【ナレーター】
現在掲げている目標について、加藤は次のように語る。
【加藤】
現在、自動運転は実用化されているといえますが、普及はしていません。ですので、この2、3年で普及をさせてマーケットをつくるというのが現実的な目標ですね。
2025年を次のマイルストーンといっています。これは、自動運転車が走っていて、物珍しさにスマホで撮られるレベルではなくて、普通に自動運転車走っているねと思ってもらえるところまでもっていきたいです。
【ナレーター】
加藤が事業を通じて実現したい世界とは。
【加藤】
ティアフォーはモビリティのことについてはやっていこうと思います。極論をいえば、家なども動いてもいいのではと思っています。
家って時間と空間じゃないですか。車も建物として見ると、ある種、自分の時間と空間が生まれている。そういう時間と空間の新しい価値というのを生み出したいなと。
それをするにあたって、必ずダウンサイドがあるはずなので、そこを理解した上でビジネスの一部として取り入れていくというのがミッションですね。
自動運転だけではなく、将来、時間と空間をどうやって付加価値に変えるかというところを、自動運転技術を中心に考えてやるのが、僕の理想ではあります。
【ナレーター】
人材に求める3つの要素とティアフォーに適した人材像について、加藤は次のように語る。
【加藤】
まず、自分のなかでこれだけは絶対に他の人には負けないというのをもっていてくださいと言っています。そしてそれに加えて他の要素もできていてくださいとも言っています。
さらにマインドは120%でやれる人を必要としています。例えば、10のことをいったら12返してくれる、そんなイメージです。つまりこの3つをセットで持っているスーパーな人、来てくださいと(笑)。
そもそも自動運転って、どうつくっていいか分からないんですよ。Googleですらまだ完成させられていないんです。
ティアフォーの面白さは、そのどうつくっていいかわからないテクノロジーを、自分たちなりにつくっていくところにあります。
つくっていくことで去年見えていなかったマーケットができている。つまりティアフォーが初めて世に売り出したもの、というような感覚を得られるという楽しさはありますよね。
なかなか実現していくことは難しいのですが、完成させられれば社会を変えることができる。この経験を味わいたい人は是非来てもらいたいですね。
-視聴者へのメッセージ-
【加藤】
僕たちは「自動運転の民主化」というビジョンを掲げて、自動運転に対するテクノロジーを自分たちで抱えるのではなくて、世界に開放して、世界の人たちの力を借りて、世界一の技術をつくりたいと思っています。
とても壮大な計画なのですけれど、僕は常々、最初に成功のイメージをもってこういった壮大なチャレンジに取り組んでいます。
皆様も壮大なチャレンジをするときが来たら、まず成功のイメージをもって取り組んでみてはいかがでしょうか。