経歴について
私は青森県平川市出身です。地元の東奥義塾中学・高校を経て法政大学に進学し、卒業と同時に角弘に入社しました。
各部門を経験した後、2006年に代表取締役社長に就任、2019年には代表取締役会長に就任し、1883年の創立以来、135年の歴史を刻み時代の変化に柔軟に対応して参りました。
弊社は設立当初から非同族会社であり「建設から暮らし」の分野に於いて多種多様な商品・サービスを提供して地域社会のニーズに応えてきました。
その販路も東北5県(青森・秋田・岩手・宮城・福島)にわたっている総合商社です。
グループ企業は、現在9社あり幅広い分野をカバーしております。
新規事業として、1998年度に科学技術振興事業団の独創的研究成果育成事業認定を受け、弘前大学と連携し、鮭の鼻軟骨から高純度・低コストで「プロテオグリカン」の抽出技術を確立し、新しい分野にも挑戦しています。
お陰様で2017年には角弘は経済産業省より「地域未来牽引企業」に選ばれました。
角弘のさらなる100年先、もっと先まで生き抜くための経営戦略を展開し名実ともに青森県を代表する企業となれるよう全社員一丸となって、これからも努力していきます。
会社経営するうえで大切にしていること
企業は「社会の公器」と捉えています。
そこで社会に対してより大きな貢献ができるように、新商品や新規事業、青森県内のスポーツ関連施設、教育施設などの運営管理、地元のイベントへの協賛、地元サッカーチーム、楽天イーグルスなどにも協賛し地元の活性化へ向けて、惜しみなく投資しています。
当グループではシステム開発やICT(情報通信技術)などを活用して顧客の経営課題を解決するサービスも展開しておりますが、昨今の「働き方改革」の流れを受け、沿革会議やテレワーク、RPAの導入などをサポートも手がけるようになりました。
時代に合わせて顧客が必要としているサービスをご提供し続けることもまた非常に重要です。
今も創業当時から変わらない「モノづくりの会社」の精神を継承しながら、地域との関わりを大事にし、「建設から暮らしまで」、トータルで皆様の暮らしのサポートができるような組織を作り上げております。
また、社員の育成にも力を入れています。若手社員にもチャレンジできる環境、風通しがよく社員同士がコミュニケーションを取りやすい職場づくりを心がけています。
健康・美容業界に参入したきっかけ
1990年代に青森県では農林漁業資源から新たな成分を探し出す試みをしていました。
しかし、プロテオグリカンは当初は抽出が不可能と言われた「夢の成分」でした。逆風の中、弘前大学と弊社の共同プロジェクトで青森の郷土料理「氷頭なます」をヒントにサケの頭部軟骨からプロテオグリカンを見事抽出することに成功しました。
この成分は、安全安心でコラーゲン、コンドロイチン酸と同様の役割を持っているので、日本全国の皆さんのご健康に役立てると確信したので事業展開をしました。
今ではフェイスパックをはじめ、化粧水、乳液といった美容化粧品、世界で初めてプロテオグリカンを食品に応用したPG-inりんご酢を販売しております。
またプロテオグリカン製造過程で発生する溶液を商品化した「カルリン」は、無農薬の自然栽培もサポートしています。
様々な方面の農家様から野菜、果物、お米など「作物の収穫量が増加した」「作物の質、味ともに良くなった」とご好評の声を頂いております。
今後もより多くの方にご利用いただければと思っています。
今後展開していきたい事業
角弘は100年先、200年先も勢いよく発展し続ける姿を理想としています。
現代は日に日にグローバル化が加速しているので、ゆくゆくは海外展開も視野に入れています。そこで、世界でも通用する人材を育成するために社内大学「角弘大学」の開校準備中です。
大学では体系的なプログラムを通じて、社員の知識と技術のレベルアップを図り、社員が安心してじっくりと目の前の仕事に取り組める環境を用意して、会社全体として成長し、この先100年、200年も社会に貢献していきたいですね。
会社名 | 株式会社 角弘
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本社所在地 | 青森市第二問屋町3丁目7番10号
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設立年月日 | 明治16年8月16日(1883年)
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資本金 | 378,000,000円
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売上高 | 300億円(平成30年度実績)
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決算期 | 毎年3月31日
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主な取扱品目 | 鉄鋼 土木、建設資材、セメント、機械工具、工事、建材、硝子サッシ、住設機器、生活用品、リフォーム、保険、オートリース、電子機器、太陽光発電、燃料、プロテオグリカン、カルリン
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営業地 | 東北/事業拠点25カ所 石油サービスステーション16カ所 専門店14カ所 プロテオグリカン研究所1カ所
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従業員 | 330名
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取引金融機関 | みちのく銀行、商工組合中央金庫、青森銀行、岩手銀行 |