任天堂株式会社の概要と沿革
まず、任天堂の基本情報は以下の通りです。
【任天堂の概要】
社名 | 任天堂株式会社(Nintendo Co., Ltd.) |
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本社所在地 | 京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11-1 |
設立年月日 | 1947年(昭和22年)11月 |
代表取締役社長 | 君島 達己 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:7974) |
資本金 | 10,065,400,000円 |
事業内容 | 家庭用レジャー機器の製造・販売 |
任天堂は京都府京都市に本社を置く家庭用のレジャー機器の製造から販売までも行なっている会社です。当然のことながら東証一部への上場をしている企業であり、日本だけではなく世界的に有名な企業のひとつです。1889年の創業以来、その時代の娯楽を盛り上げてきた任天堂が世界で知れ渡るようになったきっかけが、1983年に発売した『ファミリーコンピュータ』です。そしてそのソフトとして1985年に発売した『マリオブラザーズ』が爆発的なヒットを記録します。『マリオブラザーズ』は世界で一番売れたゲームソフトとしてギネスに認定もされており、任天堂の代表作であることは間違いありません。その後も任天堂は数々のヒット作を世に発表していきます。
それでは任天堂の歴史を沿革で見ていきましょう。
【任天堂の沿革】
1889年 | 山内房治郎が、京都市下京区にて花札の製造を開始。 |
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1902年 | 日本初のトランプ製造に着手。 |
1947年 | 京都市東山区今熊野東瓦町に株式会社丸福(現・任天堂株式会社)を設立。 |
1949年 | 取締役社長に山内溥が就任。 |
1951年 | 任天堂骨牌株式会社に社名変更。 |
1952年 | 京都市内に分散していた製造場を、京都市東山区福稲上高松町にまとめ、工場を設置。 |
1953年 | 日本初のプラスチック製トランプの製造に成功、量産開始。 |
1959年 | 本社を京都市東山区福稲上高松町に移転。
ディズニーキャラクターを使用したトランプを発売。 かるた自動裏貼機を開発し、かるた製造を自動化する。 |
1961年 | 東京都千代田区に東京支店を設置。 |
1962年 | 大阪証券取引所市場第二部および京都証券取引所に株式を上場。 |
1963年 | 任天堂株式会社(現商号)に社名変更。 |
1968年 | 京都府宇治市に宇治工場(現 宇治小倉工場)を設置。 |
1970年 | 大阪証券取引所市場第一部に指定。 |
1973年 | 業務用レジャー・システム「レーザークレー射撃システム」を開発。 |
1977年 | 家庭用テレビゲーム機「テレビゲーム15」、「テレビゲーム6」を発売。 |
1978年 | 業務用テレビゲーム機を開発、販売開始。 |
1980年 | 携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」発売。
アメリカ、ニューヨーク州に現地法人Nintendo of America Inc.を設立。 |
1981年 | 業務用テレビゲーム機「ドンキーコング」を開発、販売開始。 |
1982年 | アメリカ、ワシントン州に新たに現地法人Nintendo of America Inc.を設立し、既存のニューヨーク州法人を吸収合併。 |
1983年 | 東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
家庭用テレビゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売。 京都府宇治市に新工場(現 宇治工場)を設置。 |
1985年 | ファミリーコンピュータ用ゲームソフト『スーパーマリオブラザーズ』を発売。 |
1989年 | 携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」を発売。 |
1990年 | 家庭用テレビゲーム機「スーパーファミコン」を発売。
ドイツに現地法人Nintendo of Europe GmbHを設立。 |
1996年 | 家庭用テレビゲーム機「NINTENDO64」を発売。 |
2000年 | 本社を京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1(現在地)に移転。 |
2001年 | 携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」を発売。
家庭用テレビゲーム機「ニンテンドー ゲームキューブ」を発売。 |
2002年 | 取締役社長に岩田聡が就任。 |
2004年 | 携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」を発売。 |
2006年 | 家庭用テレビゲーム機「Wii」を発売。 |
2008年 | 携帯型ゲーム機「ニンテンドーDSi」を発売。 |
2011年 | 携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を発売。 |
2012年 | 家庭用テレビゲーム機「Wii U」を発売。 |
2014年 | 携帯型ゲーム機「Newニンテンドー3DS」を発売。 |
2015年 | 取締役社長に君島達己が就任。 |
任天堂は現在も家庭用の据え置きゲームへのこだわりを忘れず、これまでにも数々の家庭用ハードを発表してきました。ゲームボーイやニンテンドー3DSなどの外へも持ち運びが出来るものから、家庭で家族と一緒に遊べるWiiまでそのニーズに合わせたゲームをわたし達に提供してくれていますよね。そして昨今では残念ながら若者などの間では据え置きゲーム離れが加速しており、任天堂も苦しんでいました。ですが、2016年には任天堂が生んだ『マリオ』がスマホのアプリとして発表され、リリースするやいなや、4日間で4,000万ダウンロードを記録しアップル社のAppStoreでの最速記録を塗り替えました。やはりマリオの人気もそうですが、時代に合わせたコンテンツを提供していく任天堂の姿勢はさすがです。
任天堂株式会社の経営方針
次に、任天堂の経営方針をまとめていきます。
【経営基本方針】
当社グループは、ホームエンターテインメントの分野で、健全な企業経営を維持しつつ新しい娯楽の創造を目指しています。事業の展開においては、世界のユーザーへ、かつて経験したことのない楽しさ、面白さを持った娯楽を提供することを最も重視しています。任天堂HP:経営方針より引用
【経営指標】
ホームエンターテインメントの業界は、常に新しい楽しさと面白さを持った商品を提供することを求められており、当社グループはそれを追求することで、継続性のある健全な成長と利益の増加による企業価値の向上を目指しています。また、取扱製品は娯楽品であり、その特性から製品開発に不確定要素が多く、さらには競争の激しい業界であることから、柔軟な経営判断を行えるように特定の経営指標を目標として定めていません。任天堂HP:経営方針より引用
任天堂はこれまで、見たことないものを常にわたし達に見せてきてくれました。ファミコンから最新では「Nintendo Switch」が発表され、日々新しいものを提供するために努力を積み重ねています。その期待に応えるためのプレッシャーは計り知れませんよね。ですがその期待以上のモノを世に出してくる任天堂のスゴさはこういったしっかりとした経営方針によって考えられたものだということだとお分かりいただけたと思います。
任天堂株式会社の商品づくり
任天堂は「すべてのお客様に安心して遊んでいただくために」として、商品に関しての考え方をホームページに掲載しているのでまとめていきます。
【ゲームの新たな可能性の追求】任天堂HP:CSRレポートより引用
任天堂が提供する娯楽は生活必需品ではありません。お客様に手にとっていただくためには、常にお客様に新しい驚きと体験をお届けする必要があります。
任天堂はそうした厳しい環境の中で、ハードウェア・ソフトウェア一体のものづくりや世代を超えて愛されているキャラクターなどの任天堂独自の強みを活かし、年齢やゲーム経験の有無に関わらず、どなたにもお楽しみいただける商品の提供に努めてきました。
また、そうした商品開発の過程で培ってきた、説明書を読まなくても自然と使い方がわかる商品をつくるノウハウや、飽きずに継続してお楽しみいただけるノウハウも活用し、常に「娯楽の新しい可能性」を追及しています。
【安全性と品質の向上】
任天堂は、幅広い年齢層のお客様に安心して楽しんでいただける高品質な商品を提供することを目指し、製品の安全性と信頼性を追求しています。
<開発段階>
製品の開発にあたっては、製造、品質保証、法務など複数部門で構成する「安全設計審査委員会」による製品設計の安全性審査を実施しています。この審査では、開発担当部の作成した報告書類および試作品を確認し、5つの審査事項に基づき多面的な視点で製品の安全性を審査しています。
さらに生産に入る前に、試作品を用いて、火災、感電、けがにつながるおそれはないか、落としても簡単に壊れないか、電波法施行規則などの法令が守られているか、製品の難燃性(燃えにくさ)や有害化学物質の含有量などを評価します。社内に導入されたさまざまな装置を使用してこれらの試験を行い、要求される基準への適合性を確認するとともに、必要に応じて外部の試験機関へも検証を依頼しています。
<生産段階>
任天堂(株)の具体的な指示の下、製品が所定の仕様に基づいて組み立てられているかどうかを生産パートナーが検査しています。
<出荷段階>
組み立てが完了し完成品検査に合格した製品については、さらに市場への出荷時にも検査を行っています。
【ソフトウェアやサービス開発時における配慮】
幅広い年齢層のお客様に安心して遊んでいただけるよう、ハードウェアの開発時だけでなくソフトウェアやサービスの開発時においても不適切なコンテンツの排除や安全性の確保に努めることが重要だと考えています。
【わかりやすさ・使いやすさの追求】
任天堂は、性別やゲーム経験の有無に関係なく、幅広い年齢層のお客様に楽しんでいただける製品・サービスの開発に努めています。
【お客様サポート】
任天堂は、一人ひとりのお客様を大切にするため、お客様からのさまざまなお問い合わせやご要望にお応えする窓口を設けています。また、いただいたお客様の声を社内の関連部門で共有し、日々の業務に活かすように努めています。
わたし達が見たことない楽しさを見せてくれるのが任天堂株式会社!
任天堂については語りだしたらキリがなくなってしまいそうでしたのでだいぶまとめてしまいましたが、みなさんもご存知のことも多いからなんです!日本が誇るゲームメーカーである任天堂は、マリオやポケモンなどのヒット作を時代時代に生んできました。これはきっとこれからも続くと思います。わたし達が見たことない楽しさを任天堂は見せ続けてくれています。悲しいニュースも多い昨今の社会において、任天堂の様なゲームメーカーが世界を明るくしてくれることは立派な社会への貢献の他ならないですよね!これからもわたし達が楽しめるコンテンツを提供してくれることを祈りつつ、任天堂のますますの発展に期待していきましょう!