北陸電力株式会社:概要と沿革
まずは、北陸電力の基本情報を確認しておきましょう。
北陸電力株式会社の概要
社名 | 北陸電力株式会社 |
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本社所在地 | 富山市牛島町15番1号 |
設立年月日 | 昭和26年5月1日 |
代表取締役社長 | 金井 豊 |
株式公開 | 東証一部 |
資本金 | 1,176.4億円 |
事業内容 | 電気事業、熱供給事業、ガス供給事業、電気通信事業など
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北陸電力は富山県、石川県、福井県(一部を除く)、岐阜県の一部に電力を販売しています。火力発電所が富山、富山新港、七尾大田、福井、敦賀にあり、原子力発電所が志賀にあります。北陸電力の電力を使用している契約は2,117千口にもなります。北陸電力の発電の割合は水力1,921千kW(131ヶ所)、火力4,400千kW(6ヶ所)、原子力1,746千kW(1ヶ所) 、新エネルギー8千kW(6ヶ所)になります。
北陸電力は5000人近くの人が働いている会社です。
北陸電力のHPを見ると、省エネの方法が細かに掲載されていたり、電気のことで困ったらどこに連絡すればいいかなど、北陸で生活する人々のためを思っているサービスが多数あります。
北陸電力株式会社の事業内容
北陸電力の電気事業
北陸電力では、火力、水力、原子力で発電し、北陸地方に電力を供給しています。割合としては、火力が一番高いです。より、CO2が排出しにくい発電所の建設も行なっています。近年では、北陸電力太陽光や風力などの新エネルギーも注目し、まだ割合は少ないですが、実際発電所として稼働しています。環境への配慮がよりなされています。
北陸電力の技術開発
北陸電力では、北陸地方の雷の特徴や発生頻度などを分析し、雷に関する情報提供や雷対策のご相談受付等を行っています。北陸電力と日本気象協会と共同開発したシステムにより雷の発生状況や予報情報を教えてくれるサイトを持っています。(雷情報)
北陸電力株式会社の企業理念
北陸電力の経営方針
1.安定供給を確保する
北陸電力は供給安定性、経済性に優れ、発電時にCO2を排出しないことから、ベースロード電源として今後も引き続き重要な役割を担う志賀原子力発電所の安全強化に徹底して取り組むとともに、敷地内シームに関する審査や新規制基準への適合性確認審査に的確に対応し、早期再稼働を目指す。また、高稼働が続いている水力・火力発電所の着実な補修や、流通設備の機能維持対策の計画的な実施により、安定供給を確保する。
2.競争力を高める
北陸電力は安全最優先を前提とした更なる経営効率化や、競争力ある電源の整備・活用により、低廉・良質な電気を安定的にお届けするとともに、お客さまのニーズにより的確にお応えするサービスの展開等、あらゆる点において競争力を高め、小売全面自由化後の厳しい競争環境に対処する。
3.電力システム改革に適応する
北陸電力は2020年4月からの送配電部門の法的分離に対し、業務の中立性・透明性確保と最適な事業運営の両立に向け、着実に準備を進めていく。また、小売全面自由化に伴う諸制度に基づき、的確な業務運営を行っていく。
4.グループ全体の収益性を高める
LNG販売を含めた総合エネルギー事業の展開や、北陸電力グループ各社の競争力強化に向けた取組みにより、グループ全体の収益性を高め、持続的成長を目指していく。
5.経営基盤を支える取組みを徹底する
北陸電力は安定供給や競争力強化、電力システム改革に向けた課題等に確実に対処し、当社グループの持続的な成長を図るため、安全最優先を徹底するとともに、女性の活躍推進や活力ある組織風土・職場づくりなど、個人・組織が能力を最大限発揮できるよう環境を整備する。また、北陸電力グループの取組みについて、お客さまや地域の皆さまとの双方向対話活動を展開するとともに、地域との協働による活性化に取り組むことにより、地域社会から信頼いただく。
北陸電力株式会社の事業ビジョン
小売全面自由化がスタートし、2020年4月からは送配電部門の法的分離が予定される等、北陸電力グループを取り巻く経営環境は大きく変化しています。一方で、志賀原子力発電所の停止による厳しい電力需給や収支状況が続いていて、北陸電力グループは、この状況に対処すべく諸課題に果敢に取り組んでいます。北陸電力にとって低廉で良質なエネルギーを安定的に提供するためには志賀原子力発電所の早期再稼働が不可欠です。北陸電力はしっかりと安全であることを証明して、早期再稼働の実現を目指しています。また、富山新港火力発電所LNG1号機の建設を進めています。
さらに、水力発電電力量の拡大に向けて、新たな目標を掲げています。小売全面自由化による競争環境下においても、引き続き北陸電力が選ばれるよう、安全最優先を前提とした経営効率化に最大限取り組み、可能な限り現行料金水準の維持に努めています。さらに、電気とLNG販売を組み合わせたトータル営業によりお客さまの最適なエネルギーの配給を進めるなど、北陸電力グループが保有する経営資源を最大限活用し、総合エネルギー事業を展開することを目指しています。
北陸電力株式会社の事業ポートフォリオ
昭和26年 | 電気事業再編成により発足 |
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昭和28年 | 9電力体制発足後全国初の水力発電所を運転開始(五条方発電所) |
昭和31年 | 常願寺川・有峰発電計画に着手 |
昭和39年 | 北陸電力初の火力発電所を運転開始(富山火力発電所) |
昭和42年 | 原子力発電所計画を発表 |
昭和48年 | 最大電力が冬ピークから夏ピークへ移行 |
昭和56年 | 営配総合システムの全店拡大完了 |
昭和61年 | 自動制御システムによる水力発電所の完全無人化達成 |
昭和63年 | 海外電気事業者との定期交流開始 |
平成元年 | CIを導入。コーポレート・スローガンを「暮らしに夢をともしたい」に |
平成5年 | 北陸電力初の原子力発電所を運転開始(志賀原子力発電所) |
平成10年 | 北陸電力初のISO14001を認証取得(富山新港火力発電所) |
平成11年 | 志賀原子力発電所2号機を着工 |
平成12年 | 北陸電力グループの事業体制をフロンティア業務とパートナー業務に再構築
本店機構改革を実施。チーム制を導入 |
平成13年 | LNG販売会社「北陸エルネス」を設立 |
平成17年 | 4月1日より電気料金を規制部門で平均4.05%値下げ |
平成18年 | 志賀原子力発電所2号機営業運転開始
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北陸地方の電力を支え、より安定受給を目指す北陸電力株式会社
いかがだったでしょうか。電力の小売全面化が始まる中、北陸電力は北陸の電力を支えています。北陸電力は安価に電力を提供できるよう志賀原子力発電所の必要性や、安全性を再確認し、早期再稼働ができるように準備しています。北陸電力は環境に影響の少ない再生可能エネルギーの開発や供給にも力を入れています。北陸電力は北陸になくてはならない存在です。そんな北陸電力を訪れてみてはいかがでしょうか。