コスモ・バイオ株式会社 バイオ専門商社。細胞関連製品の開発・製造にも力を入れる コスモ・バイオ株式会社 元代表取締役社長 原田 正憲　

事業（試薬販売の草分けとして、自慢の品揃え、御用聞きで世界中へ）

【原田】

人間はどうやって健康にしよう、どうやって病気を治そう、そのためには構造がどうなっているかということを、調べる基礎的な研究があるんですよね。その先生が、色々な実験をするわけです。ここの内臓、あるいは色々な皮膚などをだんだん、ちぎっていくと細胞になって、それをまた小さくすると、遺伝子というところまでいくのですが、その辺の研究を一生懸命やろうと、そのときに使う薬品を「試薬」というんです。

自分たちで30年前は、一生懸命作っていた。自分たちで作っていたのだけれども、アメリカは少し進んでいる、ヨーロッパも少し進んでいる。

そういう作った試薬を売ってやろうというのが、アメリカ・ヨーロッパにはあったんです。それで、それを日本で始めた。当初は日本で、そういう研究試薬を売り出した草分けなのです。

【原田】

色々な会社のメーカーのものを集めてきて、供給するということだから品物は豊富なんですよ。メーカーは自分のところの品物しか売らないですけれども、ただし自分は作っていない。新しい研究に使うものだから、新しいもの、いいものがどんどん要るわけですよ。ものはどんどん廃れていくのです。何年かで、なくなって要らないとか、研究が変わるたびに変わっていくわけだから、徹底的に探してこなければいけないと生き残れない。数を探してこなければ、豊富な品揃えだということで、徹底的に集めているのですよ。「いいものを集めてきなさい」と。

【原田】

細かいところに気を使って、例えば研究者が困っていることは全部受けると、わからないことは仕方ないけれど全部受けて、それで何とか解決してあげるように努力する。例えば物流においては、他社より早くとか「こんなものありませんか」と（先方が）いったら、日本のカタログやウェブにはないので、研究者が「こんなものないか」といってくると、それはもう待っていました、とばかりに世界中探すとかね。それを探すと、当社のメーカーに1つ（取引先の）メーカーが増えたりするんですよ。そんなことで増えた（メーカー）が3分の1くらい昔ありました。