空調・電気は、もはや人々の生活に欠かせないインフラとして定着している。
とりわけ、地球環境の保全が叫ばれ、エネルギーコストの高騰が企業の財務状況や家計を圧迫し続けている昨今は、省エネ性能に優れた設備のニーズが高まる一方だ。

各企業や家庭の使い方に応じた設備の提案から設計・施工・メンテナンスまで、高度な技術力が伴うサービスを一気通貫で提供している株式会社ジェートップの中井社長に、自社の強みや経営者としての理念、求める人材などについて聞いた。

「人が最大の財産」と考え、良い仕事をしてもらえる環境づくりに注力

-ご自身の経歴をお聞かせください。
中井利治:
高校を卒業後、商品管理の会社に就職しました。
当時は大阪の物流センターへ納められた商品を、担当エリアへ出荷する仕事をしていました。

しかし、その会社は年功序列の人事評価制度だったので、「自分が頑張った分だけ稼ぎたい」という思いを抱くようになりました。
ジェートップに入社し、社長に就任してからは、これまでの歴任社長である雪下正志、河田秀樹の考え方を受け継いでいます。
ここまで仕事を続けることができたのは、前社長のおかげです。
恩義を感じるとともに、尊敬しています。

-貴社のサービスの中で、特に強いこだわりをお持ちの点はございますか。
中井利治:
ジェートップは空調・電気工事です。
有形の商品を売っているわけではありません。
工事に携わってくれるスタッフがいなければ経営が成り立たないため、「人が最大の財産」というこだわりを持っています。
そのため、一人ひとりのスタッフに良い仕事をしてもらえる環境づくりに力を入れています。

当社のお客様には、上流工程の家電量販店や引っ越し会社の得意先だけでなく、下流工程の設備会社や施主様もいらっしゃいます。
必要であれば関係者の間に入ってアポイントメントを繋ぐための打ち合わせなども行い、円滑な対応ができるよう意識しています。

時代の変化と多様化するニーズに対応

-1988年の創業から間もなく40年を迎えます。数ある工事会社の中から、長年にわたり貴社が選ばれてきた理由は何だとお考えですか。

中井利治:
お客様、得意様のニーズに応え、かゆい所に手が届くサービスを提供してきたことに尽きます。
求められたことに対応するだけでなく、関係者と協業しながら、それ以上のことにも応えられるようにしています。

昔は工事だけをすれば良かったのですが、今の時代は、お客様とのコミュニケーションを含めたサービスが求められます。
スタッフの接遇にも注意を払い、時代の変化と多様化するお客様のニーズに対応できるよう、常に技術やサービスの向上に努めてきました。

コロナ禍の影響で、人々の働き方や生活様式が大きく変わった昨今は、これまでになかった新たな需要が生まれていると感じます。

-貴社が求める人材像や、社長の右腕として活躍するために必要な「素質」を教えてください。

中井利治:
まずは、挨拶と返事がきちんとできる方を求めています。
右腕として望まれるのは、気遣い、気配りができ、ガッツのある人物です。
多方面との調整ができ、人間関係を考えられる能力も求められます。
人と人との潤滑油となり、時には我慢強さを発揮できることが理想です。

社員は若いメンバーが多いものの、ベテランたちも存分に活躍しています。
高度な専門知識を持って入社する人材もいますが、入社の段階で特別な専門知識・技術を求めているわけではありません。

「成長したい」という気持ちがあれば、いくらでも活躍できる

-意欲があれば、誰もが活躍できる可能性のある環境が整っているのでしょうか。

中井利治:
当社は営業会社ではないので、インセンティブは設けていません。
また、大手と違い、堅苦しいルールにも縛られません。
支店長の裁量で意思決定しやすくしているので、職場の風通しも良いです。
自らの発想を活かしたい社員にとっては最適な環境なので、意欲次第で十分に稼げます。

我々のサービスの本質は「人」です。
社員一人ひとりの対応が、お客様の満足度に直結します。
そして、顧客から高い満足度を得られれば、仕事のやりがいにも反映されると考えています。

そのため、当社は社員教育を大切にしています。
最初は研修を通して業界の知識や仕事の流れを学んでもらい、先輩のサポートを受けながらOJTを行います。
自信がつけば徐々に独り立ちし、お客様への対応を最初から最後まで担当してもらいます。
無事に対応できれば、お客様の笑顔が何よりの励みになるはずです。

会社としても、その喜びを共有し、ポジティブな輪を広げていきたいと考えています。
入社当初は大きな目標がなくても、「成長したい」という気持ちがあれば十分です。
そのような想いや熱意があれば、いくらでも活躍できます。
将来なりたい自分の姿をイメージし、会社と一緒に実現を目指してほしいと考えています。

社員もお客様も幸せにし続けたい

-貴社の将来ビジョンがあれば、お聞かせください。

中井利治:
一人ひとりの社員が会社に求めているものは、それぞれ異なると思います。
そうした中でも、可能な限り誰もが「居心地が良い」と思える場所を提供し、社員もお客様も幸せにし続けたいと考えています。

社員が家族や親戚、友人に「うちの会社で働いたら?」と勧められる会社になることが理想で、職場環境を日々良くしていくことを目指しています。

社員一人ひとりの個性や強みを組織の力に

-求職者の皆様へのメッセージをお願いします。

中井利治:
当社は設立以来、人々の快適な暮らしを支えるための空調・電気工事をメインに手掛けてきました。
ニーズの多様化に伴い、業界内では分業化が進んでいます。
我々は施工体制や働き方を変え、お客様の細かなご要望にプロフェッショナル集団として対応し続けています。

また、地球環境に優しい施工を変わらず徹底し、持続可能な開発目標(SDGs)を念頭に環境・社会貢献を果たしながら、事業を成長・発展させ続ける考えです。
今後も快適な暮らしの環境を全国に提供し、未来にも繋げるような地域社会づくりに注力します。

当社は社員一人ひとりの個性や強みを組織の力として活かし、安全で良質なサービスの提供を第一に挑戦と進化を続け、常に新しい価値を提供していく所存です。
我々に関わってくださるすべての方々の文化や考えを理解し、多様な価値観を尊重してまいります。

社会貢献をしながら成長し、お客様や株主、投資家、取引先、社員、地域社会など、すべてのステークホルダーに信頼され、期待に応えられる企業として前進を続けます。
ジェートップに興味をお持ちいただけた方は、ぜひエントリーしてくださればと思います。

編集後記

空調・電気は、私たちの暮らしに当たり前のように溶け込んでいる。
それらの設備の工事会社は縁の下の力持ちのような存在で、株式会社ジェートップは40年近くにわたり、重要なインフラを支えてきた実績がある。

エネルギーコストの抑制と快適な生活環境をいかに両立させるかが問われている今、付け焼き刃で対応しようとする工事会社は淘汰を免れないだろう。
しかし、創業当初から地球環境保全の重要性を見据え、実直にノウハウを蓄積してきたジェートップからは、自社が歩むべき道について揺らぐことのない強固な信念が伝わってくる。

高度な技術力はもちろん、規模の大小を問わず一つひとつの工事に真摯に対応する姿勢が、国内の快適な生活インフラを守り続けているのだと実感させられた。