大塚和成弁護士の経歴

大塚和成弁護士は、企業の経営支配権を巡る訴訟など、「会社法」と「企業裁判」に特化した弁護士として知られています。
大塚弁護士はライブドア対ニッポン放送事件や、狂言師の和泉元彌さんと能楽協会のトラブル案件などを過去に手がけ、
誰でも一度は耳にしたことのある著名な事件を解決に導いています。

また、大塚弁護士はOMM法律事務所の開設という実績ももっています。OMM法律事務所は経営支配権争いや商事裁判に特化した弁護士事務所として2018年に設立されました。在籍する弁護士は大塚弁護士を含め6名(2019年現在)と少人数ですが、開所早々に上場企業のプロキシーファイト(委任状争奪戦)を2件も担当し、提案株主側で成功に導くなど、目覚ましい実績を積み上げています。

"Client First" と諦めない姿勢

大塚和成弁護士が率いるOMM法律事務所には、仕事の基本理念として”Client First”を掲げています。これは企業法務の分野において常に依頼者の最善の利益を実現するという覚悟の表れでもあります。たとえ所属弁護士が増えたり、取扱業務の幅が広がったりしても、それぞれのメンバーが一人の弁護士として「強く」あろうという意味がこめられているのです。

大塚和成弁護士が考える「強さ」とは、本人の強みでもある「決して諦めずに最後までやり切る姿勢」を指しています。依頼者やメンバーが諦めかけているときでも、最後まで考え抜いて一縷の希望をたぐりよせ、最後まで迅速かつ慎重に行動し続ける意思に、「強さ」が宿るのです。それは、大塚和成弁護士自身が実践し、数多くの難案件を解決に導いてきたことからも頷けます。

過去の著名な実績

大塚氏が過去に手掛けた案件には著名なものが多数存在します。

紙幅が限られていますので、その中でも有名な案件を2件、ピックアップします。

・ライブドアのニッポン放送に対する敵対的企業買収の案件
・和泉元彌さんへの能楽協会退会命令とその有効性を争う裁判

ライブドア対ニッポン放送の案件は、当時破竹の勢いであった堀江貴文さん率いるライブドアがニッポン放送・フジテレビに敵対的企業買収を仕掛けたという案件で、当時、TOBなどといったワードがワイドショーでも取り上げられ、連日報道されました。

当時は早すぎたのかもしれませんが、今では、ガバナンスコードやシチュワードシップコードが制定され、経営陣が株主と丁寧に対話をすることは、コーポレートガバナンスの基本になりました。

大塚氏は、その先駆けともいうべき事件を担当し、その後数多くの事件を担当し、今でも上場企業のプロキシーファイトといった最先端の案件を担当し続けています。

和泉元彌さんの案件は、これも、当時、ワイドショーを賑わしました。人気狂言師の和泉元彌さんが、舞台をキャンセルしたことが、ドタキャンやダブルブッキングであるとして能楽協会側が問題視し、協会を強制退会させられたことが発端となり裁判まで発展したという案件です。大塚氏は、その一部始終を担当し、協会側で記者会見にも出るなど、事態の収拾に奔走しました。

上記の2案件は素人目に見る限りでは、どちらも非常に難解な印象です。

ライブドア対ニッポン放送事件は、当時の日本では耳慣れないTOBや敵対的企業買収といった当時は先例の乏しい会社法や金商法の難しい解釈問題が争点になりましたし、和泉元彌さんに関しては、一体どちらの言い分が正しいと見るべきか、明確な証拠が無い中、油断すると泥沼化しそうです。

このように争点さえ曖昧な案件であっても、「Client First」を実現すべく、日々、解決に向けて頭を悩まし邁進することこそが、大塚氏にとって「諦めない姿勢」に相当するのかもしれません。

困難な案件を解決に導いて周囲を「あっ」と言わせてしまう、今後も、大塚氏の手腕に注目です。