ロイヤルホールディングス株式会社の企業概要と沿革

ロイヤルホールディングスの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、ロイヤルホールディングスのおおよそのことはご理解いただけると思います。

ロイヤルホールディングス株式会社の基本情報

社名 ロイヤルホールディングス株式会社
本社所在地 福岡県福岡市博多区那珂三丁目28番5号
設立年月日 1950年(昭和25年)4月
代表取締役社長 黒須 康宏
株式公開 東証1部(証券コード:8179)
資本金 13,676,179,700円
事業内容 グループの経営を統括・管理する純粋持株会社

ロイヤルホールディングスの社長黒須康宏氏は、2016年に就任したばかりですが、前社長から執行力を見込まれて抜擢された人物です。最近ではロイヤルホストの24時間営業をやめるという決断を下すなど、ロイヤルホールディングスの舵取りとして見込まれた力を大いに発揮しています。

これだけ大きな会社ですが、意外にもロイヤルホールディングス本社は福岡にあります。ロイヤルホールディングス創業が福岡でしたから、今もその地を守っていることになります。

ロイヤルホールディングス株式会社の沿革

ロイヤルホールディングスの沿革はこちらになります。

1951年 10月 日本航空国内線の営業開始と同時に福岡空港において機内食搭載と喫茶営業を開始
12月 福岡市堅粕で製菓・製パン業を開始、株式会社ロイヤルベーカリーを設立
1953年 11月 福岡市東中洲にレストラン「ロイヤル中洲本店(現花の木)」を開業、有限会社ロイヤルを設立
1955年 2月 アイスクリームの製造販売に着手
1956年 5月 ロイヤル株式会社(資本金1,000千円)を福岡市東中洲に設立
1970年 3月 大阪万国博覧会のアメリカゾーンに外国店扱いで出店
1971年 12月 ロイヤルホスト1号店を北九州市の黒崎に出店
1975年 11月 オージー・ロイヤル株式会社(現ロイヤルホスト株式会社、現連結子会社)設立
1978年 8月 福岡証券取引所に上場
1979年 7月 大阪証券取引所市場第二部に上場
1981年 8月 東京証券取引所市場第二部に上場
1982年 8月 東京都世田谷区桜新町に東京本社(現東京本部)を設置
1983年 6月 東京証券取引所市場第一部及び大阪証券取引所市場第一部に指定
1988年 8月 ロイヤルインターナショナルエアーケイタリング株式会社(現株式会社関西インフライトケイタリング、現連結子会社)設立
1989年 3月 アールアンドケーフードサービス株式会社(現連結子会社)設立
1990年 10月 ロイヤルマリオットアンドエスシー株式会社(現ロイヤルコントラクトサービス株式会社、現連結子会社)設立
1993年 4月 ロイヤルホスト台湾1号店を出店
1994年 9月 関西国際空港開港に伴い、機内食の搭載を開始
1995年 4月 日本航空と提携してジャルロイヤルケータリング株式会社を設立し、成田国際空港で機内食の搭載を開始
1998年 1月 長野冬季オリンピックでレストランの運営を受託
2000年 3月 株式会社関西インフライトケイタリングを連結子会社化
2002年 4月 オージー・ロイヤル株式会社を連結子会社化
2004年 7月 アールエヌティーホテルズ株式会社を連結子会社化
2005年 7月 持株会社制に移行し、会社名をロイヤルホールディングス株式会社に変更
11月 株式会社伊勢丹ダイニング(現ロイヤルコントラクトサービス株式会社)を連結子会社化
12月 関連会社アールアンドケーフードサービス株式会社がキリンダイニング株式会社より営業譲受け、連結子会社化
2006年 6月 株式会社テンコーポレーションを連結子会社化
2007年 4月 セントレスタ株式会社(現ロイヤルコントラクトサービス株式会社)を連結子会社化
10月 アールエヌティーホテルズ株式会社が運営するホテルをリッチモンドホテルに名称変更
2008年 7月 福岡ケータリングサービス株式会社を連結子会社化
2009年 1月 福岡ケータリングサービス株式会社が、ロイヤル株式会社の機内食事業を承継し、会社名を福岡インフライトケイタリング株式会社に変更
2010年 12月 カウボーイ家族1号店を東京都練馬区に出店
2011年 2月 ローズベーカリー1号店を東京都丸の内に出店
3月 東日本大震災に伴う支援活動を開始
2012年 3月 カウボーイ家族 全国展開を開始
7月 カレー家族(現スパイスプラス)を東京都渋谷区に出店
2013年 3月 スタンダードコーヒーの1号店を赤坂に出店
3月 株式会社関西インフライトケイタリングがQSAI 2012 年度世界一(ワールドワイド・プラチナ賞)を受賞
10月 外食業界で初となる「DBJ健康経営格付」を取得
10月 天丼てんや、東南アジアにFC1号店を出店
2014年 3月 ジャルロイヤルケータリング株式会社、羽田空港で機内食搭載を開始
7月 ピンクベリー日本1号店をお台場に出店
2015年 2月 福岡市の大濠公園内にボートハウス大濠パーク開業
4月 ロイヤルホスト沖縄県に進出、イオンモール沖縄ライカムに出店
7月 福岡インフライトケイタリング株式会社、沖縄で機内食工場を稼動
2016年 1月 ロイヤルコントラクトサービス株式会社がセントレスタ株式会社を吸収合併
7月 株式会社関西インフライトケイタリングが福岡インフライトケイタリング株式会社を吸収合併、商号をロイヤルインフライトケイタリング株式会社に変更
(以上、ロイヤルホールディングス株式会社HPより引用)

1950年のロイヤルホールディングス設立当時は機内食などが中心で、ファミリーレストランの登場は1971年になってからなんですね。最近のロイヤルホールディングスでは、ロイヤルホストなどのファミリーレストラン事業よりも外国人観光客向けを意識したホテル事業のほうが業績を上げているようです。

ロイヤルホールディングスは、天丼てんやのフランチャイズを東南アジアで始めていますので、今後は海外にもチャンスを広げることが期待されます。

ロイヤルホールディングス株式会社の経営理念

ロイヤルホールディングスの経営理念はこちらです。

ロイヤルは食品企業である。 お客様から代金をいただくからには、 一、食品は美味しくなければならない。 一、調理・製造も取扱いも衛生的でなければならない。 一、サービス・販売は、お客様の心を楽しませ、 社会を明るくするものでなければならない。 以上のつとめを果す報酬として、 正当な利潤を得られ、 ロイヤルも私共も、永遠に繁栄する。
ごあいさつ | 企業情報 | ロイヤルホールディングス株式会社

ロイヤルホールディングスは、レストランにとどまらず様々な事業を展開していますが、基本は創業時から変わらず食品なんですね。食品にかかわる事業に特化することで、ロイヤルホールディングスの専門性を高めてきたと言えます。そのことが結果としてロイヤルホールディングスの利益につながるということではないでしょうか。

また、ロイヤルホールディングスでは、働きやすい職場作りに取り組んでいて、健康づくりやライフプランセミナーなどを開催しています。

ロイヤルホールディングス株式会社の事業案内

ロイヤルホールディングス株式会社の事業内容について詳しく見ていきましょう。

外食事業 ロイヤルホスト、てんや、カウボーイ家族、シズラーなど
コントラクト事業 空港内・高速道路SA内をはじめ、コンベンションセンター・オフィスビル・医療・介護施設・百貨店・官公庁など
機内食事業 福岡空港、関西国際空港、那覇空港、成田国際空港、東京国際空港で、約30社の航空会社に搭載
ホテル事業 リッチモンドホテル
食品事業 福岡食品工場、東京食品工場

ロイヤルホールディングスと聞くと、どうしてもロイヤルホストのイメージがありますが、実際も利益の約45%が外食事業によるものです。もともとロイヤルホールディングスが展開していた機内食事業は、現在のところ約6%という内訳になっています。

そしてロイヤルホールディングスの最近の稼ぎ頭は、コントラクト事業とホテル事業です。この二つの事業をあわせてようやくロイヤルホールディングスの外食事業に追いつくかというところです。ロイヤルホールディングスは時代に応じて各事業をバランスよくすすめてきたことが強みになっています。

また、外食産業においてロイヤルホールディングスは、海外に目を向け始めていますので、今後は海外での事業展開もますます多くなってくることが期待されます。

各事業をバランスよく行うことで利益を上げているロイヤルホールディングス株式会社

ロイヤルホールディングス株式会社のご紹介はいかがだったでしょうか?

ロイヤルホールディングスを調べてみてわかったことは、その時代に合った食品事業をうまく流れに乗せているということです。ロイヤルホールディングス創業当時は戦後の高度経済成長期の流れに乗り、機内食事業を展開しましたが、その後はベビーブームに乗り、ファミリーレストランを展開しています。また、近年ロイヤルホールディングスは、外国人観光客の増加を味方にホテル事業の業績を伸ばしています。

このような時代を見越したビジネスを展開してきたからこそ、ロイヤルホールディングスは息の長い企業として成長できたのではないかと思います。外食企業はたくさんありますが、今後もうまく流れに乗って対応してくれそうなロイヤルホールディングスであなたも働いてみませんか?