株式会社カナデンの企業概要と沿革

カナデンの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、カナデンのおおよそのことはご理解いただけると思います。

株式会社カナデンの基本情報

社名    株式会社カナデン
本社所在地 東京都港区新橋4-22-4
設立年月日 1912(大正元)年12月18日
代表取締役社長 本橋 伸幸
株式公開  東証1部(証券コード:8081)
資本金   5,576,250,000円
事業内容  電子機器、FA・OA機器、半導体、重電、情報通信

カナデン現社長の本橋伸幸氏は、日本大学理工学部卒業後に入社していて、2016年5月に社長に就任したばかりの人物です。

株式会社カナデンの沿革

カナデンの沿革はこちらになります。

明治40年5月 神奈川電気合資会社を設立、各種電気機械器具材料販売並びに電気工事請負業として業務開始
明治44年4月 大阪支店を開設
大正元年12月 株式会社に改組し、神奈川電気株式会社を設立
大正6年8月 門司支店を開設
大正8年5月 東京鉄材株式会社を吸収合併する
大正11年5月 三菱商事株式会社経由にて、三菱扇風機の取扱、販売開始
大正14年1月 三菱電機株式会社製品の販売代理店契約を三菱商事株式会社機械部との間で締結し、その後特約店となる
昭和4年4月 仙台出張所を開設
昭和12年6月 門司支店を小倉市に移転、小倉支店と改称
昭和26年4月 株式会社横河電機製作所(現 横河電機株式会社)と大阪支店(現 関西支社)との間で販売代理店契約を締結
昭和28年8月 三菱電機株式会社と特約店契約を締結
昭和37年3月 三菱電機株式会社と代理店契約を締結(旧特約店を代理店と改称)
昭和38年2月 小倉支店を北九州支店に改称
昭和38年3月 名古屋出張所を開設
昭和38年5月 東京証券取引所市場第二部上場
昭和44年9月 福岡事務所を開設
昭和45年2月 「カナデン」を商標登録
昭和45年10月 三菱電機株式会社家電部門販路整備に伴い家電部門分離、別会社に譲渡
昭和46年5月 日本航空電子工業株式会社と特約店契約を締結
昭和53年4月 滋賀出張所を開設
昭和54年8月 柏営業所を開設
昭和55年10月 神奈川営業所を本社内に開設
昭和58年4月 長野営業所を開設
昭和59年4月 三菱電機株式会社と取引基本契約を締結
昭和59年11月 北関東営業所を開設
昭和63年11月 カナデンビル(本館)竣工、本社を移転
平成元年7月 山梨営業所を開設
平成元年9月 東京証券取引所市場第一部銘柄指定
平成2年10月 商号を「株式会社カナデン」に変更
平成2年11月 香港、シンガポールに駐在員事務所を開設
平成3年4月 東関東支店を千葉市に開設 香港、シンガポールに現地法人子会社を設立
平成4年7月 大阪証券取引所市場第一部上場
平成13年10月 ISO14001認証取得
平成14年7月 中国(上海)に現地法人子会社を設立
平成15年4月 湘南台営業所を開設
平成16年10月 ISO9001認証取得
平成22年11月 中国深センに中国(上海)現地法人の分公司を開設
平成23年1月 中国天津に中国(上海)現地法人の分公司を開設
平成24年4月 北海道営業所を開設
平成24年9月 インドに駐在員事務所を開設
平成24年12月 西関東営業所を開設
平成25年4月 甲府事務所を開設 タイに現地法人合弁会社を設立~~~
平成26年5月 九州支店新社屋竣工
(以上、株式会社カナデンHPより引用)

カナデンの創業は明治40年ですが、さかのぼること明治23年には前身となる神奈川電灯株式会社が設立されています。この神奈川電灯が初めて横浜市内に電気の供給を行った会社です。横浜市の「神奈川電気発祥の地」には、横浜共同電灯株式会社と記されていますが、神奈川電灯がこの会社に吸収合併されたため、名称が消滅しました。その後、この横浜共同電灯株式会社から、神奈川電灯支配人が商事部門を率いて独立したのがカナデン(当時、神奈川電気合資会社)なのです。

カナデンのこのような歴史から、日本史上でも最も早い段階で電気関係のビジネスを始めていたことが、その後の経営にとってかなりの力になったと思われます。

株式会社カナデンの企業理念

カナデンの企業理念はこちらになります。

 株式会社カナデンの使命 私たちは お客様の立場に立って、よきものづくりに支えられた健全で活力ある社会の発展に貢献することを使命とします。 この使命を達成するために、全員がたゆまぬ努力と研鑚を積み最高のソリューションを提供することにより、産業界の発展に寄与します。  株式会社カナデンのビジョン 私たちはそれぞれの立場でお客様を最も知る企業となることを目指し、真のエレクトロニクス技術商社としてお客様にトータルメリットを提供できるベストパートナーとしてかけがえのない存在となり、社会の持続的な 発展に寄与します。  株式会社カナデンの基本となる価値観・行動指針 私たちは、「堅実性」と「成長性」を併せ持った「健全な成長」を目指します。 私たちは、お客様の期待と信頼にこたえられる真のエレクトロニクス技術商社となることを追求します。 私たちは、お客様の根本的な課題を解決することにより、お客様の企業価値の 向上を図り、全てのステークホルダーの信頼を得て、利益ある成長を目指します。 私たちは、高い倫理観を持ち、健全で誠実な事業活動によって、全てのステークホルダーの期待と信頼に応えます。 私たちは、企業活動のあらゆる面に於いて、地球環境の保全と調和に努め、社会の持続的な発展を目指します。 私たちは、人権を尊重し、活性化された働きがいのある職場づくりに努めます。高い目標と大きな志を達成することにより夢を叶えます。 私たちは、専門性を磨き自己研鑽に努め、加えて判断力や問題解決力を高め、創造力とバランス感覚に溢れる多様な人材を積極的に育成します。 私たちは、新しいことに果敢に挑戦する姿勢と革新の勇気を持ち、個人・組織の 成長を高め、企業活力の向上を図ります。 私たちは、環境変化に即応し本質を見極め、事業を進化させる為、計画・実行・反省・改善を確実に実行します。
グループ理念:会社情報:株式会社カナデン

カナデンは、2015年に2018年までの中期経営計画を立てていますが、引き続き基幹ビジネスの強化とNEWビジネスの拡大に取り組んだ結果、2015年には過去最高益を記録しています。このように、カナデンは老舗企業でありながら、既存の枠にとらわれず、新たな挑戦をし続ける会社というイメージを受けました。

また、カナデンは、環境への取り組みも積極的に行っていて、節電・節燃料などで実績を上げています。そのほかカナデン本社・各支社・支店でクリーン活動などを展開しています。

株式会社カナデンの事業案内

カナデンの事業内容について詳しく見ていきましょう。

情報基盤 半導体・デバイス、情報システム機器、映像・通信システム機器
工場設備 FA機器、設備機器、産業ソリューション機器
社会基盤 設備機器、交通関連機器、情報機器
ビル設備 省エネシステム、監視・表示機器、設備機器

売上げでカナデン中一番貢献しているのがFA(ファクトリー・オートメーション)システムです。カナデンの中で次に利益を上げているのが、鉄道車両用機器などのインフラ関係です。そして半導体などの情報通信・デバイス関連とこの3つがカナデンの主軸になっています。ビル設備に関しては、カナデンに占める割合は少ないものの、成長株です。

各事業をバランスよく展開する株式会社カナデン

カナデンのご紹介はいかがだったでしょうか?

カナデンの100年以上の歴史にも驚かされましたが、事業の内訳を調べてみると、うまくバランスの取れた割合が保たれていることに感心しました。バランスを取ろうと努力している会社は多いと思いますが、カナデンでは実際に主軸となる3つの事業がうまく組み合わされていて、業績も安定しています。

また、このようなエレクトロニクス商社には珍しく、カナデンの海外拠点はインドのみとなっています。日本国内の取引先だけでこの規模ですから、今後カナデンの海外拠点が増えていけばさらにすごいことになりそうですね。