110店舗まで拡大した薬局事業を売却ーなぜそのような決断に至ったのでしょうか?

当社の創業当時、私は調剤薬局の事業をやっていました。医薬分業の波に乗り、事業は順調に拡大していましたが、次第に薬による治療に限界を感じるようになっていました。

薬局を訪れる方の大半は慢性疾患の患者さんです。その方々に私たちはお薬を提供する訳ですが、それは病気を治す薬ではありません。

血糖値を下げるとか、血圧を下げるとか、対症療法に過ぎないのです。

それよりも、生活習慣を変えることで、病気になりにくい体にすることの方がはるかに重要だと考えるようになりました。

しかし、生活習慣を変えることは誰にとっても簡単なことではありません。

そんな時に食品の中には病気を予防したり改善したりするものがあるということを知ったのです。私はこれにかけてみようと、調剤薬局を売却し、健康食品の開発に乗り出しました。

健康食品を開発していく中で、なぜ「ブロッコリー」に辿り着いたのですか?

東京大学の関水和久教授が、自然免疫を活性化すると、虫のカイコの筋肉が収縮するという発見をしたと知りました。免疫を活性化しそうな様々な物質をカイコに注射することで、何にどれくらい免疫を活性化する力があるかを測定することができるというのです。

私はすぐに共同研究を申し込み、免疫活性物質の探索に乗り出しました。

様々な物質を試す中で、ブロッコリーから特殊な方法で抽出したものに非常に高い活性があることがわかりました。私たちの主力商品、「ブロリコ」の誕生です。

ブロリコの開発には5年の歳月がかかりました。生産できるようになるまでさらに2年。

ようやく売り出す頃には資金が底をつき、家族やサラ金から借金する始末。この歳になって親からお金を借りた時には、自分の不甲斐なさに涙が出ました。

しかし、苦労の末にようやく生み出したブロリコは、今では多くの方々に支持され、ご愛飲いただています。

販売数250万個突破の大ヒット健康サプリメント『ブロリコ』のヒットの秘訣を教えて下さい

まずは、オンリーワンの商品そのものの力があると思います。

私はイノベーションを通じて、これまでになかったものを開発し、世の中を変えていくことにしか興味がありません。

世界中で特許を取得したエビデンスのある商品だからこそ、多くの方に愛され実感していただいているのだと思います。

また、販売に関しては、経営者や社員がどこまでコミットできるかが大きいと思います。

「ブロリコ」も当初は素人の私自身がウェブ・マーケティングの本を3冊買ってきて、完全に独学での販売を始めました。これが意外にも面白いように売れたのです。

途中から代理店にお願いしたところ、パフォーマンスはガタ落ち。彼らは技術的には優れていますが、顧客と商品を熟知している人間が運用しないと決してうまくいくものではないと思っています。

ブロリコやその他の商品の売上が好調なこともあり、採用活動にも積極的だと伺いました。どのような人材が結果を残せる人材だと考えていますか?

主体的に行動し、自分の行動やその結果に責任を持てる人です。

表面だけをなぞるような仕事しかしない人と、必ず結果を出すために何をすべきかを真剣に考えて行動する人の違いはすぐにわかります。

最後に、今後のビジョンについて教えて下さい

1つは、せっかく日本で生み出した素晴らしい製品を世界に広めていくことです。

一昨年から韓国で販売を開始し、初年度売上1.4億円、今年も大きく成長しています。現在は台湾オフィス開設に向けても準備中です。

今後も、世界中の国々で展開していきたいと考えています。

また、動物実験からヒトで臨床試験まで社内でできるという当社の研究開発力を通じて、これからもエビデンスのある、人の健康のためになくてはならない革新的な商品を開発していきたいと考えています。

「予防医学を通じて、世界の人々の健康寿命を延ばす」それが当社のミッションです。