※本ページ内の情報は2024年2月時点のものです。

副業の解禁や週休3日制の導入、男性の育休取得推進など、多様な働き方の実現に向けて多くの企業が努力をしている昨今。

ギグワークス株式会社は、インターネットを通じて単発・短期の仕事を受注できるサービス「ギグワーク」で、人々のライフスタイルに合った働き方をサポートしている。

「ギグワークスのサービスは可能性が無限なんです」と語る代表取締役社長の村田峰人氏に、同社が実現したい未来を聞いた。

社長就任後のミッションは「とにかく優秀な役員を揃えること」

ーー貴社の社長になられた経緯を教えてください。

村田峰人:
当初、私は宅配事業の会社を経営しており、依頼がたくさん舞い込んでくる状況でした。自社だけでは業務がキャパオーバーしそうだったので、スリープロ(現ギグワークスアドバリュー株式会社)という会社に事業を協力してもらおうと、話をしに行ったのが始まりです。

提案書を持って話をしに行ったところ、その場で「スリープロの社長をやってくれないか」とお願いされたのです。それから1〜2か月後、スリープロの筆頭株主だったロバート・ファンという男性と日本で面談し、代表取締役に就任することになりました。

ーー急な展開ですね。社長に就任後、特に印象深かった経験などはありますか。

村田峰人:
特に印象深かったのが、社長就任後にロバート・ファン氏から出されたミッションです。ミッションの1つが、当時の東証一部上場企業における現役の社長を社外取締役にすること。そして、各界の専門家を経営幹部のメンバーに入れることです。

上場企業の社長といえば多忙を極めますから、社外取締役をお願いするのは大変でした。ただ、優秀な取締役を揃えることに注力したことで、会社には多くのメリットがありました。

現役社長のリアルな意見が聞けるし、それに意見できる専門家もいる。意見が対立することも多く、取締役会が活性化したのが良かったですね。

ギグワークスの事業はパソコンの家庭教師から始まった

ーー貴社の「ギグワーク」の仕組みについて教えてください。

村田峰人:
弊社では、ギグワーカーと呼ばれるITの専門家が、単発短期の仕事を探せるプラットフォームを提供しています。

ギグワーカーは、パソコンのサポートサービスやWi-Fiの設定・初期工事、POSレジの入替など、さまざまな仕事を請け負います。日本全国にギグワーカーがいて、どこにいても業務に対応できるのが弊社の強みです。

弊社の創業者はかつて学生時代に家庭教師をしていました。そのときにお客様にパソコンの使い方を教えて5,000円をもらい、「これは商売になる」と思ったことがきっかけで会社を始めたそうです。このときの創業者の発想が、現在の弊社の事業に活かされているのです。

事業を続けるためには「頑張った人が報われる仕組み」が必要

ーーギグワーカーが貴社を活用するメリットはどういった点にありますか。

村田峰人:
メリットの1つとして、孤独感の解消が挙げられます。ギグワーカーになる人はもともと個人事業主など1人で働いている方が多いのですが、ギグワーカーになって弊社が運営しているシェアオフィスやコワーキングスペースを訪れれば、仲間ができます。

2つ目のメリットは、弊社が掲載する仕事はすべて事前に審査しているので、犯罪に巻き込まれるリスクがないことです。

また、個人で働いている人の中には、契約外の仕事をお願いされても、立場上断れないケースが少なくありません。しかし、ギグワーカーの場合は弊社がクライアントとワーカーの間に入っているので、偽装請負などワーカーの能力が搾取されるのを防ぐことができます。

ーー貴社では最近、写真を撮って稼げるサービスをリリースしたとうかがいました。

村田峰人:
たとえば「全国の農機具の写真を撮ってほしい」という依頼があった場合、ギグワーカーは農機具の写真を撮ることで報酬を得られます。

撮った写真をサーバー上にアップロードすると、ほかの人々が撮影した写真と比較して第三者から評価されるなど、自分の写真が評価される仕組みがあります。

なぜこのようなサービスを提供しているのかというと、遊び感覚で楽しく仕事をしてほしいからです。また、自分のスキルに自信を持てない人も、自分が撮った写真を評価してもらうことで、自信を持てるようになってほしいと思っています。

ーー貴社のサービスには、「頑張った人が報われてほしい」という思いが込められているように思います。

村田峰人:
頑張った人が頑張った分だけ報われる仕組みを構築しないと、事業は長続きしないと考えています。能力がある人が努力するのは素晴らしいことですが、能力はないけれど努力する人も報われるようにしたいと思っています。

ギグワーカーの中には、年収700万円の雇われ美容師からフリーになって、1年間で4,000万円を稼いだ方もいるんです。本当に夢のあるサービスだと思いますよ。

編集後記

村田氏はこれから就活を始める学生や若手社員に向けて「失敗したからといって死ぬわけではない。勇気を持って一歩を踏み出そう。そうすれば新しい自分に出会える」とエールを送った。

人々に新しい働き方を提案するギグワークス株式会社が、日本の労働市場に革命を起こすのが楽しみだ。

村田峰人(むらた・みねと)/1997年9月に株式会社ウィルクリエイトへ入社、翌年1998年9月に同社取締役就任。2002年10月エスビーアイ・プロモ株式会社(現SBIリアルマーケティング株式会社)へ入社、翌年2003年6月ネオ・コミュニケーションズ・オムニメディア株式会社の取締役に就任。2007年3月株式会社ウェルコム・パートナーズ(現SPRING株式会社)の代表取締役社長に就任。2014年1月 ギグワークス株式会社の代表取締役就任、同年8月に同社代表取締役社長就任(現任)