【ナレーター】
柴田が語る、グローバルリーダーと言われる人材と、その人材を育成するために必要な要素とは。
【柴田】
非常にシンプルですが、人間として尊敬できる人材ですね。一軸が定まっていて表裏がなく、どのような人に対しても、どのようなTPOでも自然体で同じように接すること。
そして他人の評価だけではなく、自分の目標があって、その目標に向かってしっかり努力し続けること−―こういった点がグローバルリーダーと言われる人材の共通項だと思います。
これは頭がいいとか、もって生まれた天賦の才があるといったことだけではありません。人間として当たり前のことがしっかりできていて、そのなかで自分が得意とするものを見つけ、さらに人よりも何十倍も努力し続けられる人。
そしておごることなく、お客さんや仲間、コーチ、監督、家族、子どもなど、いろいろな人からフィードバックをもらいながら、自分をさらに高めていける人。そういう人がグローバルに活躍できている人の、1つの共通項かなと思います。
世界で活躍するリーダーを育成していきたいのは、日本人だからグローバルに活躍できないとか、アメリカ人だからできるという話ではないからです。人間は誰しも潜在能力をもっています。その能力を引き出し、実生活で発揮できる学びを、オンラインで提供したいというのが当社の目指す教育です。
【ナレーター】
2023年10月に「第2の創業」と位置づけ、社名変更とブランドロゴを刷新したAoba-BBT。この決断に込めた思いに迫った。
【柴田】
四半世紀が経過して、当社が誇りに思っていることは、ミッションやビジョンがぶれていないことです。
つまり、当社が何のためにこの世に産み落とされ、最終的に社会でどういう存在になりたいから今ここに集っているのかが、Day1(創業初日)からずれていないんですね。ずれていないということは、このミッションやビジョンに生命力があるということなのです。
この25年で達成してきたことを受け継ぐ覚悟をもち、それを新しいブランドと名前にDNAとして心を込めて導入する。そしてさらに次の25年で、新たなものに発展させていきたいなと考えています。
このような思いを込めて、社名とブランドロゴを刷新しました。これからは新しい次の25年ということで、仲間と一緒に頑張っていきたいと思っています。
【ナレーター】
さらなる成長に向け、柴田が見据えている展望とは。
【柴田】
まず1つ目に、会社や日本、特定の産業、ご自身が起業した会社などにおいて、ここでの学びを実践し、活躍するアラムナイ(修了生)の方をより多く輩出できる学び舎にしていきたいです。
2つ目は短期的な展望として、連結ベースで100億円の売り上げをあげること。そして2025年の3月に営業利益で、10.5億円を達成することが中期経営計画上の目標です。
あくまでも次のステップなので、そこから100億、200億、300億、1000億というように規模も大きくしていきたいと思っています。
事業の規模が大きくなればそれだけ、当社のサービスを利用して学ぶ人も多くなりますよね。学び、そして成長できる機会を、より多く与えられる存在になりたいと思っています。
【ナレーター】
求める人材像について、柴田は次のように語る。
【柴田】
求める人材像は3つあります。
1つ目は教育に情熱をもっている人。2つ目は誰かの成長をサポートすることにやりがいを感じられる人。そして3つ目は今まで誰もやっていなかった挑戦をし、その実現にやりがいを感じられる人ですね。
これら3つの素質をすべてもっている人というよりも、そのうちの1つでも当てはまるなら、私どもの会社はやりがいのある場所になると思います。
―大事にしている言葉―
【柴田】
「Lifetime Empowerment」という言葉です。
人間の能力は学び続ける成長意欲さえあれば、一生涯成長し続け、新しい自分を発見できます。
新しい自分になることは、新しい出会いがあり、新しい気づきがあり、新しい喜びがあり、次なる新しいゴールを得ることにも相通じますよね。一生涯エンパワーする、つまり力を得続けるのです。
自分の人生は自分でいくらでもステージを作り出し、ステージアップできます。学び続けることで、無限に可能性を引き出せるのです。ですから「可能性を広げられるかどうかはあなた次第」という意味のこの言葉を、座右の銘にしています。
経営者プロフィール
氏名 | 柴田 巌 |
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役職 | 代表取締役社長 |
出身地 | 愛媛県 |
座右の銘 | 「Lifetime Empowerment:知のネットワークは人間の能力を無限に伸ばす」 |
著書 | 『未来をつくる大学経営戦略』 |
経営のプロフェッショナルとしては、IT系コンサルティングAndersen Consulting(現アクセンチュア)、経営戦略コンサルティングBooz Allen & Hamilton、大前・アンド・アソシエーツに勤務。1998年5月、日本におけるインターネット時代を見据えてネットスーパーの先駆けである株式会社エブリデイ・ドット・コムを大前研一と共同創業し、代表取締役に就任。その後、民事再生企業の再建(オレンジライフ株式会社)や料理宅配の先駆けとなる株式会社旬工房の経営者として事業を黒字化に導く。
教育界においても、日本の教育に革新をもたらすべく、大前研一が創業した株式会社ビジネス・ブレークスルーの代表取締役社長に2018年就任。同社の大学院教授も歴任。また、2013年からはアオバジャパン・インターナショナルスクールの経営に参画し、日本最大規模の国際バカロレア認定校へ成長。同校以外の複数のインターナショナルスクールの経営に参画し、幼小中高の一貫校を通じて世界標準の教育の国内普及に努める。
草の根レベルの中立的な国際交流を積み上げるために、大使館親善交流協会の理事長を務める。この役職を通じて、各国大使館を対象にした日本語スピーチの機会等を提供し、日本社会や文化の価値を発信し、見つめ直す機会の提供に努めている。
株式会社Aoba-BBTは現在、アオバジャパン・インターナショナルスクールで培った国際教育事業と、若手社会人から経営層に至るまでを対象としたリカレント教育を主軸とする「知のネットワークは人間の能力を無限に伸ばす」というミッションの下、インターナショナルスクール、企業研修、オンライン大学・大学院(MBA)など多様な教育サービスを提供しており、その業績は日々拡大している。
会社概要
社名 | 株式会社Aoba-BBT |
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本社所在地 | 東京都千代田区六番町1-7 Ohmae@workビル |
設立 | 1998 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
柴田 巌
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従業員数 | 667名(2023年3月31日現在) |
WEBサイト | https://aoba-bbt.com/ |
事業概要 | 幼児から経営者までの、グローバルリーダーの育成 ■ オンライン大学の運営 ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)(文部科学省認可) 経営大学院(MBA)経営管理専攻 経営学部(経営学士)グローバル経営学科、デジタルビジネスデザイン学科 ■ 法人・個人向けマネジメント教育・リカレント教育 問題解決力、リーダーシップ、ファイナンス、グローバル人材育成、ITマネジメント、DX ■ インターナショナルスクールの運営 アオバジャパン・インターナショナルスクール(国際バカロレア認定、CIS、NEASC認定) アオバジャパン・バイリンガルプリスクール(国際バカロレア認定) サマーヒルインターナショナルスクール(国際バカロレア認定) ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(ケンブリッジ国際認定) |