会社説明会でインパクトを感じた社長の言葉

ー入社時のエピソードなどがありましたら、お聞かせください。
清水社長:
私は昔から「話すこと」が得意で、コミュニケーション能力を武器にできる仕事を模索しておりました。
勉学にはそこまで力を入れてこなかった分、営業というフィールドなら自分の強みを活かせると考え、営業以外の道はあまり選択肢に入っていなかったのです。
転職をあまり考えていなかったため、エネルギーというなくならない産業が良いと思っていました。
そのなかでも、将来発展し続けそうな会社を選ぶことを重視していたときにグリムスに応募をしたのです。
会社説明会で面接の際、田中社長が電力自由化について熱意をもって語られるのを聞き、その先見性と将来性に魅力を感じました。
「電力の全面自由化までに顧客を増やしておき、一気に波に乗る」という話を初めて聞き、田中社長の先見性とカリスマ性を感じたことを覚えています。
当時、日本国内では電力自由化に取り組む会社が限られており、グリムスグループがそのうちのひとつだったことも大きな決め手となり、2008年に新卒社員として入社しました。
自分の責任に気付かせてくれた上司
ー入社後に苦労されたことはありますか。
清水社長:
入社して1年3カ月で、仕事に厳しいことで評判だった上司と初めて同じチームになり、初日に「辞めろ!」と叱られました。
個人的には仲が良かったのですが、「ビジネスにやる気のない人とは組みたくない」と言われました。
そう言われた理由は、「予算が1000万円で、結果が800万円だったらどう思う?」と聞かれた私が、「80%なら、そこそこだと思います」と答えたことでした。
自営業の家庭で育った上司は、「予算に200万円足りない状況が3か月も続けば、自営業ならつぶれてしまう。80%の仕事しかしなくても給料をしっかりもらうというのは無責任だ」と言いました。
「給料をもらっている以上、会社から求められることの100%、120%をやることが仕事の責任だ」とも言われ、納得せざるを得ない言葉でした。
当時は、「給料もらえるのが当然」という考えでしたが、自分には給料に見合う仕事をする責任があるということを思い知らされました。
この経験から、私は「人は変われる」ということを知っています。
社内でも、そのようなきっかけを多くつくっていきたいと考えています。
お客様にとって真の価値を提供する
ー貴社の商品・サービスで、特に強いこだわりをお持ちのポイントについて教えてください。
清水社長:
当社は、主に中小企業のお客様が抱える電力コストの課題を抽出し、効果の高い解決策をコンサルティングしています。
また、事業用太陽光発電システムや電子ブレーカー、LED照明および各種省エネ設備の販売を行い、さまざまな電気工事にも対応しています。
ご導入いただいたお客様がいつでも安心して我々に相談いただけるよう、主要都市に拠点を配置し、協力工事会社とともにアフターフォローにも注力しております。
これらの事業を展開する中で強くこだわっているのは、お客様にとって真の価値を提供することです。
単にコスト削減をご提案するだけでなく、経営効率全体の向上や、長期的に利益を生む仕組みづくりをサポートします。
グループ全体としては「すべての人に感動と喜びを」という企業理念の実現を目指し、多くのお客様に持続可能な社会の構築に貢献していただけるようバックアップしております。
中小企業向け事業用太陽光発電システム販売のトップランナー

ー貴社の事業が順調に拡大している理由について、どのようにお考えでしょうか。
清水社長:
中小企業のお客様にとって、昨今の電気代高騰は悩ましい問題ですが、電力コストは国際的にも高止まりしている状態です。
AIデータセンターなどが急速に増えていけば電力供給は逼迫し、電気代がさらに上昇することも予想されます。
そのため、近年は「各種省エネシステムを導入して電気代を節減しませんか?」というご提案が受け入れられやすくなっており、このような状況は今後も続くと思います。
2030年度にかけては、自家消費型の事業用太陽光発電システムの市場も大幅に拡大すると見込まれている中、当社は中小企業をターゲットとした低圧電力(200ボルト)市場で独自の成長を遂げてきました。
中小企業は裾野が広いのですが、中小企業への営業を得意とする大手は存在しません。
そのため、この分野では当社がトップランナーであり続けると考えています。
自ら成長する意欲を持つ人材を求める
ー貴社が求める社員の人物像を教えてください。
清水社長:
チャレンジ精神が旺盛で、自ら成長する意欲を持った人材を求めています。
年齢や社歴、経験に関係なく、若いうちから責任ある立場を任される環境が整っている中で、失敗を恐れず積極的に挑戦する姿勢を評価しています。
また、面接の際よく見ている点としては、今までの人生においてどのような経験を積んできたかです。
人とのコミュニケーションを恐れず、さまざまな物事に思考を巡らせられる、そんな社員を求めています。
その上で、自分の未熟さを真摯に受け入れ、周囲からの指摘やアドバイスを糧に自己成長を図れる素直な姿勢も重要だと考えております。
また、そういった素質を持っていなくとも、人生を変えたい、仕事に本気で取り組みたいと考えている方も採用しています。
こういった本気の姿勢を持ち、変わりたいと考えている人の背中を押したくなってしまいます。
弊社では各社員が、自分の個性を発揮して活躍できます。
当社は、誰にでも可能性を見いだせる企業であると自負しています。
社員一人ひとりが成果を出し、活躍できるようにする会社

ー貴社で仕事をすれば、大きな働きがいを感じることができるのでしょうか。
清水社長:
当社は上司と部下の距離感が近く、社員一人ひとりが成果を出せるようにする仕組みとノウハウがあります。
部下を成長させ、成果を上げられるようにすることを自らのモチベーションとしている管理職も少なくありません。
「上司や先輩の丁寧な指導のおかげで営業力が高まっている」と実感している一般社員も多いと思います。
もちろん、成果を上げれば年齢や社歴に関係なく重要な仕事やポストを任され、自らの裁量を存分に発揮できるようになります。
若いうちから活躍できる企業は当社だけではないと思いますが、同世代の間で切磋琢磨しながら成長できる機会は意外に少ないのが実情かもしれません。
当社には、そのような機会が豊富にあるため、自分が成長する楽しさを実感できると考えています。
お客様満足度の向上と地球環境改善への貢献を目指す
ー最後になりますが、貴社の今後のビジョンをお伺いできますでしょうか。
清水社長:
当社は温室効果ガスの排出による地球環境汚染や、原発停止による電力不足などを通し、世の中が電力使用の在り方に注目する以前から、電力コスト削減のコンサルティングに取り組んできました。
電力コストの管理は今や、どの企業においても重要性を増しており、負担軽減のニーズは高まるばかりです。
当社は、中小企業を対象とした事業用太陽光発電システムのリーディングカンパニーですが、現状の顧客開拓実績は顧客候補の0.5%に過ぎません。
そのため、マーケットが拡大する余地はまだまだあると考えています。
全国的な施工体制を備えている中では人材増強も予定しており、引き続き着実な成長を目指します。
また、現在は中小企業の開拓に専念しておりますが、将来的には大手企業やコンシューマーに対する開拓もしていきたいと考えております。
今後も、日本経済の根幹を支える中小企業様の経営強化のパートナーとして、お客様が抱えるお悩みに対して最適な解決策をご提案することで、お客様満足度の向上と地球環境改善への貢献を図ってまいる所存です。
編集後記
電力使用の運用改善や設備改善を軸としたコンサルティングを通し、専門性の高いサービスを提供している株式会社GRコンサルティング。
カーボンニュートラルの実現と中小企業の経営効率向上に寄与するエネルギーソリューションカンパニーの存在意義は大きい。
社員一人ひとりが働きがいを感じられる環境づくりにも力を入れている清水社長が率いる同社の今後に期待したい。