【ナレーター】
挑戦に際し、市川が最も大事にしていることが「変化対応力」だ。その理由とは。
【市川】
世の中の状況変化に対して、しっかりフォローアップ、キャッチアップしていく、ここを最も大事にしています。
それらに対して多少の投資費用がかかったり、失敗するかもしれなかったりということがありますが、それらを恐れずにチャレンジしていく。
100%全て成功している訳ではないのですが、変化に対応しながらチャレンジする。これを繰り返してきたからこそ、その積み重ねとして成功したのではないかと思います。
【ナレーター】
自社の特徴的な制度のひとつとして『カンパニー制』を挙げた市川。どのような制度なのだろうか。
【市川】
現在、当社には7つのカンパニーがあるんですけれども、ある程度分野ごとにカテゴライズされています。
(カンパニーの)人数規模は200人以下であるため、基本的にトップは配下の従業員全員の名前が覚えられます。これが大きな組織体制になってしまうと、トップから従業員全員を見渡すことがどうしても難しい。
やはりトップが従業員一人ひとりに対して想いを持つ。その中でこういう仕事に就いてもらうだとか、こういうことをこの人には目指してもらおうとか、しっかりコミュニケーションができるのが、200名以下の体制です。
これからのイメージとしましては、こういった組織をたくさんつくっていくことによって、会社全体の強みにつながっていく。
その中で当然、教育体制などいろいろあるんですが、やはりこの『カンパニー制』という組織を運営していることが、当社の最大の特徴になると思います。
【ナレーター】
「今後は、売上・利益ともに毎期10%以上の成長を繰り返していきたい」と語る市川。見据えている展望とは。
【市川】
これによって、いま目標数値として掲げている、10年後の売上300億円、営業利益40億円はおそらく実現可能な数字だと思っています。
あとプラスアルファでM&Aですとか、新規事業の立ち上げですとか、こういったことを含めて「チャレンジ500」という2030年までに売上高500億円、営業利益50億円を目指していきましょうと。
プラスアルファをしたところまで含めて、実現していきたい。
そのために、既存のお客様からしっかり対応することと、新施策を推進すること。それがができれば、十分実現できると思っております。
【ナレーター】
人材に求める3つの要素について、市川は次のように語る。
【市川】
当社には「人材のAAA(トリプルエー)」というのがあります。
まずAutonomous(オートノマス)という、言ってみれば自ら考えて行動できる。自主自立した人材。
2つめがAgility(アジリティー)、いわゆる当社が掲げる「変化対応力」という言葉がまさにフィットする、状況変化に応じて、しっかりそこに適した対応ができる人材。
3つ目がAggressive(アグレッシブ)。
当社はチャレンジを大事にしてる会社ですので、それができるアグレッシブな人材。この「AAA」にフィットした方々にぜひ当社に入っていただきたいです。
当社は、まだまだ会社を成長させていきたいと思っております。
その中で、まだピースの足りてない部分というのはたくさんあります。ぜひ優秀な人材の方々に、当社に入社していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
-大事にしている言葉-
【市川】
「変化対応力」。この業界に入る前もそうですし、入ってからも大事にしています。
やはりこの変化にいかに対応していくか。会社が生き残っていく上でも、人が成長していく、個人として評価される上でも、一番大事なところだと思っています。『変化対応力』、これでございます。
経営者プロフィール
氏名 | 市川 聡 |
---|---|
役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1972年4月14日 |
座右の銘 | 変化対応力 |
愛読書 | 池波正太郎等の歴史書 |
尊敬する人物 | 創業者である父 |
2000年4月 明治鍼灸大学附属病院鍼灸センター(現明治国際医療大学付属鍼灸センター)勤務
2001年4月 光泉なかたけ治療院勤務
2004年3月 東洋アイティーホールディングス株式会社(現当社)入社
<平成18年1月 デジタル・インフォメーション・テクノロジーへ商号変更>
2007年7月 当社執行役員就任
2012年9月 当社取締役執行役員就任
2014年7月 当社常務取締役就任
2016年7月 当社代表取締役専務就任
2018年7月 当社代表取締役社長就任(現任)
会社概要
社名 | デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都中央区八丁堀4-5-4 FORECAST桜橋5F |
設立 | 2002 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
市川 聡
|
従業員数 | 1,499名 |
WEBサイト | https://www.ditgroup.jp/ |
事業概要 | 《ソフトウェア開発事業》・ビジネスソリューション事業(例:銀行などの金融系ソフトウェア開発、ECサイトなどの流通系ソフトウェアetc.) ・エンベデッドソリューション事業 (例:車載の自動運転、コネクテッドカーの開発etc.) ・自社製品の開発・販売 ①ウェブサイトの改ざんを瞬間検知・瞬間復旧するWebARGUS(ウェブアルゴス)→サイバーセキュリティ対策のための製品。②働き方改革に貢献するxoBlos(ゾブロス)→Excel®業務の複雑な処理を高速・安全・正確に自動化するツールで、1クリックで帳票等を作成可能。③電子契約のアウトソーシングサービス「DD-CONNECT(ディ・ディ・コネクト)」の提供を開始→印鑑が不要となる電子契約サービス。コロナ禍により重要度が増してきた商品。④どこよりもセキュアでデザイン自由度の高いホームページ作成プラットフォーム(shieldcms)→セキュリティ対策としてWebARGUSが搭載されたホームページ作成プラットフォーム。 《システム販売事業》他社の「中小企業向け業務支援及び経営支援の基幹システム」の販売を主としています。 |