-創業当時の秘話などがございましたら、お話しいただけますか。

岩本社長:創業前の2001年頃、職に就いていなかった私は妻子を養うため、バブル時代に着ていた洋服をインターネットオークションに出品して生計を立てていました。

初めて出品した際に驚いたのは、古着店に持って行けば5000円でも買い取ってもらえないであろうスーツに、5万円もの値が付いたことです。

しかも、その後も落札されるたびに購入者の方から「ありがとう」という言葉をいただきました。

自分の持ち物はすべて売り尽くしましたが、その先も「ありがとう」の言葉を聞きたいと思いました。

そこでリサイクル市場の門を叩き、業者から仕入れた商品を継続的に出品するようになりました。

お客様から商品を買い取るときは一貫して「この商品は何だろう?」とリサーチし、売るときも「どんな良さがあるのだろう?」と調べることで、買うときも売るときも商品の価値を理解できるようになります。

そうして日々新しい商品に出会い、まさに飽きのこない「商い」を一生の仕事にできたらどれだけ最高の人生になるだろうと思い、「ベストライフ」という社名を選びました。

-事業を軌道に乗せる過程で、苦労されたことはありますか。また、困難に直面した際は、どのように乗り越えてこられたのでしょうか。

岩本社長:バブル時代の商品を思うように集めることができなかったときにリサイクル品などを取り扱ったのですが、トラブルが続いて「ありがとう」の言葉をいただけなくなってしまったことがあります。

そこで、どのようにすればお客様が喜んでくださるのかを改めて考えました。

商品の魅せ方や良さ、そして「自分の大事な人に贈る」と思って梱包をしたところ、たくさんの「ありがとう」を再びいただけるようになりました。

当時の私は失敗を他人のせいにすることが多く、反省することがありませんでした。

部下や取引先との関係も築けず、会社は常に人手不足で業績も低迷していました。

しかし、ある経営者セミナーで、上場企業の経営者から「部下の失敗に直面した際は、すべて自分の責任とするべき」という教訓を聞くことができました。

「許す」ということをしてこなかった私は衝撃を受け、それが大きな転機にもなりました。

その後の私は、相手のミスに直面したときは怒りを抑えて相手の行動の理由を考え、自分に非がなかったか省みることを繰り返しました。

そうすることで、自分の思考法や性格の改善点に、ひとつずつ正面から向き合えるようになったと思います。

「許す」ことを意識できたおかげで、自社の年商も大きく伸ばすことができました。

-貴社の商品・サービスの中で、特に強いこだわりがある点がございましたら、ぜひお聞かせください。

岩本社長:弊社は「顧客密着型」で接客面のスキルアップに重きを置き、どなたでもご利用いただきやすい店舗づくりをモットーにしています。

お客様との接点を大切にし、一度ご来店いただいたお客様には感謝のお手紙やバースデーカードをお送りしています。

私自身も、毎日どこかの店舗に顔を出していますが、お土産を持参してくださるお客様も多くいらっしゃいます。

また、旅行後にご来店して土産話を聞かせてくださる方もおり、弊社としてもそうした親密な関係性を築きやすい店舗づくりを心掛けています。

-貴社の事業が成功した秘訣をご教示くださいませ。

岩本社長:弊社はブランド商品の買取・販売を行う「プロダクトリユース事業」をメインに、24時間フィットネスジムを運営する「フィットネス事業」、セレクトショップの「アパレル事業」を展開していますが、まだ成功しているとは考えていません。

ただ、今日まで会社を続けられた理由は、愚直にコツコツと前に進むことと、そのための人財育成に注力してきたからと考えています。

これからも真心と笑顔で人から人へと喜びを繋ぎ、安全・安心な商品・サービスを提供することで皆様の生活にプラスを与える事業展開を目指します。

-視点を変え、採用に関してお伺いさせていただきます。貴社が求める社員の人物像や、社長の右腕として活躍するために必要な「素養」は何でしょうか。

岩本社長:私たちは、素直で向上心があり、勉強好きな方を求めています。

この国に生まれたことを誇りに思い、親や先祖に感謝できる謙虚な気持ちも大切です。

その上で、チームで仕事をすることや、ファッション、ブランド、宝探し、接客が好きな方を歓迎しています。

弊社は「活かそう資源、活かそう人材」という経営理念を掲げ、社員一人ひとりが挑戦し、活躍できる職場づくりを重視しています。

研修制度を通した挑戦・活躍の土台づくりにも力を入れているため、自分の強みを活かした自分らしいキャリアを実現することが可能です。

お客様や取引先、社員の方々の価値観は十人十色です。だからこそ、互いに良いところを見つけ合い、活かし合うことを経営理念としています。

-貴社に入社した場合、どのような働きがいを得られるとお考えですか。

岩本社長:自分がやりたいことを任され、形にできるということです。

実際に、とある新規事業を立ち上げた際、事業所の立ち上げに向かったのは新卒入社から間もない社員でした。

通常なら経験を積んだ幹部社員が赴くところですが、自ら「やってみたい」と手を挙げた社員の自主性を尊重しました。

一人ひとりの「やってみたい」を重視する社風は、多くの社員にとって弊社に就職した決め手のひとつになっています。

また、弊社は社員が幸せになることで、お客様の生活をより豊かに、幸せにできると考えています。

そのため、個人の頑張りは適正に評価され、給与として還元されます。

一般社団法人日本ブランドファッション協会(BRFA)による「ブランド査定士」の資格取得に向けても、働きながら学ぶことができます。

社内では商品査定時の判断基準となるマニュアルを整備しており、基礎から安心して仕事を覚えられます。

独立する際に「のれん」、つまり「会社のブランド」の使用を許可する「のれん分け制度」もあり、開業後はスピーディーな事業展開が可能です。

経営幹部と社員の距離も近く、互いに価値観を共有しながら仕事ができる明るく風通しの良い組織風土が定着しています。

意欲があれば早いうちから責任ある業務や裁量を与えられ、顧客管理や店舗管理といった経営センスも磨くことが可能です。

-ありがとうございます。最後に、貴社の将来ビジョンをお伺いできますか。

岩本社長:SDGsの広がりに伴ってリユース業界が注目されている中、2026年に年商100億円の達成を目指しています。

2028年には100店舗を出店し、将来的には海外展開も計画しています。

また、支社長制度を活用することで、社員の中から社長候補を10人育てることも目標としています。

さらに、2030年にはリユース業界で「働きたい会社No.1」になるべく、休日や福利厚生などの「働きやすさ」と、自己成長を実感できる「働きがい」を追求しています。

創業から一貫して力強く成長している弊社のフィールドで活躍したいとお考えの方は、積極的なご応募をお待ちしています。