ー事業、サービスの内容について教えてください。

橋本社長:
AiQ(アイキュー)は、0歳でも入会でき、有名幼稚園・小学校入学を目指せるキッズコースから、東大や医学部合格を目指すコースまで幅広く提供している、完全個別指導の「理系人材育成塾」です。

2015年に貸会議室の一室で雙葉(ふたば)小学校附属幼稚園、暁星(ぎょうせい)幼稚園、白百合学園幼稚園、慶應義塾幼稚舎や青山学院初等部に通う児童の保護者たちがボランティアで先生となり、先取り学習教室として子どもたち数人に算数・英語・プログラミングを教えたのがはじまりです。

その後、生徒数の増加に応えるかたちで2019年4月に法人化しました。

社名には、これからのAI社会において「スキルがAI技術の進歩によって取って代わられないように、AIを超えた発想力、叡智を身につけて欲しい」という思いが込められています。

ーカリキュラムにプログラミングを導入した理由を教えてください。

橋本社長:
創業当時、プログラミングがブームだったこともありますが、プログラミングの面白さと可能性を子どもたちにも知ってもらいたいという前代表の考えからです。

プログラミングは正しいアルゴリズム(処理手順)でプログラミング言語を記述しなければなりません。

このアルゴリズムを組み立てることで論理的な思考力を鍛えることができます。

アイキューはプログラミングと算数をセットで教えることで、問題の解答に至るまでの道筋を組み立て、複数の答えを提示できる論理的な思考能力“理数脳”を育成することを目標としています。

ー2023年8月に社長に就任されたとのことですが、これまでの経歴をお聞かせください。

橋本社長:
私は父・母・私・弟の4人家族の長女として育ちました。

幼稚園までは日本で過ごし、小学校からは父の転勤で中国の北京におりました。

幼少期の私は、よく食べ、よく笑い、よく遊ぶ子どもでしたが、泣きたくてもぐっと我慢をするような負けず嫌いの一面もあったと母からよく聞かされます。

陰では泣くのですが、表には絶対出したくないタイプの子どもだったようです。

中学校入学のタイミングで日本に帰国し、中学・高校と公立の学校に通い、高校卒業後は美容専門学校に入学しました。

幼少期からとても美容に興味がありまして、中学校に入ってからは周囲より早く様々な美容に目覚め、そこからさらに美容の世界に行きたいという気持ちが強まりました。

専門学校で美容師の国家資格を取った後は、ホテル椿山荘東京(旧・フォーシーズンズホテル椿山荘 東京)に併設された老舗のエステティックサロンに入職し、3年ほどエステティシャンとして勤務しておりました。

椿山荘はあらゆる面でプロフェッショナルなスタッフばかりですので、同じ空間にいられたということは今でも大きな財産となっています。

ーアイキューに入社した理由をお聞かせください。

橋本社長:
美容業界に15年ほど身を置き、経営にも携わってきました。アイキューに入社を決めた時は、子どもが4歳で、子どもの教育について深く考える時間を持つようになったことが一番のきっかけです。

子どもの小学校受験を考えるタイミングとアイキューから声をかけていただいたタイミングが重なったという経緯があります。

異業界への転職に不安はありましたが、子育てを通して、たくさんの気付きや経験を得ることができ、子どもたちと二人三脚で成長していきたいと思うようになり、入社を決意しました。

ー入社されてからのこれまでのご活動についてお聞かせください。

橋本社長:
まずはキッズ部門をはじめ、すべての部署に携わり、前塾長が対応していた営業や、新規の顧客獲得に向けた業務等を担当いたしました。

現在は常に現場におり、現場がどういう流れで動いているのか確認したり、事務局の対応を行ったりしています。また、受験シーズンに関わらず、講師としても生徒様を見させていただいています。

ー会社として顧客に満足してもらえるようにどのような努力をなさっていますか?

橋本社長:
親御さんが望むのは「受験合格」であり、これが絶対です。
合格を勝ち取るためにやることを逆算し、弊社の専門スタッフがそのお子様に合った最適解を出して、全面的にサポートしていきます。

しかしながら、未就学児は中高生のように“カンヅメ”になって勉強をすることが難しいため、量をこなすことはできません。

そのため、「量」よりも「質」を大切にしています。「質」とは時間の質、講師の質、教材の質です。

時間の「質」で申し上げますと、弊社ではマンツーマンの個別指導にこだわっています。
2時間のコースでしたら、その生徒様のためだけに2時間を確保いたします。疑問があればすぐに質問できる環境を整えることで理解度が深まり、時間のロスがありません。

講師の「質」で申し上げますと、ママさん講師であることです。

講師はいずれもご自身のお子さんの幼稚園、小学校受験を成功させた経験者です。講師目線だけでなく、親目線でのアプローチも可能です。

また、難関校に特化した講師も揃っており、願書添削までできる専任講師が在籍しています。

教材の「質」に関しては、算数やプログラミングに特化させた質の高い教材を使用しています。

例えば、6個のリンゴを2人に分ける場合「1個ずつ分け、結果的に1人あたり3個分けられる」という教え方ではなく「6個あって2人に分けるから3個ずつだね」という思考にしていく。こうした思考力や推理力は問題を解くスピードにも繋がります。

他にも、教材は誰が読んでもわかりやすい構成と内容であるようにしています。

上記3つの「質」以外で申し上げますと、事務局スタッフの対応は親御さんからもご好評をいただいています。

挨拶や諸対応に対してお褒めの言葉をいただくことが多く、お子さんにマナーを教える立場として、見本になるべく弊社としても注力している部分です。

今後も真摯な対応を徹底していきたいですね。

ー社長の経営哲学や仕事に対する信念をお聞かせください。

橋本社長:
美容業界と同様に人対人の仕事ですので誠心誠意、心を通わせたいと思っています。

誰に対しても間違っていることは間違っているとはっきり言うようにしています。仕事はもちろんプライベートでもそうです。嘘はつきたくありません。

美容と教育に通ずるのは、「努力は報われる世界だ」ということです。
美容は毎日の継続で外見はもちろん、心まで美しくなります。

教育も継続する力を身につければ結果が出ます。やり遂げた後には必ず良い結果が待っていると信じています。

ー視点を変えて、採用に関する質問です。貴社が求める人材像や社長の右腕として活躍するために必要な『素質』をお聞かせください。

橋本社長:
年齢や性別は一切関係ありません。

素直で何事にも前向きであり、責任感を持って業務に取り組むことができる方。そして感謝の心を大切にしている方と一緒に働きたいですね。

また、何よりも子どもが好き、学ぶことが好きな方にご入社いただきたいです。

ーでは、最後に今後の事業の展望についてお聞かせください。

橋本社長:
目標は、2025年までに首都圏に50教室を展開しつつ、発達障害児や発達に不安のある方の才能を無限大に伸ばすコースである「AiQオメガ」を全国に展開していくことです。

また、都内12教室の運営で得た知見やノウハウを、地方で教育事業を行いたいという意欲の高い方々に伝承していくため、フランチャイズ展開を計画中です。

従前から少子化問題が取りざたされておりますが、学習塾市場は拡大傾向にあり、お子様の教育環境の向上に熱心なご家庭は増加しています。

弊社でもさらなる期待に応えるため、テクノロジーを用いた教育支援「EdTech」に注目し、より良い教育を提供できる環境づくりに取り組んでまいります。

また、幼少期からの教育を支援することで、30年ほど低迷した日本経済の底上げ、国際競争力の強化に微力ながらに貢献し、日本の教育レベルを高い水準に引き上げてまいります。

さらに、未来の日本を支える人を1人でも多く育て、輩出していきたいと考えています。

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