株式会社みすずコーポレーション ~排水を電気に、廃油を燃料に。地方発食品会社の差別化戦略の全貌~

Vol.2 市場縮小による危機を脱した“切り札商品”

株式会社みすずコーポレーション 代表取締役 塚田 裕一 (2018年5月取材)

[もっとみる]

―市場縮小による危機を脱した“切り札商品”―

【ナレーター】

その後、みすずコーポレーションの前身となるみすず豆腐へ入社。当時は乾物を中心に製造・販売を行っていたが、時代の移り変わりとともに市場は縮小。危機感を感じた塚田が自社製品の中で着目したのが、当時小規模な設備で製造していた味付けあげだった。

【塚田】

携わっている従業員が1ラインで6人くらいでしたでしょうか。それでも、売れていました。僕は「これは売れているのに、早くやらないと絶対他の会社もやっちゃうよ。簡単だから」(と考えていました)。これが唯一の伸びるチャンスだなということは直感的にわかっていました。当時、うどん用のあげしかなかったのですが、いなり寿司(用のあげ)もつくろうという話が出て、いなりの皮を豆腐の売り場に持って行けば良いんじゃないかと考え、お豆腐の売り場で売ったんです。レトルトですが、要冷蔵の売り場で、「要冷蔵」とあえて書いて売ってみた。そうしたら、大阪はうどんあげが売れて、スーパーではいなり寿司の皮が足りないくらい売れたんです。というのは、昔の油あげの売り場での一番の用途はいなりだったんですよ。ですから、昔はあの油あげは「いなりあげ」として売っていたんです。今は全部これに置き換わってしまい、今は一番売れているのは「刻み」というものです。味噌汁に入れるときなどにも便利ですからね。そういうものになってしまった。ですから、いなりずしの皮はきっと家庭で炊くのは面倒ですし「売れる」と思ったんです。それから、10年くらいの間にほとんどの店に入ったと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 塚田 裕一
役職 代表取締役
生年月日 1958/8/27
座右の銘 THE GREATEST RISK IS STANDING STILL(何もしないことが最大のリスクだ)
愛読書 浅田次郎の著作全て

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案