アイリスオーヤマ株式会社 ~年間1000アイテム以上を開発する“3000億円”企業~

事業承継秘話

アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役社長 大山 健太郎 (2014年6月取材)

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―事業承継秘話―

【大山】

高校三年の夏に、父に癌が見つかり余命一年と宣告されました。私は大学進学を目指して勉強していましたが、父が亡くなると生計が立ちません。当時父は東大阪のプラスチックの小さな町工場を経営しておりまして、選択肢としてはその事業を承継するしかないという事で、その翌年の7月に父が亡くなると、その後を引き継ぐというような形でスタートさせていただきました。

それまでは学生だったので、ものづくりや技術、資産力、営業力といったありとあらゆるものがゼロからのスタートとなりました。会社の規模も当時は年商500万、社員も4~5名の零細企業でした。そういった中で、その工場から生計を立てるしかないということで色々なことを考えたのですが、当時の会社には強みが無く、苦労しました。

私が工場を引き継いだのはちょうど50年前のことですが、当時はプラスチックの成形が新素材だったこともあり、ビジネスチャンスは比較的多かったんですね。そんな中で、私の唯一の強みは19歳という若さでした。若さが何の強みになるかと考えると、人一倍よく働くということで、社員が帰った後自分が機械を動かして何とか生計を立てていました。人の嫌がるような仕事も、ニコニコ笑ってイエスとお答えしていたので、営業力がなくても、お客さんにとってみれば良い仕入れ先が出来たということで取引先を拡大していきました。結果的には「損して得取れ」のような形で、仕事もお得意先もどんどん増えていきました。

事業の拡大とともに、当然儲からないお仕事はお断りして、儲かるお仕事に取り組むというスタンスを取り、順調に会社が大きくなっていきました。しかしそれでは一生下請けの親父で終わりますから、そうはなりたくないと思い、22歳の時に水産のプラスチック商品を開発し、メーカーとしてスタートしました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 大山 健太郎
役職 代表取締役社長
生年月日 1945/7/3
座右の銘 「心身一如」

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