エリアリンク株式会社 保有物件数全国トップ。トランクルーム「ハローストレージ」を展開する上場企業 エリアリンク株式会社 代表取締役社長 鈴木 貴佳　 (2023年8月取材)

【ナレーター】
以前はがむしゃらに仕事に取り組み、認められることをモチベーションにしていた鈴木だったが、社長就任後から、それが徐々に変わっていったのだと語る。

【鈴木】
認められて、出世したりお給料が上がっていったりする中で、「自分もそういった還元を人にしてあげたい」「してもらって嬉しかったことを人にしてあげたい」「自分のためになったことは、どんどんみんなに伝えたい」と思うようになりました。

社長に就任する少し前、役員になったころから「林社長にしてもらったことを今度は僕が会社の皆にしていかなきゃいけない」というふうに考えが少しずつ変わっていったんです。

会社の業績を上げるのはもちろん、僕自身が若い時から抜擢してもらい、その経験が僕を育ててくれたと思っているので。やっぱり結果を残したり、頑張って成長して変わっていく人達は、何かしらの形で頑張りを認めてあげることが大切。頑張りを認めて還元する大切さは、普段から感じていますね。

【ナレーター】
事業運営に際し、鈴木は「いい報告ほど必ず疑っている」という。その真意とは。

【鈴木】
今まで十数年間社会人としての人生を送ってきて振り返ってみると、失敗や「これはちょっと良くなかったな」って思うことは、スタートはすごくいい話だったり、最初は勢いよく発車したプロジェクトだったりしたケースが多いんです。

実は裏に爆弾みたいなものが眠っているということはよくあります。そのため、いい話ほど疑って見るようにはしてます。

【ナレーター】
今後は『ハローストレージ』を中心に、さらに規模を拡大していく方針だ。

【鈴木】
2029年にはストレージを20万室展開していきたいです。

今は日本でもストレージ事業がどんどん展開されてきて、さまざまなメディアや媒体でトランクルームの記事やストレージに関するニュースが発信されるようになってきました。だからこそ、弊社では商品の地位を上げていきたいと考えています。

今後トランクルームを使うのが当たり前ぐらいになれば、僕らも日本を変えたって人に言えるのかなって思いますね。

【ナレーター】
自社で活躍できる人材の特徴について、鈴木は次のように語る。

【鈴木】
現状に満足せず常に高みを目指している人です。弊社で活躍している従業員の中に、現状に満足しているような人はいませんし、活躍している人には常に高みを目指してもらっています。

「今日の自分よりも、明日の自分は何か成長している」という思いで仕事ができる人は、弊社にすごく合っているんじゃないかと思います。

ー大事にしている言葉ー
【鈴木】
大事にしているのは、「おごりは最大の敵」という言葉。やはり、「俺はすごい」とか「偉い」とおごってしまうと、成長も止まってしまいますので、すごく意識しています。

やはり社長に就任してから態度が変わったとか、偉そうになってしまった人とか結構見てきたんです。だからこそ、自分自身はそうなりたくないと思います。役職が何であれ、雇用形態が何であれ、年上の人は全員敬語で接しますし。

役職は役目であって、人間の上下関係とは全く関係ありません。そのため、おごりは最大の敵だと僕は考えています。