ー創業当時の秘話などを、聞かせていただけますか。

大越社長:
私のキャリアは海上保安庁の特殊救難隊から始まりました。

その頃はカンボジアとインドネシアに派遣され、災害救助の技術指導を行っていました。

その過程で現地の領事館の方と親しくなり、定期預金を勧められたことから海外で銀行口座を開設する魅力に気づいたのです。

特に、カンボジアの一番大きな銀行ではドル建ての定期預金で7.2%もの金利が得られると知り、非常に興味を持ちました。

多くの人が「発展途上国は危険」という固定観念を持つ中、私はその印象に疑問を感じ、銀行や利息の仕組みについて学ぶことにしたのです。

その結果、日本と海外の考え方の違いに衝撃を受け、日本にその知識を持ち帰るために創業しました。

ー貴社のサービスの中で特にこだわっているサービスの誕生のきっかけをお伺いできますか。

大越社長:
私たちのこだわりは、保険の分解サービスです。

私自身もお付き合いで積立型保険に加入したことがありましたが、あるとき、保険証券を見直した際、提案された利回りと自身が計算した数値が一致しないことに気づきました。

手数料が引かれているにもかかわらず、その記載がどこにもなかったのです。

それから、積立型から掛け捨て型に切り替えた場合をシミュレーションしたところ、同じ保障が従来の10分の1のコストで得られることを発見しました。

こうした経験をもとに、世の中の90%が保険に加入している現状で、お客様にメリットをもたらすビジネスモデルを構築できると思いつきました。

ー貴社サービスがヒットした背景を教えてください。

大越社長:
弊社では、貯蓄型保険と新NISAに関するセミナーを定期的に開催しています。

日本人の90%が生命保険に加入していますが、そのほとんどが内容を理解せずに契約しています。

私たちはセミナーによって、セミナー参加者が加入している保険の内容を改めて精査し、最適化することを提案しています。

これにより、お客様が安心して契約できる環境を整え、お客様が加入している保険の内容を組み替えることにより、運用のリターンが向上することから、多くのお客様に喜ばれる結果を生み出しています。

ー採用に関する質問です。貴社が求める人材像や社長の右腕として活躍するために必要な『素質』についてお聞かせください。

大越社長:
一番は会社の利益をしっかり考えられることです。

会社の利益は感謝の数だと思っています。

社会に貢献することへの意識が高く、大局的に物事を捉え、自信を持ってお客様のために行動できる人を求めています。

自社の利益を追求し、お客様にメリットが薄い保険商品を売るのではなく、お客様のために行動し、その過程において自分の幸せを感じられるような、「お客様ファースト」な考えを持った方に来てほしいですね。

その結果としてお客様から感謝され、会社の利益も増加すると考えています。

ー最後に、貴社の今後のビジョンをお伺いできますでしょうか。

大越社長:
日本人はグローバルスタンダードの金融教育を受けるべきです。

さまざまな国を訪れることができるにもかかわらず、外の世界を知らない日本人が多い現状があるためです。

そのような現状を変え、グローバルな視点で日本の社会問題を解決していきたいと思います。

私たちが目指すのは、人々の金融知識を高め、日本社会全体の向上に寄与することです。

そのために、現在年間4万人が受講している金融教育セミナーを、最終的には日本の全人口の1%に届けたいと考えています。