高橋遼太(たかはし りょうた)代表のご経歴:
2006年に大学を卒業後、某金融機関でリテール債権の回収業に従事。2007年、司法書士試験に合格し、翌年に簡裁訴訟代理権を取得後、大手司法書士法人で相続や不動産登記、M&Aなど多様な業務を経験。2009年に独立し、明成法務司法書士事務所を開所。2013年には、同事務所を法人化、代表司法書士に就任。2014年からは株式会社FISの監査役、2018年から新座市農業委員会委員や社会福祉法人晴智会の理事を務めるなど地域貢献にも注力。2022年にJNIプロパティーズ株式会社の社外取締役に就任し、一般社団法人日本空家対策協議会の理事も務めている。

-はじめに、明成法務司法書士法人の設立秘話を教えてください。

高橋代表:
23歳で司法書士資格を取得した当初は独立の考えはありませんでした。まずは「プロとして一人前になること」を目指し、スキルの向上に専念していました。しかし、実務経験を積むうちに自信が芽生え、25歳で独立を決意しました。
そして、マンションの一室で事務所を開き、司法書士としての新たな一歩を踏み出しました。

とはいえ、司法書士としてのスキルはあっても、「どのように次のご依頼へとつなげていくか」は手探りの状態でした。そこで、まずは目の前のお客様一人ひとりに真摯に向き合い、それぞれの課題を丁寧に解決することに集中しました。目の前のご依頼に誠実に取り組み続けることで、少しずつ信頼が広がり、新たなご縁へとつながっていきました。

「いただいたご縁を大切に」という思いを忘れず、取引先様やお客様と誠実に向き合う姿勢が、事業の拡大につながったのです。


こうした経験から、「プロとしての責任感を持ち、取引先様やお客様を含めた関係者と信頼関係を築くこと」が、私の起業の背景にある確固たる信念となりました。この信念こそが現在の明成法務司法書士法人の基盤であり、今後も守り続けていくものです。

-サービスの提供にあたって、大切にしていることはありますか?

高橋代表:
私は起業当初から、「いただいたご縁を大切にする」という精神を抱き、取引先様、お客様や従業員との繋がりを心から大切にしています。

起業した当時は、債務整理の需要が高まっていた時代でした。しかし、お客様一人ひとりの事情に寄り添い、真摯に相談を受ける事業者は決して多くはありませんでした。そんな状況の中で、不安を抱えながら弊社にご相談に来られるお客様が多くいらっしゃったのをよく覚えています。
そうして多重債務で明日への不安を抱える方々のことを支援していく中で、「真心をもってお客様に寄り添う姿勢こそがプロとしての責任である」と強く感じるようになりました。

司法書士の業務は、債務整理だけではなくマイホームの購入、遺産相続や起業など、お客様の人生における重要なライフイベントに関わるものです。だからこそ単なるビジネスではなく、取引先様やお客様との信頼関係の上に成り立つ仕事だと考えています。

どれだけご依頼が増えても、常に心を込めたサービスを提供すること。そしてその信念を決してゆるがせないこと。これは私が大切にしている変わらぬ軸であり、今後も貫いていきたいと考えています。 

-採用において、求める人材像や活躍するために必要な『素質』をお聞かせください。

高橋代表:
採用において私たちが求める人物像は、まず第一に「素直な人」です。


素直さは、新しい知識やスキルを吸収し、成長するためにも必要不可欠です。学びに対して柔軟な姿勢を持ち、周囲の意見を前向きに受け止められることは、専門職としての成長にも欠かせません。加えて専門職として成長し続けるためには、「向上心」と「前向きさ」が重要です。日々自らのスキル向上を目指し、当事者意識を持って仕事に取り組むことで、信頼される成果を生み出せると考えています。向上心はさらなる自己成長を促し、前向きさは困難な状況を乗り越える原動力となります。




また、弊社の経営理念や「人と人を繋ぎ、ご縁を紡ぐことで新たな価値を創造する」に共感し、自身の成長だけでなく、他者を支える姿勢を持てる方を歓迎します。

こうした素質を持つ人こそ、明成の未来を共に築くために必要な存在です。


私たちは、「素直で、向上心を持ち、前向きな方」との出会いを、心から楽しみにしています。

-経営者として大切にしていることはありますか?

高橋代表:
私が経営者として大切にしていることは「ご縁」です。「人と人を繋ぎ、ご縁を紡ぐことで新たな価値を創造する」という理念のもと、全てのお取引先様、お客様や従業員とのつながりを大切にしています。

私個人の行動原則は「自分よりも人」であり、その信念に基づいて日々の業務に取り組んでいます。具体的には、人とのつながりをさらに広げて、より良い未来を築くことが目標です。ご縁を大切にし、信頼関係を深めることで、新たな価値を生み出し、企業としても社会全体に貢献できる存在でありたいと考えています。

経営者として、全員で力を合わせて進んでいくために、まずは私自身が自分よりも人を大切にし、信頼関係を築くことを第一に考えています。その結果「ご縁」を広げ、安定した未来を共に創り上げるために、これからも全力で努めていく所存です。

-最後になりますが、今後のビジョンをお聞かせください。

高橋代表:
これまでの経験を振り返ると、自分が大切にしてきた価値観を法人全体に浸透させることが重要だと感じています。

私が目指す会社の成長は、単なる規模拡大ではありません。業務の品質や持続可能性を高め、会社としての基盤をしっかりと築くことを重視しています。「お客様と誠実に向き合い、最適なリーガルサービスを提供する」という経営理念を大切にし、この考え方に共感してくれる従業員とともに、会社を成長させていきたいと考えています。

そして、5年後、10年後も従業員が「この会社で働いていてよかった」と心から感じられるような企業を築いていきたいと考えております。