※本ページ内の情報は2024年7月時点のものです。

保険選びや保険の見直しができる保険ショップをショッピングセンター、スーパーマーケットなど、数多くの商業施設に全国350店舗出店している「保険見直し本舗」。

この「保険見直し本舗」を運営しているのが株式会社保険見直し本舗だ。2024年6月に遠山拓馬氏が代表取締役社長に就任。350店舗を束ねるトップになる。遠山社長が仕事をする上で大切にしているマインドと同社の成長戦略、今後の展望について話をうかがった。

師匠との出会いがきっかけでコンサルの道へ

ーー学生時代の経験が今の仕事につながっているとお聞きしました。

遠山拓馬:
アウトドアサークルに所属し、山登りに熱中していました。当時は80人くらいの規模のサークルで、大学3年生の頃に会長を務めていました。これだけの人数で登山をするとなるとまとめることが大変で、いくつかに分けて組織立てて統制をとっていましたね。とはいえ、仲間と協力して何かを成し遂げることに楽しみを感じていて、このころの経験が今につながっていると思います。

また、インターンシップで師匠に出会ったことも私にとって大きな出来事でした。サークルを引退して将来の進路のことを考えていたときに、ある経営コンサルタントのもとで働かせていただいた経験から、私も経営コンサルタントになろうと思ったのです。

ーー大学卒業後のご経歴を教えてください。

遠山拓馬:
株式会社シグマクシスに入社し、航空業界を中心に百人規模のプロジェクトに携わりました。その後、株式会社ジェネックスパートナーズに転職し、企業経営や戦略立案、M&Aなどのサポートを担いました。

当時の私は20代の若者でプレッシャーは大きかったですが、そうした厳しい環境に身を置けたことは非常に良かったと思っています。

ーー師匠の教えやこれまでのコンサルファームの経験から、どのようなことを学びましたか?

遠山拓馬:
師匠のもとで一番学んだことは、相手の期待を超えることです。言われたことをするだけだったら感動もなく、人との信頼関係も結べません。「150%アウトプット」が私のモットーです。できるできないは別として、150%のアウトプットを提供するという気持ちで仕事に向き合ってきましたね。ギブアンドテイクにおいては、圧倒的にギブ。テイクは求めなくても、あとから自然についてくるものです。

人はどうしても楽な道を選びたいと考えます。しかし、本当の幸せは楽な道ではなく、困難を乗り越えた先にあると思うのです。あえて苦しい道を選ぶ必要はありませんが、「楽」を最優先にするのではなく、若い方にはいろいろな方向から道を選ぶことを意識するようにと話しています。

コンサルから全国の保険代理店を率いる経営者へ

ーー貴社の強みを教えてください。

遠山拓馬:
弊社は「保険見直し本舗」という来店型の保険ショップを全国に350店舗展開し、40社以上の保険会社の中からお客さまに最適なプランを提案しています。また、住宅ローンに関する相談やプランの提案、手続きまで一貫して任せていただける銀行代理業も行っています。

他の保険ショップや住宅ローンの相談窓口はショッピングセンターに開設されていることが多いですが、弊社にはそれ以外にもスーパーマーケットや量販店、ローンプラザなど、さまざまな場所に出店できる店舗フォーマットやノウハウがあるのが強みです。

目指すは3年後に500店舗、営業社員200人増員!150%アウトプットへの挑戦は続く

ーー今後注力していきたいことを教えてください。

遠山拓馬:
事業の多角化とさらなる店舗の拡大です。今は保険と住宅ローンという2本の事業の柱があります。これらにおけるリーディングカンパニーを目指すのはもちろんですが、もう少し広い意味で、「ライフサポートプラットフォーマー」を目指していきたいと思います。お金のことはもちろん、健康や介護のことなど、人生や生活をより良くするありとあらゆるお手伝いができればと考えています。

それを実現するためには、対面できちんとお話しできる環境が必要です。3年後には店舗を500軒まで増やし、営業社員も200名増員します。また、これだけの店舗を効率的に運営するためのDXも推進しています。たとえば、店舗で表示するサイネージ広告を中央制御するなど、いろいろな施策を地道に進めています。

ーー目標を達成するために何が一番重要だと考えていますか?

遠山拓馬:
やはり人ですね。弊社では店舗の営業担当者をコンサルティングアドバイザーと呼んでいますが、未経験でも、どのようなバックグラウンドを持っていても、弊社の仕組みを知ればしっかりと保険の営業ができる教育制度を整備しています。

会社が社員の成長にコミットする。成長した社員がお客様に最高のサービスを提供する。お客様から信頼を得た社員のモチベーションが向上し更に業績が上がる。こういう循環を作っていくことが大切だと思っています。そのために、今後も社員教育には力を入れていきたいと思っています。

編集後記

「150%のアウトプットを出す。楽な道ばかり選ばない」といった実務から身につけたマインドがあったからこそ、遠山社長の今があるのだと感じた。株式会社保険見直し本舗が、どのように変革を遂げるのか、着目したい。

遠山拓馬/1990年、東京都生まれ、早稲田大学卒業。新卒で経営コンサルティングファームの株式会社シグマクシスに入社。約8年間、航空業界のクライアントを主に担当。2021年に株式会社ジェネックスパートナーズへ移り、約3年間で保険代理店、総合化学メーカーなど5社の事業変革をリード。2024年3月に株式会社GOESWELL(※)の執行役員CEOに就任。2024年6月に代表取締役社長に就任。

(※)2024年7月1日より株式会社保険見直し本舗へ社名変更