株式会社Aoba-BBT 1.7万人以上の修了生を輩出した経営者が語る、世界で活躍する人材の育成論 株式会社Aoba-BBT 代表取締役社長 柴田 巌  (2023年5月取材)

インタビュー内容

【ナレーター】
10000時間以上に及ぶ、最先端の経営スキルを磨くためのコンテンツを提供する「株式会社Aoba-BBT」。

2005年、国内初のオンライン大学として同社が開学したビジネス・ブレークスルー大学大学院は、現在まで1400名を超える修了生を輩出し、国内最大級を誇る。

2023年10月、「第2の創業」と位置づけ、社名変更とブランドロゴを刷新し、さらなる事業規模の拡大に向け、その歩みを着実に進めている。

生涯学び続けるプラットフォームの提供を表す『Lifetime Empowerment(ライフタイム・エンパワーメント)』をビジョンに掲げ、邁進する経営者の軌跡と、思い描く未来像とは。

【ナレーター】
自社の強みについて、柴田は実体験に基づく3つの「生きた学び」にあるという。

【柴田】
①いいカリキュラム、②いいティーチングスタッフ、いい先生、③いいクラスメート。これらの3つがそろったら、必然的にいい学びができると一般的に考えられています。

当社の1つ目の強みは、経営における実践的な学びが得られるカリキュラムを提供している点です。

また当社では、実績を残したいいティーチングスタッフや先生が、実体験にもとづいた講義を提供します。講義に携わる方々はカリキュラムの編纂にも加わっているので、講義で用いる教材も生きた学びが可能です。これが当社の2つ目の強みですね。

3つ目の強みは、学ぶことに積極的で目的意識をもっているクラスメートが集まっている点です。

当社のカリキュラムに参加する方々は、自分の人生や自分の仕事、またキャリアにおいて、具体的な目的をもっています。その目的を自分のパーパス(purpose)として、あるいはアンビション(ambition)として、学ぶことにより達成したい気持ちをもって参加してくださっているのです。

以上の3点がそろっている当社のサービスは、生きた「いい学び」ができると捉えています。

【ナレーター】
柴田の原点は創業者である大前研一との出会いにある。共通の知人を介して紹介を受けた大前と志を共にし、1998年、大前がかねてから計画していたネットスーパービジネスの立ち上げに参画する。その経緯について、柴田は次のように語る。

【柴田】
何百人もの主婦(夫)に「インターネットを知っていますか」「使ったことはありますか」「どんなことができたら、使ってみたいと思いますか」とお聞きしたんです。

そしたら「毎日買い物に行くスーパーの野菜や肉、お魚などがインターネットで注文できたらいい」と回答をいただいて。さらに「今日頼んだら、明日届けてくれたらいい」「値段もスーパーの店頭価格と同じぐらいだったらいい」「配送料も0円だったらなおいい」というお声を、数多くいただきました。

これだけ多くの主婦(夫)の方々が「日々の食材の買い物をインターネットでできたらいいな」という気持ちがある。これはもしかしたらビジネスになるかもしれない。

衣食住遊でいったら食から始めようと思ったのが、ネットスーパービジネスの立ち上げの、そもそものきっかけです。

【ナレーター】
事業の業績は順調に推移したが、大手競合他社の参入が相次いだことから、今の業績を維持するのが難しいと考え、柴田は大前と協議の末、他社へ事業譲渡を決意。

その後、東日本大震災で被害にあった、原子力発電所事故の調査プロジェクトに携わるなど、様々な経験を経た大前が立ち上げた現株式会社Aoba-BBTに参画。2018年に代表取締役社長に就任した。当時の心境についてこう振り返る。

【柴田】
Aoba-BBTのミッションやビジョンは、グローバルに活躍する人材の輩出を通じて、その人たちが一生涯学び続けられる学び舎になることです。これは非常に大切なミッション、ビジョンなので、自分なりに貢献できることをやりたいと、当時から思っていました。

【ナレーター】
大前の印象について、柴田は独特の表現を交えて次のように語る。

【柴田】
原子炉みたいな人だなという印象でした。寝ても覚めても、おそらく脳のCPUが普通の人の何十倍ものスピードで回っているような方で。ついていくのがとても大変でした。

怒られることもありましたが、指摘いただけるのは改善できる余地があるからこそだと、次第にわかってきました。

指摘されたからこそ、できるようになったり、直したりできたことも多かったです。勉強になったし、非常に鍛えていただきました。大前さんとの出会いが今の私の、ビジネスパーソンや経営者としての基礎になっていることは間違いありませんね。

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経営者プロフィール

氏名 柴田 巌
役職 代表取締役社長
出身地 愛媛県
座右の銘 「Lifetime Empowerment:知のネットワークは人間の能力を無限に伸ばす」
著書 『未来をつくる大学経営戦略』
略歴
京都大学工学部、同大学院で工学学士・修士を取得。その後、多角的な視野を獲得するために、英国London School of Economicsにて経済学修士、米国Northwestern大学Kellogg Graduate School of ManagementでMBAを取得。京都、ロンドン、シカゴでの生活と学びを通じて、都市、テクノロジー、ビジネス、政治経済地理等の社会科学を横断する独自の視点を磨く。

経営のプロフェッショナルとしては、IT系コンサルティングAndersen Consulting(現アクセンチュア)、経営戦略コンサルティングBooz Allen & Hamilton、大前・アンド・アソシエーツに勤務。1998年5月、日本におけるインターネット時代を見据えてネットスーパーの先駆けである株式会社エブリデイ・ドット・コムを大前研一と共同創業し、代表取締役に就任。その後、民事再生企業の再建(オレンジライフ株式会社)や料理宅配の先駆けとなる株式会社旬工房の経営者として事業を黒字化に導く。

教育界においても、日本の教育に革新をもたらすべく、大前研一が創業した株式会社ビジネス・ブレークスルーの代表取締役社長に2018年就任。同社の大学院教授も歴任。また、2013年からはアオバジャパン・インターナショナルスクールの経営に参画し、日本最大規模の国際バカロレア認定校へ成長。同校以外の複数のインターナショナルスクールの経営に参画し、幼小中高の一貫校を通じて世界標準の教育の国内普及に努める。

草の根レベルの中立的な国際交流を積み上げるために、大使館親善交流協会の理事長を務める。この役職を通じて、各国大使館を対象にした日本語スピーチの機会等を提供し、日本社会や文化の価値を発信し、見つめ直す機会の提供に努めている。

株式会社Aoba-BBTは現在、アオバジャパン・インターナショナルスクールで培った国際教育事業と、若手社会人から経営層に至るまでを対象としたリカレント教育を主軸とする「知のネットワークは人間の能力を無限に伸ばす」というミッションの下、インターナショナルスクール、企業研修、オンライン大学・大学院(MBA)など多様な教育サービスを提供しており、その業績は日々拡大している。

会社概要

社名 株式会社Aoba-BBT
本社所在地 東京都千代田区六番町1-7 Ohmae@workビル
設立 1998
業種分類 サービス業
代表者名 柴田 巌
従業員数 667名(2023年3月31日現在)
WEBサイト https://aoba-bbt.com/
事業概要 幼児から経営者までの、グローバルリーダーの育成 ■ オンライン大学の運営 ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)(文部科学省認可) 経営大学院(MBA)経営管理専攻 経営学部(経営学士)グローバル経営学科、デジタルビジネスデザイン学科 ■ 法人・個人向けマネジメント教育・リカレント教育 問題解決力、リーダーシップ、ファイナンス、グローバル人材育成、ITマネジメント、DX ■ インターナショナルスクールの運営 アオバジャパン・インターナショナルスクール(国際バカロレア認定、CIS、NEASC認定) アオバジャパン・バイリンガルプリスクール(国際バカロレア認定) サマーヒルインターナショナルスクール(国際バカロレア認定) ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(ケンブリッジ国際認定)
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