日本製粉株式会社の設立経緯と沿革

日本製粉の基本情報と設立経緯

社名     日本製粉株式会社
本社所在地  大阪府大阪市中央区南船場4-12-21
設立年月   1896年9月
代表取締役会長澤田 浩
代表取締役社長近藤雅之
株式公開   東証1部
資本金    122.4億円(2016年3月末現在)
事業内容   製粉事業、食品事業、その他の事業
『以上、日本製粉株式会社HPより参照』

 日本製粉は、明治政府が設立した官営札幌製粉所がもととなった企業で、1886年に民営化しています。

日本製粉は、明治時代を代表する起業家の雨宮敬次郎が起こした製粉事業を母体にしています。
1896年に欧米式の機械を利用した企業で、民間では、日本で初めての近代的な、機械製粉会社として、日本製粉が誕生しました。

その後、日本製粉はいくつもの合併を経て、規模を拡大しながら、そして生産工場や関連会社を次々につくりながら経営基盤を築きあげています。

戦後は、太平洋戦争の痛手を受けながらも、日本製粉は直ちに復興に着手して工場を再建しています。そして日本製粉は、1950年代以降、大躍進をとげて、現在に至るまで店頭にならぶロングセラー商品を次々に発売して発展してきました。

その後、新工場の建設や新事業によって、さらに挑戦の時代を迎えた日本製粉ですが、1993年には、4次に亘る経営基盤強化のための全社的再構築への取り組みをスタートさせています。

1996年に創立100年を迎えた日本製粉は、2000年に日本製粉の「使命」、「私たちの理念・環境方針」を制定。新たな歩みを始め、現在に至っています。

日本製粉の主な沿革

1896年  創立 わが国最初の欧米式機械製粉設備を採用し資本金30万円、小麦粉月産能力440トンで東京・深川扇橋にて操業開始
1914年  久留米工場竣工
1924年  横浜工場竣工(日本最初の大規模臨海工場)
1928年  名古屋工場竣工
1955年  日粉食糧(株)設立(後のオーマイ(株))
1967年  本店社屋(東京都渋谷区)完成
1972年  中央研究所、厚木に移転完成
1978年  世界最新鋭の千葉工場竣工
1990年  オーマイ(株)を合併
1996年  ニップン冷食(株)設立
1998年  厚木、加古川工場分社化、オーマイ(株)設立製粉業界、コ-ングリッツ業界で初めてISO9001認証取得
2001年  遺伝子組換え食品検査会社(株)ファスマックを設立
2002年  製粉・食品部門の全工場でISO9000シリーズの認証取得
2003年  CSR(企業の社会的責任)に関する取り組みを全社的に展開 。 業務用油揚げ事業No.1のオーケー食品工業(株)と業務提携
2004年  千葉工場ISO14001の認証を取得
2007年  上海日粉、ISO9001、HACCP 取得
2010年  オーケー食品工業(株) 公開買い付けによる子会社化
2011年  エヌエフフローズン(株) FSSC22000認証取得
2012年  食品の放射性物質検査でISO17025認定取得
2013年  竜ヶ崎工場、プレミックス分野でFSSC22000認証取得。横浜工場、製粉分野でFSSC22000認証取得。「エコシップマーク」の認定取得
2014年  神戸甲南工場FSSC22000認証取得
2014年  (株)ファスマックが、ISO17025年認定取得
2015年  (株)ファスマックが、ISTA(International SeedTesting Association/国際種子検査協会)認定を取得
『以上、日本製粉株式会社HPより参照』

日本製粉株式会社の企業理念

日本製粉は、全てのお客さまから信頼される企業として次の企業理念を掲げています。

企業理念

わたくしたち(日本製粉)は、わたくしたちの商品とサービスを通じて、お客さと感動をわかちあいます。
わたくしたち(日本製粉)は、現状に満足することなく、つねに改良、改善、そして新しい時代をきりひらきます。
わたくしたち(日本製粉)は、一人ひとりの力が最大限発揮でき、成果が正しく評価される環境を作り、その中で持っている力をだしきります。
わたくしたち(日本製粉)は、社会の良き一員として、正しい行動をとりつづけます。
企業理念 | 日本製粉株式会社

日本製粉株式会社の事業

 日本製粉の事業は、大きく分けると「製粉事業」、「食品事業」、「その他の事業」の3つの事業になります。

日本製粉の「製粉事業」

 日本製粉の「製粉事業」は、日本の食文化の発展と共に歩んできた事業です。
日本製粉は、安全で高品質の小麦粉を安定供給するため、国内最大級の製粉能力を誇る工場で生産しています。

日本製粉の「製粉事業」は、徹底した管理体制のもとで、原料の調達・製造・出荷を行っていますが、お客様のニーズに応じて小麦粉の開発やサービスを含めたトータルサポートも実施しています。

日本製粉の「食品事業」

 日本製粉の「食品事業」は、オーマイブランドと、ニップンブランドを中心にして、バラエティに富んだ「食品事業」の商品群があります。

日本製粉の「食品事業」には、ホットケーキミックス、天ぷら粉、唐揚げ子のようなプレミックスなどの食品素材、そして、パスタやパスタソースなどの簡単で手間をかけずに本格的な料理の世界を実現する加工食品も扱っています。

さらに、日本製粉の「食品事業」には、簡単に調理できて、本格的なおいしさを実現する冷凍食品があります。

また、外食と家庭で食べる内食の間に位置する手軽で美味しい中食など、日本製粉の「食品事業」は安心と、幅広いラインアップでお客様のニーズに対応しています。

日本製粉の「その他の事業」

 日本製粉の「その他の事業」は、お客様の健康から美容まで日々の生活をサポートするヘルスケア商品や、ペットの健康のために、よりよい安全なペットフードをお届けするペットケアなどを扱っています。

このように、日本製粉の「その他の事業」では、製粉と食品事業で培ったノウハウをいかして様々な事業を展開しています。

尚、日本製粉の「営業部門」は、商品の販売を担っていますが、変化の著しい市場の状況をいち早くとらえ、各地でタイムリーな営業を展開しています。

日本製粉の「開発部門」は、新規の食品素材の探索や加工技術の研究を通して業務用、家庭用を問わないで、幅広い分野での加工食品の商品開発を行っています。また、食文化に貢献するための新市場を創出するために事業開発にも力を入れています。

日本製粉の「技術センター」は、小麦粉や食品素材の二次加工技術の支援、提案をはじめ、食品製造に関する調査、研究を行っています。

日本製粉の技術を支える中央研究所では、穀類や製粉に関する基礎研究をはじめ、バイオテクノロジーを応用した研究開発による新規事業の育成や、食品衛生・安全性などに関する検査や特許の管理などを行っています。

日本製粉株式会社の将来

 このように、日本製粉は多岐に亘る事業や部門を展開しながら、グループの総合力を強化しています。
日本製粉は、企業理念に掲げているように、「つねに改良、改善、そして改革に挑戦して新しい時代をきりひらきます。」を実行している会社です。

日本製粉は、全てのお客様から信頼される企業としてこれからも力強く成長を続ける企業だと思います。