※本ページ内の情報は2024年3月時点のものです。

株式会社リオ・ホールディングスは、不動産・法務・税務の専門知識を駆使したコンサルティングと、不動産の領域を中心とした資産運用コンサルティングを弁護士、司法書士、税理士、社会保険労務士の各士業法人が構成するリオ・パートナーズ総合事務所との連携によりワンストップで提供している。

今回は代表取締役の中川智博氏に、今までのキャリアや起業時のエピソード、今の事業を始めたきっかけ、仕事をする上での考え方、そして今後の展望について話をうかがった。

リクルートでの経験、起業にいたるまで

ーー新卒で株式会社リクルートコスモスに入社した理由を教えてください。

中川智博:
就職活動時から不動産と金融に関することを仕事にしようと思っていました。証券会社や銀行、商社、不動産など、幅広い業界を検討しました。

いずれは起業するつもりだったので、独立起業を応援する風土のあるリクルートグループの会社に入ろうと思い、その中でも不動産事業を持つリクルートコスモスへ入社しました。

ーーなぜ起業を目指していたのですか。

中川智博:
私が就職したときは日本がバブル絶頂期だったので、東京23区のマンションはどこも高額でした。サラリーマンでは一生懸命働いてもマンションすら買えないという状態だったので、いずれは起業をしようと学生の時から思っていました。

ーー起業するための原動力となったことは何ですか?

中川智博:
私は大学入学前に2浪しており、24歳から社会人生活がスタートしました。2浪の悔しさやそこから自覚した自分の凡才ゆえに、自分は人の何倍もの努力をしなければ世の中で勝っていけないという思いを胸に、大学1年生の頃から必死に勉強し、努力していました。そのことを当時付き合っていた彼女(現在の妻)に伝えると「一緒に起業しよう」と言ってくれて、二人でリクルートコスモスに入社したのです。

しかし、バブルが崩壊してマンションも買えるようになり、リクルートコスモスも楽しい会社だったので、独立する必要はないかもしれないと思っていました。その上、何とか一念発起してリクルートを卒業しようと思った矢先に阪神大震災があり、不動産ビジネスの行く末を考えると怖気づいてしまった時期もあって、なかなか一歩を踏み出せずにいました。

すると、妻から「2浪もして、大学1年の頃から皆が遊んでいる間に独立に向けて勉強してきたのに、夢を諦めるのはもったいない」と励ましてもらい、奮起することができました。

「世の中にないサービス」というヒントを得て今の事業をスタート

ーー今の事業を始めるきっかけがあれば教えてください。

中川智博:
リクルートコスモス退社後に、リクルートの創業者である江副浩正さんのもとで3年ほど一緒に仕事をさせていただきました。そこで、彼から「儲けようとするのではなく、世の中にないサービスを生み出せ」というアドバイスをいただきました。

その時、頭に浮かんだのが自分の親族に起きた相続の経験でした。相続の手続きには法務や税務、資産があれば不動産など、様々な分野の問題が複雑に絡み合って降りかかります。私はリクルートに勤めていたので、すぐ顧問弁護士や顧問税理士などに話を聞くことができましたが、普通の人にはそれが容易にできないことに気付きました。相続だけでなく、資産運用全般においてそうです。

それであれば、不動産事業の会社の中に弁護士や税理士などを抱えたサービスがあればとても便利だと思い、資産運用サービスをワンストップで提供する事業を始めることにしました。

研修よりもまずは「当事者意識」で現場経験を積むことが大切

ーー仕事をする上で大切にしている考え方や価値観について教えてください。

中川智博:
リクルートから起業した方が共通で持っている考え方なのですが、人材を経営の中核に置くようにしています。

たとえば、既存の事業モデルがあって部署をつくるのではなく、仕事ができる人がいればその人のために新しい部署をつくるようにしています。これは「良い人材さえいれば仕事や結果は後からついてくる」という考え方によるものです。

ーー貴社ではどのような教育体制をとっていますか?

中川智博:
研修に時間をかけるよりも、まずは現場に出て仕事をしてもらうようにしています。弊社で活躍している社員は当事者意識が高く、彼らは現場に行くと、自分自身で判断して解決方法を考えるので、とても成長が早いのです。

当事者意識を持って行動できる社員が、少しでも増えていくことを期待しています。

就職人気ランキングにランクインするような魅力ある企業にしたい

ーー今後注力していきたいことを教えてください。

中川智博:
1つ目は、採用強化です。弊社のキャッチコピーは、「ここでなくても生きていけるか」です。雇われる意識ではなく、弊社を利用して自分のスキルや市場価値を高めていきたいという優秀な人材を採用したいと思っています。人材採用はとても大切なので、私自身、今でも面接には一番時間を割いています。

2つ目は、理念の浸透です。弊社では「努力で、可能性を切り拓け」をコア・バリューとして掲げ、ハードワークを厭わないこと、人がやらないことに取り組むことの大切さを社員に伝え続けています。これからももっとこの考えを浸透させたいと思っています。

ーー貴社を将来どのような会社にしたいですか?

中川智博:
就職人気ランキングにランクインするような会社にしたいですね。そのためには、社員自身の成長や社会的価値につながるようなやりがいのある仕事ができる環境を作り、給与も上げていく必要があると思っています。

そして多くの方々に「入社したい」と思ってもらえるような魅力を持った会社を創りあげていきたいですね。

編集後記

独立するつもりでリクルートコスモスへ新卒入社したものの、一時は独立を諦めようかと考えた中川社長。目的を見いだせたことで起業に踏み切ることができ、今では従業員数1,700人(※連結)を超える規模にまで会社を成長させた。

今後は採用も強化し、就職人気ランキングにランクインするような魅力あふれる会社となるよう力を入れていく。株式会社リオ・ホールディングスの挑戦は続いていくだろう。

中川智博/1964年生まれ。早稲田大学卒業。新卒で入社した株式会社リクルートコスモス(当時)での財務業務、転籍先の株式会社コスモスライフ(当時)での不動産管理業務を経て、1991年に株式会社リオ(現株式会社リオ・コンサルティング)を設立。2007年にホールディングス制への移行に伴い、株式会社リオ・ホールディングス代表取締役に就任(現任)。