インタビュー内容
―『茅乃舎』立ち上げの裏にあった危機感―
【ナレーター】
その後、当時売り上げが伸びていた無添加明太子から着想を得て、無添加をキーワードにした3つ目の自社ブランド『茅乃舎』を立ち上げた河邉。立ち上げの背景について、河邉は次のように語る。
【河邉】
毛利元就ではないですが、やはり三本の矢が絶対に必要だと思いました。それで三本目の矢をつくろうということで、「何がいいかな」とアンテナを張り巡らせたときに、さきほどの無添加明太子というのに出合って、「これかな」と思ったわけです。
常に心配性ですから、「これじゃいかん」と思うわけですね。ですから1日たりとも「これでいい」とか、「もう満足」という話にはなりません。特にこういう時代は変化が速いので、まさしく変化に対応していかないと残れなくなってくるわけですね。
ですから今言っているのは、三本の矢ではまずいと。今から四本でも五本でも持っておかないと、時代のスピードが速すぎるからもたないだろうという話をしています。
我々はある種、ブランドビジネスをやるという話をしていますが、今までのノウハウはありますので、それをもとに四本目や五本目を今からつくりながら進化していくということが、私は非常に大事だと思っています。

経営者プロフィール

氏名 | 河邉 哲司 |
---|---|
役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1955年4月17日 |
出身地 | 福岡県 |
略歴
78年福岡大学商学部貿易学科卒、家業である当時の久原調味料入社。入社時の従業員は6人。自らが醤油の配達を一軒ずつ行う中で、顧客への感謝の心を醸成し、現場からチャンスを見いだす術を学んだ。
四代目社主を継いでからは、たれや調味料のOEM事業に着手。1990年には明太子で初の自社ブランド「椒房庵」を立ち上げ、直営店舗・通信販売を通じて全国で認知度向上に努めた。2005年、自然食レストラン『御料理茅乃舎』を開業。その後、化学調味料・保存料無添加のブランド「茅乃舎」を立ち上げ、福岡の百貨店を皮切りに、東京ミッドタウンなどへ直営店を拡大。現在は全国に29店舗を展開している。2019年には北海道アイを設立。今年6月には久原本家グループ北海道工場を竣工し、食を通じた地域貢献に積極的に取り組む。
創業から130年目を迎えた今、社内では「ありがとう」の気持ちを何より大事にする企業文化の醸成に注力している。
(その他)
1994年 福岡青年会議所理事長
2016年 第43回経営者賞受賞
2018年 在福岡ラオス人民共和国名誉領事
四代目社主を継いでからは、たれや調味料のOEM事業に着手。1990年には明太子で初の自社ブランド「椒房庵」を立ち上げ、直営店舗・通信販売を通じて全国で認知度向上に努めた。2005年、自然食レストラン『御料理茅乃舎』を開業。その後、化学調味料・保存料無添加のブランド「茅乃舎」を立ち上げ、福岡の百貨店を皮切りに、東京ミッドタウンなどへ直営店を拡大。現在は全国に29店舗を展開している。2019年には北海道アイを設立。今年6月には久原本家グループ北海道工場を竣工し、食を通じた地域貢献に積極的に取り組む。
創業から130年目を迎えた今、社内では「ありがとう」の気持ちを何より大事にする企業文化の醸成に注力している。
(その他)
1994年 福岡青年会議所理事長
2016年 第43回経営者賞受賞
2018年 在福岡ラオス人民共和国名誉領事
会社概要
社名 | 株式会社久原本家グループ本社 |
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本社所在地 | 福岡県糟屋郡久山町大字猪野1442 |
設立 | 1893 |
業種分類 | 食料品・飲料製造業 |
代表者名 |
河邉 哲司
|
従業員数 | 1,319名(2024年2月末時点) |
WEBサイト | https://kubarahonke.com/ |
事業概要 | グループ全体の経営管理業務、マーケティング業務、パッケージ・広告等のデザイン業務、商品開発業務、品質保証業務 |