井関農機株式会社の企業概要と沿革

井関農機の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、井関農機のおおよそのことはご理解いただけると思います。

井関農機株式会社の基本情報

社名    井関農機株式会社
本社所在地 愛媛県松山市馬木町700番地
設立年月日 1936(昭和24)年 4 月
代表取締役社長 木下榮一郎
株式公開  東証1部(証券コード:6310)
資本金   23,344,740,000円
事業内容  整地用機械、栽培用機械、収穫用機械、調整用機械などの製造・販売

井関農機現社長の木下榮一郎氏は、熊本大学工学部卒業後入社し、平成28年に社長に就任したばかりですが、さっそく現在の海外比率20%を40%に上げる戦略を打ち出すなど、海外での販売強化に力を入れています。

また、井関農機の本社は愛媛県となっていますが、実質的な拠点は東京西日暮里の事務所になります。

井関農機株式会社の沿革

井関農機の沿革はこちらになります。

1926 年 8 月(大正 15 年 8 月) 愛媛県松山市新玉町に「井関農具商会」を創立
1936 年 4 月(昭和 11 年 4 月) 井関農機株式会社を設立 ヰセキ式籾すり機および自動選別機の製造開始
1946 年 5 月(昭和 21 年 5 月) 愛媛県松山市八千町に新工場を設立
1949 年 10 月(昭和 24 年 10 月) 熊本県熊本市健軍町に熊本工場を新設
1961 年 6 月(昭和 36 年 6 月) 東京証券取引所に株式を上場
1967 年 3 月(昭和 42 年 3 月) 田植機、コンバイン、バインダの生産開始 トラクタと合わせて稲作機械化一貫体系を確立
1969 年 5 月(昭和 44 年 5 月) 東京支社を本社事務所と改称
1971 年 2 月(昭和 46 年 2 月) ブラッセルにヨーロッパヰセキ株式会社を設立
1972 年 9 月(昭和 47 年 9 月) 松山工場(和気)を増設、本社を同所に移転
1982 年 10 月(昭和 57 年 10 月) 愛媛県伊予郡砥部町に技術部を移転
1993 年 5 月(平成 5 年 5 月) 本社事務所を東京都荒川区西日暮里に移転
2001 年 4 月(平成 13 年 4 月) 製造部門の分社により、 株式会社井関松山製造所、株式会社井関熊本製造所を設立
2003 年 6 月(平成 15 年 6 月) 中国江蘇省に井関農機(常州)有限公司を設立
2011 年 7 月(平成 23 年 7 月) 中国湖北省に東風井関農業機械(湖北)有限公司を設立
2012 年 10 月(平成 24 年 10 月) インドネシアに PT. 井関インドネシアを設立
2013 年 10 月(平成 25 年 10 月) タイにISEKI SALES(THAILAND)CO.,Ltdを設立
2014 年 5 月(平成 26 年 5 月) 井関常州と東風井関を事業統合し、東風井関農業機械有限公司を設立
(以上、井関農機株式会社HPより引用)

井関農機は農業機器メーカーの中でも常に最新の技術を導入し、日本の農業をけん引してきました。2000年代に入ってからは海外展開も顕著となり、アジアの農業国などで品質の高い井関農機の機械が人気となっています。こうした流れをさらに拡大するべく、近年は井関農機の海外法人設立ラッシュが続いています。

井関農機株式会社の社是

井関農機の社是はこちらになります。

当社は、 1. 需要家には喜ばれる製品を 2. 従業員には安定した職場を 3. 株主には適正な配当を 経営理念とし、もって社会的使命を達成する
企業情報|企業理念|井関農機株式会社

井関農機の理念は短くまとまってわかりやすいところが特徴です。この3者に喜ばれる経営を目指すというのはどの会社も基本であり、最も大切な部分です。

井関農機は労働組合が強いという声もありますので、労働環境は総じて良く、悪い部分も組合を通して改善に取り組んでいます。

井関農機株式会社の商品情報

井関農機の商品情報について詳しく見ていきましょう。

整地機 トラクタ、耕うん機、乗用管理機、芝刈り機
栽培機 田植機、野菜移植機
収穫調整機 コンバイン、バインダ、ハーベスタ、籾摺機、乾燥機、精米機など

井関農機の商品に関してはどれも農業機器ですから、新たな技術を駆使した機械が世界中で販売されています。ただ、井関農機の海外売上の数字を見ると意外にも北米での売上が高いことがわかりました。

井関農機の今後のラインナップとしては、ICT農機をさらに導入していくことを発表していますので、農機のロボット化が進みそうです。

農業機器のパイオニア井関農機株式会社

井関農機のご紹介はいかがだったでしょうか?

売上では井関農機は国内3位ですが、新たな技術という面では日本全体でみてもトップクラスです。こうした発明力は、今後のグローバル社会の競争激化の中では大変重要となってくるはずで、井関農機はその点で今後も大いに期待がかかる企業と言えるでしょう。