Q1,社長のご経歴について、簡単にご説明頂けますでしょうか。

A1,私は青森県平川市出身です。地元の東奥義塾中学・高校を経て法政大学に進学し、卒業と同時に角弘に入社しました。各部門を経験した後、2006年に代表取締役社長に就任し、1883年の創立以来、135年の歴史を刻み時代の変化に柔軟に対応して参りました。弊社は設立当初から非同族会社であり「建設から暮らし」の分野に於いて多種多様な商品・サービスを提供して地域社会のニーズに応えてきました。その販路も東北5県(青森・秋田・岩手・宮城・福島)にわたっている総合商社です。グループ企業は、現在9社あり幅広い分野をカバーしております。新規事業として、1998年度に科学技術振興事業団の独創的研究成果育成事業認定を受け、弘前大学と連携し、鮭の鼻軟骨から高純度・低コストで「プロテオグリカン」の抽出技術を確立し、新しい分野にも挑戦しています。お陰様で2017年には角弘は経済産業省より「地域未来牽引企業」に選ばれました。角弘のさらなる100年先、もっと先まで生き抜くための経営戦略を展開し名実ともに青森県を代表する企業となれるよう全社員一丸となって、これからも努力していきます。

Q2,会社を経営する上で大切になさっていることについてご教示頂けますでしょうか。

A2,私は、企業は「社会の公器」と捉えています。そこで社会に対してより大きな貢献ができるように、新商品や新規事業、青森県内のスポーツ関連施設、教育施設などの運営管理、地元のイベントへの協賛、地元サッカーチーム、楽天イーグルスなどにも協賛し地元の活性化へ向けて、惜しみなく投資しています。今も創業当時から変わらない「モノづくりの会社」の精神を継承しながら、地域との関わりを大事にし、「建設から暮らしまで」、トータルで皆様の暮らしのサポートができるような組織を作り上げていくことを念頭に置いています。また、社員の育成にも力を入れています。若手社員にもチャレンジできる環境、風通しがよく社員同士がコミュニケーションを取りやすい職場づくりを心がけています。

Q3,健康・美容業界に参入しようと思われたきっかけについてご教示頂けますでしょうか。

A3,1990年代に青森県では農林漁業資源から新たな成分を探し出す試みをしていました。しかし、プロテオグリカンは当初は抽出が不可能と言われた「夢の成分」でした。逆風の中、弘前大学と弊社の共同プロジェクトで青森の郷土料理「氷頭なます」をヒントにサケの頭部軟骨からプロテオグリカンを見事抽出することに成功しました。この成分は、安全安心でコラーゲン、コンドロイチン酸と同様の役割を持っているので、日本全国の皆さんのご健康に役立てると確信したので事業展開をしました。今ではフェイスパックをはじめ、化粧水、乳液といった美容化粧品、世界で初めてプロテオグリカンを食品に応用したPG-inりんご酢を販売しております。

またプロテオグリカン製造過程で発生する溶液を商品化した「カルリン」は、無農薬の自然栽培もサポートしています。様々な方面の農家様から野菜、果物、お米など作物の収穫量が増加した、作物の質、味ともに良くなった。などご好評の声を頂いております。今後もより多くの方にご利用いただければと思っています。

Q4,貴社が今後展開していきたい事業がございましたら可能な範囲でご教示頂けますでしょうか。

A4,カクヒロは100年先、200年先も勢いよく発展し続ける姿を理想としています。現代は日に日にグローバル化が加速しているので、ゆくゆくは海外展開も視野に入れています。そこで、世界でも通用する人材を育成するために社内大学「角弘大学」の開校準備中です。大学では体系的なプログラムを通じて、社員の知識と技術のレベルアップを図ります。社員が安心してじっくりと目の前の仕事に取り組める環境を用意して、会社全体として成長し、この先100年、200年も社会に貢献していきたいですね。