クオール株式会社の概要と沿革

■ クオール株式会社の概要

名称クオール株式会社
本社所在地東京都港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー37階
設立年月日1992年10月31日
代表取締役社長中村 敬
株式公開東証第1部(3034)
資本金28億2,855万円
売上高124,957百万円(2016年3月期)連結
従業員数連結3,778名(臨時雇用者1,572名)
事業内容調剤事業、BPO受託事業(CSO,CRO,出版関連事業)
クオール株式会社HP参照

■クオール株式会社の沿革

1992年10月調剤薬局の運営並びに医薬品の販売を目的として、クオール株式会社を設立
2006年4月クオールが大証ジャスダックに株式上場
2007年10月クオールが株式会社エーベルを吸収合併
2008年12月クオールが株式会社ローソンと業務提携
2009年2月クオールが特例子会社クオールアシスト株式会社を設立
2009年2月クオールが株式会社薬正堂と資本提携
2010年2月クオールが株式会社メディカルー光と業務、資本提携
2010年6月クオール本社を東京都港区虎ノ門に移転
2011年12月クオールが東証第2部に上場
2012年8月クオールが株式会社JR西日本ディリーサービスネットと業務提携
2012年8月クオールが株式会社ローソンと資本提携
2012年10月クオールがアポプラスステーション株式会社の全株式を取得し子会社化
2012年12月クオールが東証第1部に株式上場
2012年12月クオールが株式会社レークメディカルを子会社化し、17店舗を取得
2013年4月会社分割(新設分割)による中間持株会社、クオールSDホールディングス株式会社を設立
2013年4月クオールが株式会社アルファームの全株式を取得、子会社化、23店舗を取得
2013年8月クオールが株式会社レークメディカルの全株式を取得し子会社化
2014年3月クオールが株式会社セントフォローカンパニーを子会社化、33店舗を取得
2014年7月クオールが株式会社ココカラファインと業務提携
2014年10月クオールが株式会社セントフォローカンパニーの全株式を取得し子会社化
2015年10月クオールが第三者割当による第1回無担保転換社債型心窩部予約権付社債発行
2016年10月クオールが株式会社共栄堂の全株式を取得し子会社化、86店舗取得
2016年10月中間持株会社、クオールSDホールディングス株式会社を吸収合併
クオール株式会社HP参照

クオール株式会社の企業理念・スローガン

■ クオール株式会社の企業理念

わたしたちは、すべての人の、クオリティーオブライフに向き合います。いつでも、どこでも、あなたに。

■ クオール株式会社のスローガン

あなたの、いちばん近くにある安心

クオール株式会社のクオールビジョン

1、 新しい医療への挑戦:いままでの常識の枠にとらわれず、患者さまにとって、また地域社会にとって、新たなクオールの価値を創出します。
2、 選ばれつづける薬局への挑戦:患者さまの求める薬局のあり方を追求し続け、利便性にあふれたすべての地域社会の健康で豊かな生活に貢献します。
3、 限りなき成長への挑戦:自らの幸福と企業の発展の合一を目指します。

(クオール株式会社HPより引用)

クオール株式会社の事業ポートフォリオ

クオールの事業形態は、大きく2つの事業に分けられます。1つは経営のコアとなっている調剤事業、もう1つはBPO受託事業です。

〇クオールの調剤事業
クオールの経営の柱となっている調剤事業、現在全国に534店舗(内、売店44店舗)を擁するまで成長してきました。クオールは全国の医療機関と強い信頼で結ばれています。医薬分業の形態がとられている今日、町の薬局の存在は極めて重要で、地域の生活に密着しています。
医療機関の医師によって作られた処方箋をもとに、正確に間違いない調剤をして患者に薬を渡さなければなりません。
そうした中で新しい販売の形態が推進されています。クオールの新業態薬局です。異業種との連携による新しい店舗の形態です。クオールは現在、この新業態の出店に大きなエネルギーを注いでいます。
クオールはローソンとの提携により、薬局+コンビニ+ドラッグストアという形態、ビックカメラでの出店、あるいはJR西日本との提携による、駅ナカでの一般医薬品(OTC)販売を備えた形態など、積極的な展開を行っています。

〇クオールのBPO受託事業(BPOビジネス)
BPOとは、ビジネスプロセスアウトソーシングの略です。BPO受託事業とは、業務の1部をアウトソーシング(外注)で受けるのではなく、業務プロセスとそれに付随するシステムを丸ごと任せてもらう、ということを言います。クオールではCSO事業とCRO事業、出版関連事業を行っています。
・ CSO事業:CSOとは、Contract Sales Organizationの略で医薬品の販売活動等に携わるサービスを提供する事業で、子会社のアポプラスステーション株式会社では、製薬会社との委託契約により、営業、マーケティング活動、を受託又は代行し、医薬品の販売活動に関するサービスを行っています。
・ CRO事業:CROとは、Contract Research Organizationの略で医薬品開発受託機関のことを言います。子会社のクオールRD株式会社では、医療用薬品、OTC、食品、ヘルスケア用品などの治験、臨床事業の企画から、パブリケーション(業会発表、論文公表)までトータルにサポートしています。
・ 出版関連事業:メディカルクオール株式会社では、医薬品の販売促進や医療機関向けのパンフレット、HP、医療情報誌などの受託、制作を行っています。

クオール株式会社 まとめ

クオールの業績は極めて好調で、堅調に推移しています。新店舗の拡充により、売上高も順調に増加しており、安定感のある企業となっています。
保険薬局は、国の厳しい管理下にあります。薬局の新規開店には多くの国の法令に従わなければなりません。従ってこの法令が改正された場合は、直接、出店計画や業績に影響が出ます。

また、売上の素となっている薬価や調剤報酬などが改正されると、これもまた直接影響を受けます。
医薬分業の分業比率が変化しても同じことが言えます。

もとより、国の施策が薬局の業績に大きく影響する性格を持った企業です。一般民間企業とは、少し形態が異なっています。
国の施策が、より安定感を増してくれば、クオールの業績もさらに一段と強固なものとなるでしょう。