グリー株式会社の概要と沿革
まず、グリーの基本情報は以下の通りです。
【グリーの概要】
社名 | グリー株式会社(GREE, Inc.) |
---|---|
本社所在地 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー |
設立年月日 | 2004年(平成16年)12月7日 |
代表取締役会長兼社長 | 田中 良和 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:3632) |
資本金 | 2,306百万円 |
事業内容 | ゲーム事業、コマース・ライフスタイル事業、コミュニティ・メディア事業、広告・動画事業、投資事業 |
グリーは東京都港区にある六本木ヒルズ森タワー本社を置いています。元々は現代表取締役社長である田中さんが個人的な趣味で始めた個人サイトGREEが爆発的なヒットをし、個人での運営が難しくなったことから運営母体として起業したことが会社としてのグリーの始まりです。現在では当たり前にあるSNSなどを日本で先駆けて始めたのもこのグリーです。そして後に携帯会社との提携を行い、モバイルソーシャルゲームをリリースしたことにより、大企業への道を歩み始めます。
それではグリーの歴史を沿革で見ていきましょう。
【グリーの沿革】
2004/02 | 田中良和が個人サイトとして「GREE」アルファ版を公開 |
---|---|
2004/03 | GREEの会員数が1万人を突破 |
2004/12 | GREEの運営を目的としたグリー株式会社を設立 |
2005/06 | 他社に先駆けて、モバイル向けSNSを提供開始 |
2006/07 | KDDIと資本業務提携を締結 |
2006/11 | 「参加するケータイ」をテーマに「EZ GREE(現 au one GREE)」をリリース |
2007/02 | モバイル版GREEがドコモ公式サービス化 |
2007/05 | 初のモバイルソーシャルゲーム「釣り★スタ」をリリース |
2007/08 | モバイル版GREEがソフトバンクモバイル公式サービス化 |
2008/05 | 初のテレビCMをスタート |
2008/12 | 東京証券取引所マザーズに上場 |
2009/12 | デロイト「日本テクノロジー Fast50」で成長率国内1位を2年連続で受賞 |
2010/06 | 東京証券取引所市場第一部に上場 |
2010/06 | 「GREE Platform」を利用したソーシャルアプリを公開 |
2010/08 | スマートフォン向けGREEをリリース |
2010/12 | スマートフォン向けGREE Platformをオープン化 |
2011/01 | 米国においてGREE International, Inc.(現 GREE International Entertainment, Inc.)を設立 |
2011/02 | 「GREE Platform Award」を初開催 |
2011/06 | GREEのゲームが芸能人と初めてコラボレーション |
2011/09 | 「東京ゲームショウ2011」に最大級のブース規模で初出展 |
2011/11 | ベンチャー企業への投資を行うグリーベンチャーズ株式会社を設立 |
2012/03 | 世界最大級のモバイルデバイスイベント「Mobile World Congress 2012」に初出展 |
2012/05 | GREE Platformをグローバルで提供開始 |
2012/05 | グリービジネスオペレーションズ株式会社(特例子会社)を設立 |
2012/06 | ジープラ株式会社の株式を取得 |
2012/06 | 世界最大のゲームショウ「E3 2012」に初出展 |
2012/07 | ソーシャルゲーム「探検ドリランド」のTVアニメ化 |
2012/10 | モバイルゲーム事業を運営する株式会社ポケラボを子会社化 |
2012/11 | ヤフー株式会社と包括的業務提携を締結 |
2012/12 | 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会のオフィシャルパートナー契約を締結 |
2013/02 | 株式会社サイバーエージェントとの合弁会社、株式会社グリフォンを設立 |
2013/03 | 株式会社グラニと戦略的業務提携を締結 |
2013/03 | 株式会社オルトプラスとの合弁会社、株式会社オルトダッシュを設立 |
2013/03 | 「GREE Technology Conference 2013」を初開催 |
2013/05 | 株式会社GyaOとの合弁会社、株式会社アニマティックを設立 |
2013/06 | 公益財団法人日本オリンピック委員会とJOCゴールドパートナー契約を締結 |
2013/11 | 広告事業を行うGlossom株式会社を改組 |
2013/12 | 株式会社Silbirdと戦略的業務提携を締結 |
2013/12 | 仙台カスタマーサービスセンターを開設 |
2014/02 | モバイルゲーム事業を運営する株式会社Wright Flyer Studiosを設立 |
2014/06 | オンラインリフォーム事業を運営するグリーユナイテッドライフ株式会社を設立 |
2014/07 | 保育者と家庭をつなぐ「スマートシッター」を運営するスマートシッター株式会社を設立 |
2014/10 | LINE株式会社との合弁会社、Epic Voyage株式会社を設立 |
2015/01 | フィットネスレッスンの定額サービス「レスパス」を運営する株式会社レッスンパスを設立 |
2015/01 | オンライン定額リフォームサービス「リノコ」を運営するセカイエ株式会社を子会社化(後に、グリーユナイテッドライフ社と統合) |
2015/02 | 米Make Schoolと資本業務提携を締結 |
2015/04 | 子育てサポート企業として「くるみんマーク」を初取得 |
2015/07 | 株式会社アマナと戦略的業務提携を締結 |
2015/07 | 住まいのビジュアルプラットフォーム「LIMIA」を運営するリミア株式会社設立 |
2015/10 | ゲーム運営事業を行うファンプレックス株式会社を設立 |
2015/11 | VR市場への参入を目的としたGREE VR Studioを設立 |
2016/02 | 北米VRスタートアップ企業への投資を行うGREE VR Capital, LLC.を設立 |
2016/03 | 台湾HTC CorporationとVR事業における業務連携を合意 |
2016/04 | カスタマーサポート事業を運営する株式会社ExPlayを設立 |
2016/05 | フジテレビとVR領域で業務提携し、共同プロジェクト「F×G VR WORKS」を始動 |
2016/05 | 日本国内最大級のVRカンファレンス「Japan VR Summit(JVRS)」を開催 |
2016/08 | アドアーズ株式会社とVR領域における業務提携を締結 |
2016/08 | IT業界で初めて株主総会の「スマート招集」を導入 |
2016/08 | 米国子会社としてGREE International Entertainment, Inc.を設立し、GREE International, Inc.の事業を引き継ぎ |
2016/09 | 株式会社ブシロードとスマートフォン向けゲームアプリの共同開発で資本業務提携を締結 |
現在ではスマートフォン向けのゲームアプリの開発、リリースなどのゲーム事業はもちろんのこと、インターネットでのSNSやメディアを通じてのコミュニケーションツールなどのコミュニティ事業やメディア事業にも力を入れています。ニュースやマンガなどそれぞれのニーズに合わせた事業展開行なっていることからもグリーの常に向上心を持って事業を展開していっていることがお分かりいただけると思います。
グリー株式会社のミッション
次に、グリーが掲げているミッションをまとめていきます。
【Mission(存在意義)】
インターネットを通じて、世界をより良くする。グリーHP:ミッションより引用
【Vision(目指す姿)】
毎日を楽しく幸せに、社会を自由で効率的に。グリーHP:ミッションより引用
インターネットは単にものごとを速く・便利にするだけではありません。
我々はメールやSNSを通じ、インターネットが登場する以前よりはるかに多くの家族や友人、大切な人たちと心を通わせる事ができます。また旧弊な体制に縛られること無く多種多様な情報に自らアクセスし、考え、判断し、新たな一歩を踏み出す事ができるようになっています。
我々はインターネットサービスを通じて人々が過ごす毎日をより楽しく幸せに、私たちの社会をもっと自由で効率的にしていく事を使命としています。
新しいサービスをより早く、より多くの人へ。
インターネットの普及はそれまで不可能とされた多くのことを可能にし、人々の生活や社会に大きな影響を与えてきました。今ではもう、Webやメールが無い時代などは想像もできない過去となりつつあります。
しかし、インターネットが世の中に与える変化はまだ始まったばかりです。多くの可能性が実現されずに未だ可能性のまま残されています。
それを1つでも多くサービスという形で生みだし、それを通じて1秒でも早く世の中を変え、それを1人でも多くの人に利用してもらいたい。
我々は、そこに使命を感じ、情熱をかけて取り組んでいます。
素晴らしいサービスを生み出すために素晴らしい会社を作る。
どんな革新的なアイデア、優れた技術、豊富な資金があっても、1人ではそれを実現できないことを我々は知っています。多くの仲間が集まり、苦難を乗り越える中で練り上げられる素晴らしいチームがあってこそ、素晴らしいサービスは生み出されるのです。
素晴らしい会社を作ることは、素晴らしいサービスを作るための第一歩です。
多少の語弊を恐れずに言うならば、我々は全ての人の要求に応えられるような「素晴らしい会社」を目指しているわけではありません。作ったサービスが誰からも否定されることもあるでしょう。
高い目標を持ち、未知なことに取り組み、新しい価値を生み出していこうとすれば、おそらく間違いなく、失敗が毎日続くことも、成功する確率が何もないような暗い気持ちになることもあるでしょう。世の中にないサービスを生み出すことは、簡単なことではありません。しかし、それを知っていても可能性のある限り挑戦してしまうような、そういう人たちだけが新しい価値を創造していくのです。
我々は、そんな可能性がある限り挑戦してしまう人たちにとって、最も素晴らしい会社を作ることを通じて、社会に新しい価値を創造していきます。
最近のわたし達にとっては当たり前のインターネット環境は、つい十数年前にはまだまだ普及はしていませんでした。それに一役買ったのは携帯電話などのモバイルツールによる功績が大きいといえます。それらのインターネット時代の魁ともいえるのがまさにこのグリーです。グリーの掲げるミッションにもある通り、インターネットで人と人が繋がることが近代の日本のみならず世界の繁栄に大きな貢献をしました。ですが忘れてはならないのはインターネットが誕生する前からその時代時代で何かのコミュニケーションツールはあったということです。それらをより便利にしたものがインターネットであって、必要不可欠なモノではないからこそ、より便利なコンテンツやツールを作ることがグリーは社会への貢献に繋がるという考えを持っているようです。新しいものが好きな我々にとってグリーの今までに発表してきたものはみんな人気を博しました。この事からもお分かりいただけるように、グリーは常に新しいものを探し、考え、我々に提供してきてくれました。これからもきっとびっくりするようなものを我々に届けてくれることでしょう!
グリー株式会社の事業内容
最後にグリーの事業内容は以下の通りです。大ヒットを飛ばしたゲーム事業をはじめ、ゲームの運営もこれまでの経験を活かして行なっています。そして近年ではVRにも目を付け本格参入もしています。近々グリーが革新的なものを発表するかもしれませんよ!それ以外にもインターネットを活かした事業を行なっています。
【ゲーム事業】グリーHP:事業情報より引用
モバイルゲーム事業
グリーは世界初のモバイルソーシャルゲーム「釣り★スタ」を2007年に公開して以降、さまざまなゲームを開発、運営しています。「探検ドリランド」などを自社で開発するとともに、GREE上にサービスを提供できるGREE Platformを公開しパートナーさまにもゲームを提供していただくことで、より多くのお客さまに楽しんでいただけるよう努めています。また、日本(Wright Flyer Studiosおよびポケラボ)、北米のスタジオで開発したゲームを、App Store、Google Play?などを通じてグローバルに配信しています。
ゲーム運営事業
2007年に世界初のモバイルソーシャルゲームを提供開始して以来、グリーが培ってきたノウハウを生かして、ゲーム運営事業を開始しました。高品質なサービスを提供することで、より多くのお客さまにより長くゲームを楽しんでもらうことを目指します。
VR事業
世界的にVR市場への関心が高まる中、グリーは2015年よりVRのコンテンツ事業に本格参入しました。まず「東京ゲームショウ2015」にてVR体験ブースを出展した後、VR開発専門スタジオ「GREE VR Studio」を設立しました。ソーシャルゲーム市場を切り開いたコンテンツの企画・開発経験を活かし、VR市場にも魅力的なコンテンツを継続的に提供していくことで市場拡大に貢献していきます。
【コマース・ライフスタイル事業】
グリーは「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というミッションのもと、日々の生活がより豊かになるような事業を展開しています。サービスの利用者と事業者をインターネットでつなげることで、社会をより自由で効率的なものにしていくことを目指しています。
【コミュニティ・メディア事業】
2004年2月に誕生したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)GREEでは、日記やチャットなどSNSの基本サービスの他、自分の分身を着せ替えアイテムでコーディネートして、他のユーザーと交流を楽しむ「アバター」などさまざまなコンテンツを提供しています。SNSやメディアを通じて人々のコミュニケーションを豊かにし、お客さまの毎日をより楽しいものにしていきます。
【広告・動画事業】
今後の急速な成長が見込まれるスマートフォン広告市場において、リワード事業、動画広告事業、エージェンシー事業を中心に幅広くビジネスを展開しています。Glossom株式会社はグリーグループとしての強みを生かしつつ、モバイル広告代理事業を展開するグリーアドバタイジング株式会社と連携しながら、広告配信ネットワークの構築・運営を強化し、事業の拡大に努めています。
【投資事業】
日本国内だけでなく、北米や東南アジア地域のインターネットビジネスに関わるテクノロジー・サービス企業を中心に投資を行っています。
ゲームだけじゃない!グリーはインターネットを通じて人々の生活を豊かにしてくれています!
インターネットがまだまだ普及し始めたばかりの2000年代前半に個人サイトとして誕生したグリーは今となっては大手企業です。この事からもインターネットは革命的なツールであったことがわかりますね。一個人のアイディアを世に知らせることができる。便利であり、今では必要不可欠となっています。だからこそグリーはそのインターネットを活かしたコンテンツをこれからも我々に届けてくれることでしょう。新しいカタチの繋がりのSNSなどを使ったサービス、そしてVRなどの最先端技術を使ったコンテンツをグリーがまた発表してくれることを期待したいですね!