとヘラブナ釣りをやっていることが多いので近場でやっています。黒鯛を釣るのにかなり凝っていた時代があって、それは大阪湾が一番よく黒鯛が釣れるので、主に神戸ですがよく行っていますね。

【宮本】

色々な魚釣りをやってきて、最終的にフナ釣りに落ち着いているのは体力的な問題もあるのだけど、ヘラブナってとっても難しい釣りなんですね。餌作り10年と言われるぐらいちょっとした加減で釣れたり釣れなかったりする。それってかなり経験がものをいったりもするので、長年色々なことを勉強しながら成長していってやっと釣れるようになるのですが、その辺が私ヘラブナ釣りを始めたのが最近なので初心者だからそんなにうまくいかないですけど、この年になっても常に発見があるんですよ。

というのはやはり私より上手い人はたくさんいるので、上手い人を見たり教えてもらったりすると常に勉強になって、その通りにやってみると釣れるようになるんですね。

日々成長していく自分がうれしい。この年になって。これはやはり会社でも何でもそうだと思うんですよ。ちょっとでも成長するということはすごく大事なことですよね。

【宮本】

私、東南アジアへ行って最近思うのは、特に僕はベトナムが一番好きなんですけど、ベトナムの人たちはすごく明るいんですよ。なんでこんなに明るいんだろう。もちろん今景気が良くてどんどん給料が10何%も毎年上がっているから、それはそれで幸せなんだろうと思うんだけれど、とはいえまだまだ給料って日本人からするとこんなに少ないわけですよ。日本人はこんなにたくさんもらっているのに、給料がだんだん減っていくとなるとすごく先行き不安で暗くなっていく。

ベトナムの人はこんなに少なくてもどんどん増えていくと思うと幸せで幸せでしょうがないんです。そういうものなんだなと思いますね。少しずつ良くなっていく、成長していく、というのは極めて大事で、会社経営もキングジムの業績は横ばいですが、よかったり悪かったり、微妙なところなんだけれども、少しでもいいから確実に売上も利益も毎年上がっている、ということは大事なことなんだとつくづく思います。それを目指して頑張りたいと思います。


経営者プロフィール

氏名 宮本 彰
役職 代表取締役社長
生年月日 1954年8月11日
出身地 東京都

会社概要

社名 株式会社キングジム
本社所在地 東京都千代田区東神田二丁目10番18号
設立 1948
業種分類 その他製品
代表者名 宮本 彰
従業員数 2019 名
WEBサイト http://www.kingjim.co.jp/
事業概要 事務ファイル首位。厚型ファイルで圧倒的。ラベル作成機「テプラ」ほか、電子文具、雑貨も展開。
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