株式会社NSDの概要と沿革

まず、NSDの基本情報は以下の通りです。

【NSDの概要】

社名株式会社NSD(NSD CO., LTD.)
本社所在地東京都千代田区神田淡路町2-101 ワテラスタワー
設立年月日1969年(昭和44年)4月8日
代表取締役社長今城 義和
株式公開東証一部上場(証券コード:9759)
資本金72億5百万円
事業内容システム分析・設計の受託、プログラム開発および受託、コンピュータ室運営管理、ソフトウエアプロダクト
NSDHP:会社概要より引用


NSDは東京都千代田区に本社を置いている独立系システムインテグレータ企業です。その事業展開をしている企業は多岐に渡り様々な大手顧客を相手に質の高いサービスを行なっていることでも知られています。そして収益率もトップクラスであり、常に新しい技術への研究と開発に力を注ぎ続けているんです。その歴史は約半世紀前の設立から始まっており、NSDは日本の同業種の中でも先駆け的な存在であることは間違いありません。

それではNSDの歴史を沿革で見ていきましょう。

【NSDの沿革】

1969年 4月大阪市東区[現:中央区]に、資本金30,000千円にて設立
ソフトウエア開発、コンピュータ室運営管理及びデータエントリー業務を開始
1970年 4月東京営業所を東京都港区に設置
1974年 5月東京営業所を東京支社に昇格
1980年 8月東京支社を東京都新宿区に移転
1981年 5月大阪・東京2本社制を採用
1988年11月大阪証券取引所市場第二部に上場
1991年 2月通商産業省[現:経済産業省]からシステムインテグレータの認定を受ける
1998年 9月大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定
1999年11月東京証券取引所市場第一部に上場
2001年 5月エヌ・アイ・コンサルティング(株)を設立
2001年 5月(株)FSK[旧社名(株)福島総合計算センター]に資本参加し子会社化
2002年10月(財)日本情報処理開発協会[現:(一財)日本情報経済社会推進協会]からプライバシーマークの使用許諾を取得
2006年10月株主優待制度を新設
2006年12月本社を東京本社に一元化
2007年 8月株主優待サービス事業等を目的とする(株)シェアホルダーズ・リレーションサービスを設立
2008年 3月不動産賃貸・管理等を目的とする(株)NSDリアルエステートサービスを設立
2010年10月(株)日本システムディベロップメントから(株)NSDに商号変更
2012年 1月(株)テプコシステムズから外販事業を継承
2012年 5月NSD International, Inc.を米国ニューヨーク州に設立
2012年10月北京仁本新動科技有限公司を中国北京市に設立
2013年 4月(株)NSDビジネスイノベーションを設立
2013年 7月日本RXテクノロジー(株)を設立
2013年 9月本社を東京都千代田区に移転
2014年 2月成都仁本新動科技有限公司を中国成都市に設立
2015年 3月(株)NMシステムズを子会社化
NSDHP:沿革より引用

株式会社NSDの基本理念

次に、NSDの基本理念をまとめていきます。

【経営理念】

NSDグループは、社員・お客様・株主の皆様との共存共栄を企業活動の原点として、常に最先端のIT技術を探求し、人や社会に役立つソリューションの創造・提供を通じて、社会の健全な発展に積極的に貢献します。
NSDHP:経営理念・ステートメントより引用

【経営の基本方針】

社員とともに
社員が最大の財産であることを認識し、社員一人ひとりの持つ無限の可能性を信じ、夢と誇りを持てる働きがいのある会社にしていきます。

お客様とともに
お客様の発展に寄与し、お客様の期待に応え、お客様から常に信頼される企業をめざします。

株主の皆様へ
公正で透明性の高い経営を推進し、効率的な事業活動を通じて、企業価値の向上をめざします。
NSDHP:経営理念・ステートメントより引用

株式会社NSDの事業内容

最後にNSDの事業内容は以下の通りです。本当に幅広いニーズに応えられるように様々なサービスをNSDは展開しています。それもそのはずで常に将来を見据えた技術開発を行っている事がここまでの大企業へと発展した理由でもあるんです。そして社員の方々の大多数がエンジニアであり技術者集団のプロとして常に新しいモノへの挑戦を今日も続けています。

SI&ソフトウエア開発

【金融】
銀行向けバンキングシステム
勘定系システムを中核として、情報系システム、外部接続システム、市場系システムなどの開発経験をお客様とともに積み重ねてきました。こうして長年着実に培ってきた実績とノウハウは業界でも定評があり、卓越した業務知識・ノウハウに基づきシステム開発・保守を実践しています。

銀行向け信託システム
銀行業務、信託業務、併営業務など多分野において、長年にわたり、お客様との厚い信頼関係のもと、開発・保守に携わっています。特に、証券関連、年金の専門分野においては、これまでの実績と蓄積した豊富な業務ノウハウを活かして、多様化するお客様のニーズに的確かつ柔軟にお応えしています。

証券業向けシステム
証券業関連システムに携わってきた長年の経験があり、とりわけ営業店システムについては、豊富な実績と業務ノウハウを有しています。また、金融自由化に伴って急速に拡大した金融商品の販売支援システムの開発・保守にも長年携わっています。

カード業向けシステム
大手カード会社業務のカード会員管理、与信審査、売上・請求、加盟店管理など、総合的なクレジット基幹システムを構築します。また、近年深刻化する多重債務者問題に応えた改正貸金業法や、過量販売や、過剰与信から消費者を保護することを目的とした改正割賦販売法など、大手カード会社におけるクレジットシステム業務改定にも対応しています。

【保険】
生命保険業向けシステム
長年の生保システムに携わってきた実績から、基幹系/周辺系業務システムにおける法人および個人の多分野にわたる業務ノウハウを保有しており、要件定義から製造、テスト、本番までワンストップで対応します。

損害保険業向けシステム
自動車保険、火災保険といった主力商品はもちろん、賠償責任保険、積立傷害保険といった新種製品の商品・業務知識を有したSEが多数在籍しています。各種システムに対して、新商品対応をはじめとする新規開発ならびに保守・メンテナンスを、要件定義から本番化対応、保守運用に至るまで、業務面、システム面の双方から総合的にサポートします。

【小売】
インターナショナルEマーケットプレイス [対象業種:輸入業]
インターナショナル対応のオリジナルEマーケットプレイスを短期間で構築します。商品検索、見積り、商品発送、支払い、確認、納品確認および履歴管理など、業務に必要な機能をワンストップで提供します。海外取引にも対応できるよう、マルチランゲージ機能を採用しています。

次世代物流システム [対象業種:アパレル業]
マテハン機器を使用したハイテク物流センタを構築し、アパレル業界に特化した入荷・返品・出荷業務を実現します。また、アパレル業界の全得意先の取引伝票印刷のための共通インターフェイスを構築しています。伝票のバーコード化や自動発行、コンピュータによる出荷・返品管理を通じて、物流業務の効率化や精度向上に貢献します。

【情報・通信】
通信(キャリア)向けシステム
大手通信事業者の契約管理システム、料金計算システム、入金督促システムといった基幹システムの構築に数多く携わっています。通信技術の向上や高速通信回線の普及により、モバイルセントレックスやFMCといったさまざまな通信サービスが日々生まれるなかで、今まで培ってきた開発実績と業務知識、そして高い技術力により、お客様のニーズにお応えしています。

モバイルシステム[対象業種:通信業]
現代において欠くことのできない存在となった携帯電話などのモバイル端末は、企業においても有効なインフラとして、さまざまなサービスが登場しています。このような環境下で、金融業界をはじめとする幅広い産業分野のお客様に対して、既存システムとの連携やモバイルシステム単体の開発を支援するとともに、キャリア向けにも新しいサービスを提供しています。

報道支援システム[対象業種:放送業]
取材予定管理、回線発注、ニュース原稿作成から番組進行表まで、エンドユーザの報道作業をトータルに支援するシステムです。キューシートや送出システムなどの他システムと連携して番組オンエアをサポートします。

選挙報道システム[対象業種:放送業]
新聞社と放送局・系列局をネットワークで結び、選挙結果をリアルタイムに収集、集計するシステムです。各種選挙時に開票・当選者情報などのCG画面の放送と得票データの入力・集計処理を行い、放送画面に出力します。

箱根駅伝・マラソンシステム[対象業種:放送業]
箱根駅伝、全日本大学女子駅伝、横浜国際女子駅伝および東京マラソンでのデータ管理、CGテロップ制御、放送時の運用サポートを行っています。

【建設】
メンテナンス事業向けシステム[対象業種:ビルメンテナンス業]
業界初となる、携帯電話を利用したメンテナンスシステムです。携帯電話で社内サーバにリモートアクセスすることができ、赤外線通信、カメラ機能、GPS などの新機能と連動させることで、技術者のスケジュール管理、メンテナンス作業の実績登録、報告書の印刷までを携帯電話(BREW上)で可能にしました。社内サーバから情報を引き出すツールとしてだけではなく、保守・点検業務の基幹システムとして活用することが可能です。

【公共】
公営競技向けトータリゼータシステム
発券からオッズ表示、払戻金計算、払戻しまで、公営競技業務の全てを制御する”トータリゼータシステム”です。定刻どおりに競技業務を行うための冗長性、オッズ情報に対するリアルタイム性、お金を取り扱うための信頼性を実現しています。

大学向けシステム
学内のさまざまなシステムから、学生個人ごとに必要な情報や教員情報を抽出し、簡潔に表示します。既存の他システムと連携することで、職員の方々の業務効率化を図ります。

地方自治体向けシステム
各自治体のシステム開発で培ったノウハウを活かして、各種業務の効率化に貢献しています。役所内の各種業務のシステム化と制度の改正・運用改善などに伴うシステム改造を担うほか、既存の他システムとの連携を通じて行政手続きの窓口ワンストップ化を図っています。

総合JA向けシステム構築
総合JAにおける業務を事業別・機能別に体系化することで、ユーザーやシステム管理者の実務に沿った利用・運用しやすいシステムを構築しました。また、柔軟性にも優れており、「食の安全」に対するニーズの高まりなど、JAグループを取り巻く環境変化にも即時に対応することが可能です。

【運輸】
勤怠管理システム[対象業種:鉄道業]
さまざまな勤務体系に対応可能な鉄道会社向けのシステムです。就業規則、賃金規定などの規則に則ったチェックによって誤入力を防止します。また、WebシステムでありながらExcelのような操作性を備えており、駅の業務効率化をサポートします。

Eチケット認証基盤システム[対象業種:鉄道業]
チケットの注文から取得までをオンライン化する旅行会社向けシステムです。海外の旅行代理店に対しても乗車チケットを紙媒体で送付する必要がなくなり、送付コストの削減と時差に影響されないリアルタイムなサービス提供を実現しております。E チケットの認証にはQRコードを利用しています。

【食品・医療】
VAN-ERP連携システム[対象業種:食品業]
VAN-ERP間の受発注データ連携を実現し、取引先のEDIインターフェースを簡易に構築することができるシステムです。これによって、新規取引が発生するたびにプログラムを開発する手間とコストを省くことができます。また、VAN未接続のサプライヤ様とはメールとの受発注データ連携が可能となるため、注文データの入力など手作業が不要となります。

品質試験管理システム(LIMS)[対象業種:製薬・医療機器業]
品質試験業務における指図発行から総合適否判定までをシステム化し、測定データを自動計算します。分析機器との連携によって品質試験データを一元管理できるようになり、手作業によるミス防止と作業効率の向上に貢献します。

間接材購入システム
受発注業務に加え、在庫管理にも対応した間接材購入システムです。EDI受注システムと連携することで受発注処理の作業効率が向上するとともに、承認作業のWeb化によって処理時間の大幅削減が可能になります。

【全業種共通】
株主優待ポイントサービス
BtoB企業にも対応した Web ベースの株主優待ポイントシステムです。独自の株主優待商品を自由にコーディネイトできるほか、ポイント付与のルールも柔軟に設定することができます。保有株式数はもちろん、長期保有優遇等、企業方針に沿ったきめ細かい内容の優待サービスを実現します。

電子稟議システム
発議から決済までの全行程をシステム化します。ワークフロー作成機能により、独自の回覧ルートを作成できるほか、添付資料の追加機能とWebシステム化によるペーパーレスも実現します。稟議を電子化することで発議から決済までの時間を大幅に短縮することができるほか、モニタリング機能によって案件の進捗状態の「見える化」を可能にします。

IP-VPN 網の構築・リモート保守サービス
キャリアを利用した安価でセキュアなIP-VPN網を構築し、通信コストと運用コストの低減に貢献します。また、リモートでの運用・保守サービスも提供します。
NSDHP:SI&ソフトウエア開発より引用

その他にも、保守・運用からパッケージソフトや製品の販売も行っています。

社員一人ひとりの成長が株式会社NSDをここまでの大企業へと成長させたんです!

若手が活躍できる企業としても知られているNSDですが、非常に社内環境に気を使っていることも活躍を続ける理由なのかもしれません。開発に対しての発想力の豊かさを養える環境で働ける事は素晴らしいことだと思います。そしてこれからもますます進化を続けていくであろうソフトウェアやシステムソリューションなどの事業ですが、その最先端にNSDが引っ張っていくのは間違いなさそうです。今後より豊かな社会へと発展するためにNSDにはますますの発展と活躍を期待したいですね!