株式会社ボルテージ:概要と沿革

まずは、ボルテージの基本情報を確認しておきましょう。

株式会社ボルテージの概要

社名株式会社ボルテージ(Voltage Inc.)
本社所在地東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー28階
設立年月日1999年9月
代表取締役社長津谷 祐司
株式公開東証一部
資本金9億36百万円(2016年12月末現在)
事業内容スマートフォン向けコンテンツ
(引用:株式会社ボルテージ公式ホームページ)

 400名以上の社員がいる会社です。現在ボルテージには名古屋にもスタジオがあります。また、サンフランシスコにも関連会社があります。海外向けのスマホコンテンツを作成しています。

株式会社ボルテージの事業内容

 ボルテージは近年既存のソーシャルゲームのスタイルから新しいジャンルにも挑戦しています。アイテム課金などがゲーム内にあります。

ボルテージの基幹モデル(既存)

 ・ソーシャル向けの恋愛ドラマアプリ(FtoP)
  ユーザー同士の交流もしながら恋愛シナリオを読み進めていく
 ・パーソナル向けの恋愛ドラマアプリ(PtoP)
  基本的には個人で恋愛シナリオを読み進めていく

ボルテージの基幹モデル(新展開)

 ・シークシリーズ
  恋愛ドラマを楽しみながら謎解きもできるようなコンテンツ
 ・英語翻訳版
  既存の恋愛アプリを英語に翻訳したもの

ボルテージの新規モデル

 ・サスペンスアプリ
  男性向けに、女の子キャラを収集したり育成しながら進めるようなコンテンツ
 ・パズルアクションゲーム
  ストーリーも読み進めつつ、パスルで敵を倒すようなものもあるコンテンツ
 ・AmeMix(DRAGON)
  イラストは日本調のまま世界観自体も英語圏向けにしたような恋愛コンテンツ
 ・USREAL
  イラストから中身まで英語圏向けに製作しているコンテンツ

株式会社ボルテージの企業理念

ボルテージの企業理念

「アート」&「ビジネス」でヒットの波をつくる。
 ボルテージは、「アート」&「ビジネス」を企業理念に掲げています。アートとは、人の心を揺さぶるコンテンツを、自らの力でつくりだすこと。ビジネスとは、つくりだしたコンテンツをヒットに育て、多くの人に楽しんでもらうことを指します。ヒットは感性やセンスから生まれることもありますが、それだけではビジネスとして成立しません。

 ボルテージは、偶然ではなく、必然的に、連続してヒットを生むことを目指しています。そのためには、本質的な問いかけからものをつくることが重要。「人は何に感動するのか」「どうすれば多くの人に伝わるのか」「なぜ、その作品はヒットしたのか」「なぜ?」をつきつめ、コンテンツとユーザー、そして自分自身と向き合い続けることで、つくり手も磨かれ、新たなヒットを生む力が身につきます。人を楽しませるものをつくるのは、簡単ではありません。「生みの苦しみ」がつきものです。だからこそ、ボルテージは挑戦し続けます。ストレスや悩みを抱えて生きる人々の、癒しや楽しみになるコンテンツをつくり、社会に貢献できる企業として成長していくことに。

 エンターテインメントをつくる企業としての決意が、この理念には込められています。

(引用:株式会社ボルテージ公式ホームページ)

株式会社ボルテージの事業ビジョン

ボルテージの企業ビジョン

 ボルテージの企業理念「アート&ビジネス」の“アート”とは、感動コンテンツを自らの力で産み出していく、という意思が込められています。ボルテージは「できるだけ多くの人に楽しんでもらおう!」という強い気持ちが、作り手をユーザーに真摯に向き合わせ、成長させると考えています。

 また、メイン事業である恋愛ドラマはボルテージが独自に作ってきたものです。その中でも「映画の主人公は、自分や大切な人の「幸福追求」のために行動する。逆境の中、主人公が自分なりの幸福を求め、もがきあがく姿に観客は共感し応援したいと思う。悩んでいるのは自分一人ではないと励まされ、癒される。それが物語の力だ。」という考えを大事にし、その恋愛アプリの中に反映しています。

 ボルテージはその世界をユーザーに体感してもらうことで社会貢献を目指しています。ボルテージの近年の事業は今までの既存のアプリのシステム・事業に加え、そのノウハウを生かしさらに新しい環境・新しい世代・新しいジャンルの事業を作って生きます。

株式会社ボルテージの人事制度

 ボルテージはエンターテイメントを生み出す会社ですから、様々な人事制度を用意することで、社員のモチベーションをあげることに勤めています。以下、ボルテージの福利厚生、制度をご紹介します。

・提案会
 週に1回、社員が持ち回りで担当業務の改善案を発表します。 内容をA4一枚にまとめ、ボルテージの社長や役員にブレゼンテーションを行います。
・サークル活動サポート
 社員の業務外でのコミュニケーションの場として、ボルテージの様々な部活動をサポートしています。
・社員研修
・ファミリーデー
・資格取得奨励金
・クオーター休暇
 3か月に1度、平日金曜日が全社公休日となります。
・エンタメ早退制度
 3か月に1度、エンタメ鑑賞のためなら、17時以降の早期退出を認め、業務として扱います。
・ノー残業デー
 毎週水曜日は、全社員残業をせず、19時半までに退社します。
・矢印賞
 3か月に1度、提案会で優秀な提案を行った社員へ、賞金を授与しています。

 また、ボルテージは出産後も社員が働きやすい環境を実現するための制度も積極的に拡大させています。
・時短勤務期間延長
 出産後の社員の時短勤務を、3歳から小学校就業の始期と延長しています。
・子の看護休暇
 子の看護休暇のうち、2日間を有給とします。
・チャイルドサポート休暇
 入園式や誕生日など、子供の行事に積極的に参加できるように3日間の有給休暇を付与します。
・Q会支援&ママランチ会
 子供の一時預け先を支援し、情報交換のためのランチ会を開催します。
・早期復帰支援金
 出産後、10ヶ月未満で復帰した場合、月給×2ヶ月の支援金を付与します。
・託児所代補助制度
 保育園等に子供を預ける際に要する費用の一部を付与します。

(引用:株式会社ボルテージ公式ホームページ)

 ボルテージには様々な福利厚生が用意されています。ボルテージはまだまだ新しい会社だからこと、柔軟に制度を整えていて、社員のことを考えている好感が持てる会社です。特に出産してからの制度は女性にとって非常にありがたいものでしょう。

株式会社ボルテージの事業ポートフォリオ

2016年11月 子会社「株式会社ボルスタ」を設立
7月 津谷祐司が、代表取締役 社長に復帰  子会社「株式会社ボルモ」を設立
2015年7月 “Astoria: Fate‘s Kiss”で北米市場向け恋愛ドラマアプリ「AmeMix」シリーズの提供開始
2014年9月 津谷祐司が、代表取締役 会長に就任
2013年10月 「日本テクノロジーFast50」を受賞(8年連続受賞)
7月 横田晃洋が、代表取締役 社長に就任
5月 「生存率0%!地下鉄からの脱出」で、サスペンスアプリの配信開始
3月 業容拡大のため、オフィスを増床
2012年11月 「My Lover’s a Thief」でサンフランシスコ子会社初めてのタイトルを提供開始
8月 ”A Prince‘s Proposal”で北米版「My Romance Series」を提供開始
7月 「恋ゲーム シナリオ・イラスト大賞」を新設
6月 パッケージ事業を終了
5月 米国サンフランシスコに子会社「Voltage Entertainment USA, Inc.」を設立
4月 北九州データセンターにてコンテンツ配信、本格稼働開始
3月 モバイルコマース事業を終了
2011年11月 「恋ゲームシリーズ」他17タイトルを、ドコモスマートフォン向けサービス「dメニュー」に提供開始
7月 「PIRATES IN LOVE」で、海外向け「Romance Sims」シリーズを提供開始
6月 株式会社ボルテージを東京証券取引所市場第一部へ市場変更
1月 「Love&Job!オトナの事情」で「恋も!仕事も!」シリーズを提供開始
2010年10月 「100シーンの恋」でiPhone・iPod touch向け電子書籍アプリを提供開始
8月 「恋愛上等★イケメン学園 LITE」で、Android搭載スマートフォン向けアプリを提供開始
7月 携帯公式サイト事業からモバイルコンテンツ事業へ事業名を変更
6月 モバイル広告事業を終了
「恋人はキャプテン for GREE」のソーシャルアプリを提供開始
株式会社ボルテージ株式を東京証券取引所マザーズへ上場
2007年5月 メディアプランニングシステム事業を終了
3月 恋愛ショートドラマ「ケータイ恋愛ドラマ 100シーンの恋 vol.1」をDVD化し、
パッケージ事業を本格的に開始
2006年12月 iモード公式サイト向けコンテンツ「恋人はNo.1ホスト」の配信を開始し、携帯公式サイト事業の「恋ゲーム」シリーズコンテンツを開始
8月 当社製作の映画「Wanna be FREE!東京ガール」を劇場公開
2005年12月 iモード向け公式サイト「注目!モテカワアイテム」の配信を開始し、
モバイルコマース事業を本格的に開始
5月 一般サイト「QueenBEE」のサービスを開始し、モバイル広告事業を本格的に開始
2月 渋谷区恵比寿四丁目へ本社を移転 「恵比寿ガーデンプレイス」
2003年6月 iモード公式サイト向けコンテンツ「歌詞で胸キュン!」の配信を開始
2002年12月 渋谷区東三丁目へ本社を移転 「TANGO33ビル」
2001年9月 EZweb公式サイト向けコンテンツ「100シーンの恋」の配信を開始
5月 渋谷区恵比寿西一丁目へ本社を移転 「平成信用金庫ビル」
2000年10月 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ「iモード」の公式サイト向けコンテンツの配信を「バトル東京 23」で開始
9月 バナー広告プラン最適化システム「クリックMAX」の
サービスを開始し、メディアプランニングシステム事業を開始
7月 渋谷区恵比寿南一丁目に本社機能を移転 「ABC WACOビル」(登記は川崎市のまま)
4月 第二雷電株式会社・日本移動通信株式会社・KDDIグループ「EZweb」の公式サイト向けにコンテンツの配信を「Side-K」で開始
3月 サン・マイクロシステムズ株式会社のベンチャー支援プログラム「スタートアップエッセンシャルズ」第一号認定を受ける
ジェイフォン東京株式会社「J-SKY」(現Yahoo!ケータイ)の公式サイト向けコンテンツ「Side-K」の配信を開始し、携帯公式サイト事業を開始
2月 株式会社ボルテージに組織変更。資本金1,000万円 渋谷区恵比寿一丁目に本社機能を移転 「カルチェ恵比寿ビル」(登記は川崎市のまま)
1999年10月 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ「mopera」向けコンテンツ、超バイオSF「Side-K」の配信を開始
9月 川崎市高津区に、映画製作・webコンテンツ配信・メディアプランニングツール販売等を目的として、有限会社ボルテージを設立。資本金300万円
津谷祐司が、代表取締役 社長に就任
(引用:株式会社ボルテージ公式ホームページ)

映画の主人公のような体験を提供する株式会社ボルテージ

 いかがだったでしょうか。ボルテージといえば、女性向けゲームで大きくなった会社ですが、現在様々なジャンルに挑戦しています。アメリカでも提供されていたりするのは驚きです。ボルテージは私たちに映画の主人公の体験をもたらしてくれます。また、ボルテージには様々な人事制度があり、エンターテイメントを提供する集団だからこその自分たちがストレスなく働くことを実現しようとしています。そんなボルテージ尋ねてみてはいかがでしょうか。