日本プロセス株式会社 独立系システム開発会社。組み込み系や発電所向けの制御系がメイン 日本プロセス株式会社 代表取締役会長 大部 仁 

Vol.3 事業

インタビュー内容

事業

【大部】

ソフトウェアのシステム開発の中でもいわゆる制御系、組込系、それからプラットフォームと言われる部分に特化しておりまして、具体的には制御の世界ですと、鉄道システムの運行管理、運行制御、それから発電のプラント、あるいは自動車エンジンの制御、それから少し変わったところでは、人工衛星の画像処理といったようなソフトウェアシステムを手がけています。

組込の世界ですと携帯電話、それからいわゆるデジタル家電といわれるものや、コピー機など、そういった日ごろ我々が使う機器の中に入っているソフトウェア、組み込まれたソフトウェアですね、それからいわゆるプラットフォーム分野では、業務システムでもどちらかというと、業務システムのインフラ寄り、通信やサーバーサイドやデータベースですとか、そういった業界では基盤系という基盤部分、その3つを現在主力にしてビジネスを行っております。

【大部】

当社は特化した狭いニッチな分野ですが、そこでのやはり業務知識と先ほども言いました、手と抜かない、きっちりシステムを組み上げる力、そこのところで評価されて、お客様とお取引いただけているものと考えております。

ソフトウェアの中でもいろいろな階層があって、ハードに近い部分、それからユーザーが目にするような部分まで、いろいろな階層がある中でどちらかというと、当社は下の階層、ハードウェアに近い部分の仕事を得意にしております。これはなかなか難しい分野で、技術者を育てるのが大変ですから、参入障壁は比較的高い分野だと思っています。

【大部】

父がもともと生まれ育ったのが満州だったものですから、中国にはやはりものすごい思い入れがありました。ある意味中国でもビジネスをやりたいし、ある意味での恩返しもしたい、という思いがありながら、それを遂げずに亡くなってしまったものですから。

海外については、2008年の6月をめどに中国の大連に現地法人を設立しまして、いわゆるオフショア開発というものを手がけようと思っているのですが、単に中国に丸投げして「じゃあこの部分を作ってね」と言うだけで、今まで業界でもかなり失敗した例もありまして、我々制御の世界で、なかなか技術的に育成するのは時間がかかるものですから、そういうやり方ではおそらく、うまくいかないだろうということで。

まず向こうから技術者を全員連れてきて正社員にして、中で当社の仕事を覚えてもらおうと考えています。非常に迂遠な遠回りな計画ではありますが、社会インフラを支えるものだと品質がやはり第一ですから、そこのところはやはり手が抜けないということで、遠回りなやり方をあえて行っています。


経営者プロフィール

氏名 大部 仁
役職 代表取締役会長
生年月日 1968年6月16日

会社概要

社名 日本プロセス株式会社
本社所在地 東京都品川区大崎一丁目11番1号 ゲートシティ大崎ウエストタワー22F
設立 1967
業種分類 情報通信業
代表者名 大部 仁
従業員数 621人(2024年5月31日現在)
WEBサイト https://www.jpd.co.jp/
事業概要 システムインテグレーション事業を主軸として、ITインフラ提供事業及びインターネット通信販売事業など幅広く行う。
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